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博多 すし伝 — 魚は福岡地場もの、仕事は江戸前!肴も寿司も旨かった!! [2014福岡・高知旅行記 その10]

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博多駅すぐ近くのお寿司屋さん、「博多 すし伝」に行ってきたのでご紹介。

旅の一つ前の記事はこちら

2014年夏 福岡 高知旅行記 目次

福岡に定期的に来るようになって2年近くたつが、福岡で寿司を食べたことが一度もなかった。

先日の札幌と小樽の旅ですっかり寿司への欲求が目覚めてしまった僕としては、ぜひ福岡で美味しいお寿司を食べたいと思った。

いろいろ調べて3店ほど候補を絞った。

どうやら福岡は、札幌や小樽ほどの鮨屋激戦区ではないようだ。

それでも玄界灘や島原、それに関門海峡などの地元の魚はどれも美味しそうだ。

結局今回は、博多駅前の「すし伝」に言ってみることにした。

博多駅から地下道で直結という便利な場所にある。

さっそく紹介しよう。

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博多 すし伝 — 魚は福岡地場もの、仕事は江戸前!肴も寿司も旨かった!! [2014福岡・高知旅行記 その10]

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やってきました、博多すし伝。

ビルの地下にあるので、ホテルから行くときにちょっと迷った。

かえって駅の地下街から行った方がスムーズだったかも。

 

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店頭にこんなことが書いてある。

店内のメニューにも、「食っても食わなくても席料5,800円」と書いてある。

あと、食べログには「寿司屋のカウンターは飲み屋ではございません。一品でダラダラと飲まれる方ご遠慮ください」と書かれていて、「ちょっと高飛車なお店かな?」と構えていた。

ちなみに当日キャンセルもキャンセル料5,800円がかかるそうだ。

 

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恐る恐るカウンターに座りビールを注文。

「写真撮ってもいいですか?」と恐々聞いてみたら、「どうぞどうぞ!」と威勢の良い返事。

ホッとしつつ、会話も弾みはじめる。

 

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まず最初に突き出しで出てきたのは有明海のマジャコ。

東京で食べ慣れているシャコとは明らかに違う。

海老とザリガニの中間みたいな味わい。

軽く煮てあって、殻のまま全部いただける。

じんわりと甘味があって旨い。

 

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メニューには握りだけのコースと、肴と握りのコース、2種類のお任せのみ、と書かれている。

もちろん僕は肴と握りのコースを注文。

こちらの白身はオコゼ。地場の魚とのこと。

東京ではほとんど見ない魚だが、歯ごたえがあり風味が爽やかで美味い。

 

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続いては赤ムツ、いわゆるノドグロの炙り。

ノドグロは脂がとても多い魚なのだが、炙ってあると脂が上品に薫る。

食感もサクサクとして食べやすい。

 

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こちらはスズキ。これは島原産とのこと。

スズキは東京でも良く見かけるが、このスズキは凄く歯ごたえがあった。

切り方も東京とは違いかなり厚切り。

ワイルドなスズキだった。味も力強い。

 

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お酒は地元福岡は久留米のお酒、「庭のうぐいす」特別純米。

夏らしい爽やかなラベル。そして味わいもキリッとして爽やか。

 

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甘辛く煮たアワビがごろりと登場。

東京だとアワビは塩蒸ししたものが多い。

こうして甘辛く煮たものは初めて食べたが、これはこれで美味しい。

余談だが、ご主人がメニューや看板に煩くいろいろ書くのは、駅近くのオフィスビル地下という立地上、居酒屋と勘違いして入ってくる客が多いことに立腹しているためのようだ。

実際に話してみると、とても気さくな方で、気難しいような感じはしなかった。

ご主人は福岡出身だが、長く東京で鮨職人をされていて、6年前に博多にすし伝を開業したとのこと。

 

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コースはここから握りへ。

最初に出てきたのはフグ。彼岸フグという種類のフグとのこと。

フグだけに強い歯ごたえがあり、絞られたスダチとの相性が抜群。

握りの一品目としては、すごいインパクトであった。

これは美味い!

 

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続いてはヤリイカ。種とシャリの間に海苔が挟んであるのが良いアクセント。

こういうスタイルでイカを供されたのは初めてだけど、これはいいね!

ヤリイカはスッキリした夏のイカ。味わい豊か。

 

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こちらはマグロのヅケ。

かなり真っ黒に近い濃い色をしているが、決してしょっぱくはない。

豊かな滋味が広がり、ねっとりした食感が追い掛けてくる。

ご主人自信の作。

 

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続いては鱧の握り!

鱧を握りで食べるのは初めてだ!嬉しい!

しっかりとした歯ごたえと炭火で炙られた鱧の風味が最高!

 

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こちらはカンパチ。カンパチも力強い歯ごたえと風味で抜群だった。

 

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続いてはウニ。北海道のウニとは大分風味が違う。

北海道のウニの方が爽やかな感じ。こちらのウニは力強くどっしりした感じ。

このウニは熊本産とのこと。

 

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とても立派な車海老。丁寧な仕事が素晴らしい。

 

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ここで地元の鯵が登場。

提供の順番が面白いなあと思った。普通鯵は最初の方に出てくることが多い。

でも実際この鯵は肉厚でかなりパワフル。

この順番でいいような気がした。

 

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穴子と玉子焼きで一通り。

この穴子は東京や北海道で食べた穴子とは仕事が明らかに違う。

あまり蒸さず、かといってパリパリに焼くこともせず、煮た穴子をシンプルに供している。

ツメもつけずに、ふわりとほのかなに甘い味わいを楽しむ。

 

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追加で鉄火巻きとかんぴょう巻きを頼んだところ、ご主人から「鉄火巻きはヅケになるので、かんぴょう巻きと味が似てしまう」とのこと。

試しにかんぴょう巻きを食べて、足りなければ鉄火も食べることになる。

ご主人いわく、福岡の人はかんぴょう巻きはほとんど食べないとのこと。

へえ〜、そうなんだ。

 

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澄まし汁をいただいて〆。

「お味噌汁じゃないんですね」と聴いたところ、寿司には本来は澄ましの方が合うから、とのこと。

僕は味噌汁も澄まし汁もどちらもいいと思った。

まとめ

早い時間、17:30に予約を入れていたので、他のお客さんもおらず、ゆっくりご主人と話しながら食事ができた。

ご主人の仕事はとても丁寧で、情熱を持って鮨を握っているのが良く分かった。

だからこそ、居酒屋感覚でやってくる酔客に我慢がならないのだろう。

職人気質のご主人のこだわりを見た感じがした。

お会計は1万3,000円ほど。

たっぷり飲んで食べて満足だ。

地場の魚をふんだんに使い、そして仕事は江戸前。

そのメリハリがとても利いていて、楽しい滞在だった。

福岡でお寿司デビュー、素敵なお店だった。

オススメです。

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