ブックレビュー2010年の78冊目は、澁澤健 、中野晴啓、藤野英人3氏による共著「運用のプロが教える草食系投資」を読了。
不景気が続き所得が増えず、預金もゼロ金利が続き、「貯蓄から投資へ」と言われ始めて久しい日本。
そんな日本において、本当に安定したリターンを得るためにはがつがつと短期でレバレッジを効かせて売買を繰り返す「肉食系」投資ではなく、プロに運用を任せてゆっくりと安心してリターンを得て共存共栄を目指す「草食系」投資を目指すべきという指南書である。
運用のプロが教える草食系投資 by 澁澤健・中野晴啓・藤野英人 〜 長期安定投資は怖くない！！ [書評]
売買手数料のかからないノーロード投信の独立系ファンドをそれぞれ運営する3氏が、何故投信の長期運用による「草食系投資」がいま必要なのかを分かりやすく、丁寧に説明してくれる。
「そもそも何故投資が必要なのか分からない」、「投資というと騙されそうで怖い」、「暴落して一文無しになるのではないか」、「貯金でいいのでは？」といった、投資に不慣れな僕らの疑問に一つずつ答えてくれ、投資に対する恐怖感を取り除いてくれる。
そもそも何故投資、特に投資信託が「損をする」「騙される」というイメージを持たれるようになってしまったかを、しっかりと説明してくれるため、商品の仕組みとかかるコストのイメージがしっかり持てるのがありがたい。
途中から各氏が運営するファンドコモンズ投信、セゾン投信、ひふみ投信の説明になるのだが、それぞれの熱い想いが伝わってきて、勉強になるだけではなく読みごたえがある。
投資は関しては自分で勉強してリテラシーを上げていかないといけないのだが、まだまだ日本では資産形成や投資について堂々と語り合う行為は下品と見なされる傾向があるようにも感じる。
3氏は積極的にセミナーなども開催し、草食系投資を全国に広める活動を行っているようだ。
僕自身も既にセゾン投信とひふみ投信は積立購入していて、この本を機にコモンズ投信も始めようと思っている。
さらに、是非投資に関してしっかりとした知識を身につけ、これからのサバイバルの時代を生き抜きたいと考えているので、セミナーにも参加してみようと考えている。
投資の最初の一歩が踏み出せない方に、入門書として良い一冊だろう。
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https://www.ttcbn.net/no_second_life/archives/77561
https://www.ttcbn.net/no_second_life/archives/75387
著者／出版プロデューサー／起業支援コンサルタント／ブロガー／心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった！40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。
