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8時間睡眠の持つ威力

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僕は8時間睡眠を目指している。

8時間睡眠は毎日しっかり取ることはまだできておらず、4月の月間平均は7時間37分、今月は今日までの平均で7時間42分となっている。

時間に縛られない自由な生活をしているのに、なぜ平均が8時間にならないかというと、僕の体質が関係している。

僕は早寝しても夜更ししても、だいたい同じぐらいの時刻に目が覚めてしまう。

従って東京や横浜などで夜に会食の予定が入ると、帰宅が深夜になり夜更しし、しかし翌朝は早くに目が覚めてしまい寝不足になってしまうのだ。

あと、自宅で夜に読書や動画などが盛り上がってテンションが高くなってしまった日も眠くならずに夜更し、というパターンもある。

夜の予定はコロナのおかげでずいぶん減って早寝がしやすくなったが、それでもまだ毎日8時間眠るというのは難易度が高いことなのだ。

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自分が睡眠不足だと自覚して意識変革

しかし、「8時間眠ることの威力」は本当に大きいと感じている。

いま僕は10冊目となる新刊の原稿を書いているが、しっかり8時間以上眠れた日の生産性の高さには自分でも驚くことがある。

10冊目を書いているということは、過去9冊分の原稿を書いてきた経験があるわけだが、1冊目を書いていた2011年夏から秋にかけては、平日の睡眠時間は6時間を切っていた。

会社員時代は早朝、昼休み、夜しか自分の時間を確保できなかったから、帰宅して夕食を終えてからがブログ執筆の時間帯だった。

当時は早朝にランニングをしていたので、早起きに対する意識は強かったが早寝はまったく意識しておらず、いつも寝不足の状態だった。

会社を辞めて独立してからも会社員時代と同じリズムで生活していたので、平日はいつも寝不足で、土日に睡眠負債を返済すべく遅くまで寝る生活をしていた。

当時の僕は今よりも12歳若かったわけだが、集中力の低さに悩んでいた。

午前中はまだ良いのだが、昼食のあとの午後の時間帯の生産性が著しく落ちてしまうことに困っていた。

寝不足も続くと耐性がついてしまい「眠い」という自覚はなかったが、怠くて頭が回らずデスクの前に座ってMacのモニターを睨んでいても全然文章が書けない日が多かった。

当時SNSで繋がっていた人が睡眠時間を伸ばしたらすごく生産性が上がり気分も落ち込まなくなったと書いていて、「ひょっとして」と思い睡眠に関する本を何冊も読んだ。

そして僕が極度の睡眠不足であると初めて自覚し、意識の大転換を行うことを決めた。

それまでの僕は、「眠っている時間は何もできないから無駄」と思っており、意志の力で早起きすることばかり考え、むしろ「寝不足上等」くらいに捉えていた。

しかし午後の生産性の低さは本当に問題だったのと、気分の落ち込みも激しかったので、「眠ることは良いこと」と考えることにしたのだ。

しかし5時間台だった睡眠時間はいきなり大幅に長くすることはできず、30分くらい伸ばすのが精一杯だった。

少しずつ早寝ができるようになり、0時だった就寝時刻が23時30分になり、23時になり、やがて22時30分へと早まっていった。

睡眠時間が長くなるに連れて午後の生産性の低さは解消されていき、午前中の生産性も高くなっていくことを実感できた。

コロナを機に8時間睡眠にチャレンジ

僕の睡眠時間はその後7時間前後で落ち着いていたが、コロナがやってきて夜の会食が激減したことで、更なる早寝が可能となった。

それを機に本気で8時間睡眠を目指すようになった。

8時間以上しっかり眠れた日の生産性の高さと機嫌の良さは目を見張るものがある。

文章を書く仕事をしている人は経験があると思うが、同じくらいの文字数の原稿を仕上げるのに要する時間が全然違うのだ。

しっかり眠れた日は、まるで時計の針がゆっくり動いているのでは?自分だけ早送りで活動しているのでは?と思うくらい生産性が高い。

逆に睡眠不足の日は同じペースで原稿を書いているつもりが、予想以上に難航し時間がかかり、時間がかかっている割に原稿の質もイマイチで機嫌まで悪くなる、ということが多い。

6時間睡眠の日は8時間の日よりも2時間目覚めている時間は長いはずが、結局生産性が低く機嫌が悪いなら、2時間長くても意味がない、という結論に至った。

年齢が上がるに連れ、しっかり眠れた日と寝不足の日の落差が激しくなっている。

しっかり眠れた日のパフォーマンスは10年前よりずいぶん高くなっていると感じるが、ポンコツの日のダメっぷりもまた酷い。

そういう日は高度な知的生産は諦め、ルーティンで機械的にできるタスクに限定し、あとはさっさと店じまいしてしまうしかない。

実は先週のGWは東京や横浜で夜の会食が続いて睡眠が乱れていた。

ようやく昨日が8時間半、今日は9時間眠れて睡眠不足を解消し、早朝からの新刊原稿の執筆体制に入れた。

コロナが明けて夜の会食が増えつつあるが、回数を制限して睡眠最優先の体制を維持したいと思っている。

知的生産の仕事をしている方は、ぜひ本気で8時間睡眠を目指してみて欲しい。

重要なのは「早起き」ではなく「睡眠時間と睡眠の質」だ。

早起きしても寝不足では集中力は上がらない。

しっかり眠ることが人生の本体で、起きている時間は睡眠時間の残り、くらいに思った方が良い。

8時間睡眠の威力、ぜひ体感してみて欲しい。

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