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ブランド — 元スターバックスCEOが教える「自分ブランド」を築く48の心得 by 岩田松雄

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岩田松雄さんのご著書「ブランド — 元スターバックスCEOが教える「自分ブランド」を築く48の心得」を読んだ。

以前岩田さんのご著書「ミッション」を読み、非常に感銘を受け、その続編的位置づけにあたるこの「ブランド」を読んでみた。

「ミッション」の書評はこちらからどうぞ。

この「ブランド」も、「ミッション」お同じく非常に深く素晴らしい一冊だった。

さっそく紹介しよう。

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ブランド — 元スターバックスCEOが教える「自分ブランド」を築く48の心得 by 岩田松雄

ブランドとミッションは表裏一体の関係である

ブランドとミッションは表裏一体の関係である。

言い換えれば、ミッションが宿っていないブランドというのは、そもそもブランドとして存在し得ないということだ。

21世紀は個人の情報発信の時代だと僕は信じている。

個人の情報発信で自分の好きなことを仕事にし、食っていく。

20世紀には不可能だった稼ぎ方が誰にでもできるようになった時代。

僕も僕の妻も、完全に個人の情報発信によって生計を立てている。

しかし、僕たちと同じようにやろうとしても、上手くできない人たちが多数存在することも確かだ。

その違いが、「ブランド」の裏に「ミッション」があるかどうかの違いだと僕は感じている。

ミッションというのは他人から教わってすぐに出来上がるものではない。

個人ブランドで生きる人、一人ひとりの中に宿るものがミッションだ。

ブランドについて考えるなら、必ず併せて自分のミッションについても自らに問いかけるようにしたい。

中身のない誇大広告はブランドにならないばかりか信用を失墜する

僕は自分の講座でも口を酸っぱくして言うのだが、「ブランディング」というのは、自分の姿を「正しく見せる」ことを意味する。

でも、一部の人はその意味を間違って受け止めている。

「自分を中身より大きく見せよう」としてしまうのだ。

それは誇大広告だ。

例えば、フルマラソンを完走した人がFacebookに「フルマラソンを完走しました!」と書けば、「おお、それは凄い」ということで、ブランドになる。

しかし、実際には半分しか走っていないのに、「フルマラソンを完走しました!」と書いたら、それは嘘であり誇大広告である。

一時的に惑わされる人が出るかもしれないが、中・長期的に見れば、誇大広告、嘘は必ずバレる。

稼げていないのに「稼げている」、売れていないのに「売れている」、人気がないのに「大人気」など、ブランディングというと「盛って」しまう人が多い。

しかし、ホンモノから見ると、ニセモノはすぐに分かるものだ。

くれぐれも、「ブランド」と「誇大広告」を混同しないよう、気をつけたい。

ブランドの作られ方

個人でも企業でも、ブランドというのは、宣伝をすれば作られるというものではない。

実際、スターバックスはまったくテレビなどにCMを流していないが、コーヒーショップのブランドとして確立されている。

個人ブランドにしろ企業ブランドにしろ、ブランドというのは「イメージ」である。

イメージというのは、外から見えやすい部分、分かりやすい部分だ。

たとえばスターバックスを例にとると、「店内がおしゃれっぽい」「くつろいで長居しやすい」「店員さんが親切」「コーヒーが美味しい」などが挙げられるだろう。

これらのイメージは、どうやって作られているのか。

それは、全国・全世界のスターバックスのスタッフ一人ひとりが、そのイメージどおりの価値をお客さんに提供し続けることによって作られる。

どうしてそんなことが可能になるかというと、スターバックスには確固たるミッションがあり、幹部・社員・アルバイトスタッフ全員に、そのミッションが共有されているからだ。

根源的なミッションというのは、「世の中をよくしたい」「世のため人のために働きたい」などというものだ。

そして、その根源的ミッションを実現するために、「人を豊かにするために美味しいコーヒーを作る」などのミッションが加わる。

そして、それらのミッションを具現化するために、さまざまな企業研修や教育などが行われることで、全国のお店で「マニュアル接客」を越えた、感動体験を呼ぶ接客ができるのである。

これらのミッションとその具現化のための活動は、お客さんの目にとまることはない。

しかし、この水面下の活動があってこそ、良いイメージ、つまりブランドが作られていくのだ。

価格を下げずに価値を上げる

スターバックスに限らず、アップルやザボディ・ショップなどのブランドを確立している会社は、安売りセールを行わない。

価格を下げるということは、そのままブランド価値を失うことと知っているからだ。

割引をするということは、商品が本来もっていた価値を奪ってしまうことになる。

そして、定価で買ってくれたお客さんが支払った「価値」を毀損することになる。

「昨日定価で同じものを買ったのに、今日は30%引きなんて」と、ガッカリするお客さんも出てくる。

ブランド企業は、価格を下げるのではなく価値を上げる。

そのことに注力していくのだ。

「未見の我」を全面的に信じる

苦境に陥ったとき、ブレイクスルーが待ち望まれているとき、そんなときに大切になるのは「未見の我」だと岩田さんは書いている。

「未見の我」というのは、まだ自分も知らない、そして他人も知らない、まったくの未開発の自分、という意味だ。

自分も知らないし他人も知らないのだから、まったくの空白だ。

そして、仕事が順調、公私とも充実している、というようなときには、この「未見の我」が登場することは、まずない。

いろいろなことが上手くいかずに困っているときや、状況に飽き飽きしていて、飛躍したいとき。

そんなときに初めて「のびしろ」として、「未見の我」が現れてくる。

いまの自分にはまだない自分が、必ずあって、大きく飛躍することができる。

そのことを信じることが、自分ブランドを構築し、されに飛躍させ、「次元上昇」を繰り返すためのキーなのだ。

まとめ

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「ブランド」「ブランディング」という言葉は、誤解されて広まってしまった印象がある。

本文でも触れたが、「自分を大きく見せるもの」「集客のための宣伝」のように伝わってしまっている部分があるように感じる。

しかし、本書「ブランド」では、ブランドが本来どうあるものなのか、本当のブランドとはどうやって作られるのかが、確固たる自信とともに書かれている。

自分ブランドを構築して自由に生きたい、という人は今の時代とても多い。

どうか、ペラペラの間違ったブランディングに惑わされないよう、くれぐれも気をつけていただきたい。

僕自身も、ブランディング講座などを開催している人間として、肝に命じていきたい。

ブランドとは、ミッションと一体のもの。

つまり、「個人のブランディング」とは、そのまま「その人の生き様」なのだ、ということを。

「ブランド — 元スターバックスCEOが教える「自分ブランド」を築く48の心得」のチェックはこちらから!

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