真夜中に、ふと不安に押し潰されそうになることはないだろうか。
自分はどこに向かっているのだろうか。
自分は周囲から嫌われ、浮いた存在なのてはないか。
誰も自分を愛していないのではないか。
自分の存在になんて、何の価値もないのではないか。
一人静寂の中で、そんな気持ちに呵まれ、眠れぬ夜を過ごした経験は誰にでもあるだろう。
このエントリーでは、そんな不安に押し潰されそうな時にあなたを救う11の言葉を送りたい。
1. 不安や悩み、思考と感情をすべて紙に書き出そう
我々が不安や悩みを抱えるとき、多くの場合、我々はその悩みや不安を頭や心の中に留めてしまう。
頭や心にしまい込んだ不安や悩みは形を持たずモヤモヤと広がっていき、やがて我々の体を包み込むように膨張する。
膨張した不安や不満は、時に我々を深夜に叩き起こし、眠れなくさせてしまうこともある。
ネガティブな感情は果てしなく膨張し、思考はループし、どうしていいか分からなくなる。
そんなときにオススメなのが、自分の思考と感情をすべて紙に書き出すことだ。
誰にも見せないノートを1冊用意し、思い浮かぶ思考と感情をひたすら書き殴るのだ。
頭で整理したことを書き出そうとしてはいけない。
ペンが勝手に滑るように、思考と感情を思いつくままにどんどん書き出していこう。
ネガティブなことも包み隠さずすべて書く。
泣き言、不平不満、愚痴、悪口、妬み、恨みごと、何だって書いて構わない。
書く時間は長ければ長いほど良い。
最低でも20分から30分は書き続けよう。
そして毎日続けることだ。
最初の5日ぐらいはひたすらネガティブな感情が湧き出して混乱するかもしれない。
しかし、その後自分のネガティブな感情は自分の身体から離れ、ノートに移動したことを実感できるだろう。
そしてその書き出された不安や不満、ネガティブな思いは、言語化され形を持ったことにより、「解決できる課題」へと変貌を遂げている。
課題を一つ一つ解決していくことで、あなたの悩みは消滅していくだろう。
2. 自分を見つめ直す「空白の時間」を作ろう
僕たちは常に仕事や家庭での役割に追われる立場にある。
営業担当、社長、父、母、息子、作家、政治家などなど。何も役割を持たない人などいないだろう。
そして常に役割に関連した心配事や不安、トラブルが自分を追い掛けてくる。
来る日も来る日も、向こうからやってくる案件をやっつけるので精一杯だ。
でも、そんな時こそ、一旦自分の歩みを止めて、「純度の高い自分」に戻る時間を確保して欲しい。
「無数の情報とルールに取り囲まれた日常の生活とは少し離れた、いわば、架空の空中庭園のような場所」に、自分を置くことも必要だ。
そして、そんな自分自身に戻るに、「真夜中」という時間は「聖域」としてピッタリなのだ。
従業員である自分、課長である自分、経営者である自分、夫である自分、妻である自分、息子である自分。
そういったしがらみをすべて脱ぎ捨てて、本当の自分に会う時間を作って欲しい。
そして、そこで出会う「ぼくたちの内面にある自由な領域」をいかに広げていくか。
それを考えてみて欲しい。
真夜中が、不安が増幅する時間から、自分に戻る時間へと、シフトチェンジできる。
真夜中が不安な時間から、幸福な時間へと変化するのだ。
3. 孤独を恐れるのはやめよう
僕たちは常に多くの人と関わりながら生きている。
仕事でも、プライベートでも、人と関わらずに生きていくことはできない。
そして時代はソーシャルである。
自宅にいても、移動中でも、世界中の人と常に繋がることができる。
たくさんの人と繋がること自体は素晴らしいことだ。
人との縁が多くのチャンスをもたらし、勇気を与えてくれる。
でも、その副作用もある。
僕たちは、必要以上に孤独を恐れるようになったのだ。
常にTwitterやFacebookで友達と話しをしていないと不安だ。
時間が許せば誰かの書き込みにコメントをつけたり、自分から発信したりする。
「楽しい」の裏には、「一人になれない」という不安心理が覗いている。
でも、「孤独」であるということは、じっくり腰を据えて考えられるということを意味する。
不安になるのは、自分の中に「軸」がないからだ。
軸がないと、他人の声が気になる。あの人が自分をどう見ているかが知りたい、と思ってしまう。
だから僕たちは、自分の中にブレない軸を作らなければならないのだ。
そして軸を作るためには、常に考えることが必要だ。
他人が言った言葉をそのまま鵜呑みにしない。分からないことは調べたり質問したりして、納得して自分のモノにする。
自分の軸を作るという重大な作業のためには、「孤独」であることは必須条件なのだ。
大人数でワイワイ飲むのもいい。
ソーシャルで繋がって楽しくおしゃべりするのもいい。
でも、一人になって、自分の軸を見つけ、そしてその軸を磨く時間を持たなければならない。
だから「孤独」は恐れるものではなく、「歓迎」すべきものだ。
確固たる軸ができれば、もう恐れるものはない。
4. 「幸福のものさし」は自分の中に持とう
自分のことを幸せだと思えるかどうかを考える時に、とても大切なことがある。
それは「他人と比較しない」ことだ。
幸せについて考える時に他人と自分を比較するのは、「不幸の罠」に落ちる最短経路となる。
たとえば年収1億円を稼いでいる人がいる。
年収1億円といえば、年収300〜400万円の人から見たら、さぞかし豊かに幸福に暮らしているように思えるだろう。
だが、たまたまその年収1億円の人の隣人が、年収10億円だったとしよう。
そして、「隣の人は私の10倍も稼いでいる。私は無力だ。私には隣人の10分の1しか価値がない人間だ」と思っていたとしたらどうだろう。
他人との比較をしている限り、僕たちは永遠に幸せになれない。キリがないのだ。
幸せの基準は相対的なものではなく、自分の中にある絶対的なものであるべきだ。
そしてそのために必要なのは、「ごく当たり前のことの中にも意味を見出すこと」だ。
自分が何かを頑張ってやって、でも結果が失敗だったとする。
「あんなことやらなきゃ良かった」と投げ出してしまうこともできる。
でも、失敗の中にも大切なエッセンスが詰まっている。やらなければ経験できなかったことを経験できたし、得られた知識もたくさんある。
自分の中で「こんなに良い経験ができた」と思えれば、失敗はすでに失敗ですらない。
自分を幸福にできるのは自分だけなのだ。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。