鎌倉の鶴岡八幡宮近くにある「金龍山 宝戒寺」という天台宗の寺院に参拝してきたのでご紹介。
この宝戒寺は新田義貞の攻勢により鎌倉幕府第14代執権の北条高時が自害して滅んだ北条一族の霊を弔うため、後醍醐天皇が足利尊氏に命じて北条高時旧居跡に建立させたといわれる寺である。
歴史が大きく動いた時代に建立された、まさに歴史の証人のような寺院だ。
さっそく紹介しよう。
金龍山 宝戒寺 基本情報
神社名 | 金龍山 宝戒寺 |
---|---|
住所 | 神奈川県鎌倉市小町3-5 |
電話番号 | 0467-22-5512 |
創建年 | 1335年 |
宗派 | 天台宗 |
入場料 | 一般 300円
中学生 200円 小学生 100円 |
駐車場 | なし |
ウェブサイト | 公式サイト |
宝戒寺 御由緒
以下、宝戒寺公式サイトより引用。
当山は1333年の北条氏滅亡後その霊を弔うため、後醍醐(ごだいご)天皇の命をうけた足利尊氏公によって、当時小町邸と呼ばれ北条氏歴代執権屋敷跡であるこの地に建立されました。
また、戒壇院が置かれ国宝的人材を養成する道場として位置付けられていました。
ご本尊様は子育て経読み延命地蔵様で鎌倉二十四地蔵尊の第一番とされています。また、鎌倉三十三観音第二番である仏母准胝観音(じゅんていかんのん)様、鎌倉・江ノ島七福神の毘沙門天(びしゃもんてん)様など多くの仏様がいらっしゃいます。
宝戒寺 地図とアクセス
JR鎌倉駅 東口より徒歩13分
鎌倉駅発 京急バス 4番・5番のりば 「大学前」バス停下車 徒歩2分
最新!宝戒寺 1回目の参拝レポート 2022年10月
参拝日
2022年10月15日(土)
当日の様子
▲ この一帯は寺社仏閣が密集している。
鶴岡八幡宮まで200メートルである。
▲ 右側には「鎌倉大聖天」の文字。
▲ 左側には「天台宗円頓宝戒寺」とある。
▲ 参拝客の方がちらほら。
▲ 入口手前の由緒書き。
北条高時をはじめとした一族870名あまりがこの寺の裏山のやぐらで自害して北条氏が滅亡、鎌倉幕府が滅びることになった。
宝戒寺は歴史が大きく動いた現場なのである。
▲ この門から先は有料エリアとなる。
▲ 拝観料は大人300円である。
▲ こちらで料金を支払うのだが、係員が不在で左端のお盆の上に300円を置いて入場した。
のんびりしている。
▲ 境内は木々が多く広い。
そして本堂が見えてきた。
▲ 本堂。内部は撮影禁止である。
▲ 聖徳太子堂。
毎年1月22日には聖德太子講催されるという。
▲ 德崇大権現堂。
最後の鎌倉幕府執権でありこの宝戒寺裏山で自害した北条高時を德崇大権現(とくそうだいごんげん)として祀っている。
鎌倉幕府が滅亡した5月22日には北条氏鎮魂のための大般若転読会(だいはんにゃてんどくえ)が執り行われる。
▲ 大聖歓喜天堂。
秘仏である大聖歓喜双身天王(だいしょうかんぎそうじんてんのう)が祀られている。
▲ 慰霊碑。
北条氏を弔うものであろう。
▲ 左の塔は宝篋印塔。
こちらは北条氏並びに鎌倉合戦東勝寺(とうしょうじ)戦没諸精霊を供養する慰霊塔とのこと。
右奥に梵鐘が見える。
▲ 宝戒寺は別名「はぎ寺」と呼ばれたほど、四季折々の花が咲き誇り、特に初秋に咲くはぎが有名だという。
この日のまとめ
歴史が動いた現場だけに鎮魂のための碑や慰霊のための境内社などの存在が一際重く感じる。
四季折々の花々も鎮魂のために植えられているのかもしれない。
重い歴史とは裏腹に境内は穏やかで優しい雰囲気だった。
ぜひまた春の時期に参拝に訪れたい。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。