書評

就職しない生き方 ネットで「好き」を仕事にする10人の方法 by 堀江貴文 西村博之ほか [書評]

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ブックレビュー2010年の55冊目は、インプレス・ジャパン編、「就職しない生き方 ネットで「好き」を仕事にする10人の方法」を読了。

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就職しない生き方 ネットで「好き」を仕事にする10人の方法 by 堀江貴文 西村博之ほか [書評]

就職という選択をせずに、何らかの形でネットを活用して自らの仕事を立ち上げた10人の生き方についてインタビュー形式で語ってもらうオムニバス形式の対談集。

「ネット」で仕事というと楽天の三木谷氏や元ライブドアの堀江氏などを想像する人が多いのではないかと思う。

が、本書では堀江氏などのネットでビジネスを立ち上げて大きな成果をあげた人だけではなく、僧侶や茶道の家元、それに半農半ビジネスの達人など、「ネット」をキーワードとして自分の生き甲斐をそのまま仕事にしてしまった人達の、「好き」を仕事にするまでの過程やその理由、そして今の想いなどが、フランクでリラックスした雰囲気の中で語られている。

独立に至るまでの過程もその理由もまさに十人十色でそれぞれ面白いのだが、共通して言えるのは、誰もが黎明期にあった「ネット」の面白さと自分自身の「生き甲斐」の間にうまくブリッジをかけたこと。

今まででは考えられないような方法での独立とその形での仕事の維持・運営が可能になったという点だろう。

個人的に興味深かったのは、元2ch管理人のひろゆきこと、西村博之氏。

先日の勝間和代氏との対談まで、僕は西村氏のことは名前と「2ch管理人だった人」ぐらいのことしか知らなかったのだが、この人物はなかなか奥が深いことを考えているのではないかと感じた。

僕個人が最初に就職活動をした1992年は、バブルがはじけたばかりで、まだまだ世の中には浮かれた空気が流れており、企業や独立を考える人は少数派で、いかに大手で給料の良い会社に就職するかを競い合う風潮があった(それがイヤで就職活動自体をやめてしまったのだが)。

だが、本書を読んで、やはり自分の生き甲斐をそのまま仕事にできるということはなんて素晴らしいんだと再認識した。

やりたいことをやって失敗してもいい。失敗したらまたやればいい。自分の世界を実現したい人は勇気をもらえる本。

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