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訪れた書店で自著と気になる本を一冊ずつ買う習慣 [日刊たちばな vol.20]

日常

新刊が発売となって一週間が経った。お陰さまで好調とのことで嬉しい。

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有隣堂秋葉原店ではビジネス書ランキング第4位だったとご報告いただいた。

先輩の小倉広さんの大ベストセラーと並んでランクインというのも嬉しい。

 

 

先週末の発売日に何ヶ所か書店を歩いて以来、バタバタしていて書店を見て歩く時間が取れなかった。

今日の午後は時間を作って5ヶ所ほど書店を歩いてきた。

特に店員さんに声を掛けることはしていない。

書店のどの位置に置かれているのか、平積みの場合の減り具合はどんな感じかを見て歩くのだ。

 

 

書店巡りをするときに習慣にしていることがある。

それは、自著と、その書店で一番気になった本一冊、併せて2冊を購入することだ。

今日は有楽町と丸の内の書店を訪ね、自著と面白そうだった本を購入してきた。

 

 

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今日買ったのはこの4冊。うち2冊は自分の本だ。

 

 

著者は自分で本を直販する機会がある。

セミナーやイベントの会場で販売するのがメインだ。

そして出版社から著者は多くの場合2割引の仕入れ値で自分の本を購入することができる。

直販すれば差額の2割が僕の利益になる。

 

 

でも、敢えて本を書店から買うのだ。

これは、誰だったか忘れたけれど、大ベストセラー作家の方がずっと継続している習慣だと知って、僕も即TTP(徹底的にパクる)した。

書店で買えば定価で購入するので、利益はゼロになる。

でも、それでいいのだ。

なぜなら、出版社から直販で買ってしまうと、出版社と僕だけが儲かることになってしまうからだ。

本は出版社を出ると、問屋である取次に送られる。

そして取次から書店に届き、たくさんの店員さんにより、平積みにしてもらったり面陳にしてもらったりする。

取次さんや書店員さんが頑張って飾ってくれているから、全国の書店に僕の本は並んでいるのだ。

そしてレジの店員さんが一冊ずつ丁寧にカバーをつけたり袋に入れたりしてくれて、ようやく本はお客さんの手に届くのだ。

本は著者だけの労力で読者の皆さんの手許に届くのではない。

出版社はもちろん、取次や書店の皆さんの力がなければ本は売れることがない。

その感謝を形にする。それが僕にできるコントリビューションなのだ。

 

 

デビュー作「ノマドワーカーという生き方」が刊行された直後に、著者として、皆さまにお礼をするために何ができるだろうと思っていたときに「書店で自著を買う」というベストセラー作家さんの言葉を読み、自分の行動に取り入れた。

そして僕なりのアレンジとして、もう一冊自分が読みたい本も買う、を実践することにした。

本が大好きな人間だから。書店が大好きな僕だから。できる貢献をしたい。

そう思って毎回一冊購入する。

 

 

この習慣、やってみるとすごく気持ちがいい。

自分の本の売れ具合をチェックしに行くだけだと、スパイみたいで居心地が悪いこともある。

でも、自著と気になる本を2冊買えば僕はお客だ。書店の売り上げにしっかり貢献している。

そうすると、堂々と書店にいられて清々しい。

本好き、本屋好き人間として、書店にいて居心地が悪いのはちょっと切ない。

なので、これからも、ずっとこの習慣は続けたいと思う。

直販の20%の利益を惜しんではいけないな、と心から思う。

 

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