自己実現・自己啓発書評

スピード ハックス by 大橋悦夫 & 佐々木正悟 〜 二つの視点で深堀りしよう!! [書評]

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ブックレビュー2010年の105冊目は、大橋悦夫 & 佐々木正悟両氏著、「スピード ハックス」を読了。

ご存知「シゴタノ!」の大橋悦夫氏と佐々木正悟氏のライフハック本。シゴタノ!は以前から欠かさず読んでいるが、著書を読むのは初めて。

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スピード ハックス by 大橋悦夫 & 佐々木正悟 〜 二つの視点で深堀りしよう!! [書評]

とても面白い切り口の本で、楽しみつつあっという間に読んでしまった。

切り口がどう面白いかというと、大橋氏と佐々木氏が、同じキーワードについてそれぞれの得意分野から語る、という図式が斬新なのだ。

切り口も違えば意見も違い、ライフスタイルも違ったりする二人が、同じ目的について語るという形が面白い。

本書は仕事のスピードを上げることがテーマなのだが、大別して「仕組みを作ること」と「やる気をアップさせること」で処理速度をアップさせようという趣旨である。

そして大橋氏が仕組み担当、佐々木氏がやる気担当となっていて、同じテーマを異なる切り口から切っていき、それが一つの成果を生む、という流れになる。

例えば、第2章は「段取り」について書かれている。

前半で大橋氏が段取りをどのような仕組みで決めていくと効率良く迷うことなく仕事がこなせるかについて説明し、その後佐々木氏が段取りをするにあたっての時間に見積もりにおける人間の心理やそこに潜む罠などについて解説するという具合だ。

人間は機械ではないので、どんなに優秀な仕組みを用意したところで、本人のやる気がなくて取り掛かれないというケースも十分考えられる(というかそういう問題は日常茶飯事である)。

そんな時にどうやってだらだらせずに仕事をスタートできるか。

それは仕組みの問題で解決できる部分もあるのだが、それ以上に自分のやる気に火を点けることさえできれば解決できる、とてもアナログでファジーなハックなのである。

だが、やる気が出たり出なかったりでは困るわけで、そうすると今度は「やる気がいつも出る」仕組みの出番ということになる。

まさにやる気と仕組みのスパイラルが必要ということだろう。

大枠についても細かい部分についても学ぶ点が多く楽しい本のだが、ちょっとだけ残念なのは本書が書かれて3年が経過しており、コンピュータ環境やガジェットに関する情報が大分色褪せてしまっている点が挙げられる。

これはこの手の書籍の宿命で、最新技術を紹介した本ほどあっという間に古くなってしまう。

だが、Webサービスやガジェット類は当時よりも便利になることはあっても不便になっていることは有り得ない。

なので、今現在のより便利なサービスについてはWebや雑誌等で最新情報を捕捉したい。

ちょっとした工夫と便利を手に入れる仕組みとやる気を手に入れて、処理速度を3倍に上げてみよう!やればできる!

「スピード ハックス」のチェックはこちらからどうぞ!!

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