健康・アンチエイジング書評

見た目が若いと長生きする by 川田浩志 〜 美しく年齢を刻もう!! [書評]

健康・アンチエイジング書評
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ブックレビュー2010年の107冊目は、川田浩志氏著、「見た目が若いと長生きする」を読了。

20代、30代の若い読者よ。「私達はまだまだ若いから大丈夫」と読み飛ばすなかれ。

20代の過ごし方が30歳の顔に出る。

30代で食べ過ぎた食べ物が40歳のあなたの腹周りに脂肪として積もるのだ。

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見た目が若いと長生きする by 川田浩志 〜 美しく年齢を刻もう!! [書評]

これほどまでに内容が一言で書かれている凄いタイトルの本があるだろうか。

しかもその内容は我々の根源的な欲求に基づいた「若さ」と「長生き」である。

これはと思いさっそく手に取った。

僕自身の話で恐縮だが、どん底の5年前の写真を見せると、多くの人が「今の方が5年前よりずっと若く見える」と言ってくれる。

「若く見える」は外見だけの話なのだが、ランニングを毎日欠かさずして食事にも気を遣う生活が定着したからこそ25キロもの減量に成功したわけで、健康診断の数値も劇的に改善し、今年はついに全項目A、オールAの健康優良児となった。

つまり外見も中身も若返ったわけだ。

本書を読んで、僕がチャレンジしてきたことは間違っていなかったと再確認できた部分も多かった。

さてレビューに戻ろう。

長生きは多くの人にとってのテーマだと思うが、そこには無条件で「健康で」という言葉が付くだろう。

病院のベッドで寝たきりの状態で長生きしたいと望む人など誰もいない。当たり前の話だ。

「アンチ・エイジング」という言葉が浸透して久しいが、本書では「サクセスフル・エイジング」という言葉を使っている。

いくら「アンチ」と言っても人は必ず老いて、いつかは死ぬのだ。

それならば、加齢の過程をもっともゆるやかに、しかも健康で楽しく過ごしていこう、ということだ。

本書では若い見た目を保ち、長生きするための15のルールを著者が提示する形で進むが、最初に示されるもっとも病気を予防し死亡率を減らす5つライフスタイルが柱となる。

その5つのライフスタイルとは以下の通り。

  • 毎日お酒を飲む
  • 地中海風の食生活
  • 肥満を防ぐ
  • なるべく体を動かす
  • タバコを吸わない

冒頭の「毎日お酒を飲む」というのが意外と感じた人も多いだろうが、適量の飲酒は健康に良いのだということがデータで示されている。

もっとも「適量」というのは大酒飲みの僕にとってはかなり物足りない量で、ワインでいうとグラス一杯程度とのこと。

適量を大幅に超える飲酒はもちろん体にプラスにはならない(^_^;)。

若さと長生きを直接的に結びつけた点も面白いが、徹底してデータ示し根拠と共に持論を展開するというのも本書の特色だ。

中でも興味深いのは、同じDNAを持つ双子のうち、生活習慣が大きく異なる二人の写真をモニターに見せて外見から年齢を推定させた実験の結果(写真付き!)や若い頃の写真からその後20年の生活習慣の差で40歳でどのように顔が変化するかを特殊メークで示したものまで、実にリアルで説得力がある。

40代ともなると、日々の生活習慣の積み重ねが体系や表情に如実に出るものだ。

でも幾つになっても始めるのが遅過ぎるということはない。

今日より明日、明日より明後日が僕らにとって充実して明るい日になるために、まずは見た目が若く健康で長生きという、究極の望みを叶える可能性を本書に見出してみてはどうだろうか。お薦め。

「見た目が若いと長生きする」のチェックはこちらからどうぞ!

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