マーケティング・ブランディング書評

ひとりビジネスの教科書 by 佐藤伝

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佐藤伝さんの「ひとりビジネスの教科書」という本を読んだのでご紹介。

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20世紀と21世紀で何が一番変わったかといえば、働き方の「限界」ではないだろうか。

20世紀には絶対にできなかった働き方が、21世紀では、当たり前のように、空気のようにできるようになっている。

それが、一番の大きな変化だ。

そんな僕自身、20世紀にはサラリーマン、営業マンとして組織に属して働くしかなかった。

でもそんな僕は、2011年に会社を辞めて独立し、ブロガー・作家として、まさに「ひとりビジネス」をスタートさせ、そして成功している。

「ひとりビジネス」は誰でも始めることができるが、成功法則を知らないと、上手く続けることができない。

この「ひとりビジネスの教科書」は、まさにそんな人のための教科書であり、バイブルとなるものだ。

「ひとりビジネスの教科書」では、自宅起業に必要な要素を8つに分類している。

この記事では、そのうちの5つについて着目して紹介しよう。

もちろん残りの項目も非常に大切なことなので、ぜひ本書を手に取って熟読していただきたい。

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売るものがなければ始まらない!

「ひとりビジネス」を始めるにあたって、絶対に必要なものがある。

それは、あなたが「売る」商品・サービスだ。

売るものがなければビジネスは成立しない。

これは絶対的な前提条件だ。

たとえば僕の場合、ブログや書籍を書いたり、セミナーや講座を企画・運営・登壇したり、個別面談サービスをやったりしたている。

売っている商品は、「情報」がメインである。

多くの人が必要としている情報を「文字」や「動画」「音声」「セミナー」「面談」という形にして、必要な人に提供する。

僕にとっての商品・サービスは「情報」だ。

あなたにとっての「商品」「サービス」とはなんだろうか?

「自分には売れるものがない」という方も、ご安心を。

僕だってブログを始めた2008年には、自分には売れるものなんて何もないと思っていたし、実際になかった。

でも、自分の商品は作れるのだ。

伝さんはこの本で「あなたの商品の見つけ方」として、「人のお役に立てること」と「自分の好きなこと」の重なる部分が商品になる、としている。

僕は良くセミナーで、「好き」を「得意」に磨いて、さらに「強み」に育てること、と言っている。

好きなことなら継続的努力が苦痛にならない。

損得で考えて、「これをやったら儲かるだろう」という動機で始めると、コツコツ努力が続きにくい。

好きなことでお役に立てることを磨いて得意にする。

これが自分の商品の見つけ方だ。

ネットと強みを接続せよ!!

なぜ21世紀になってひとりビジネスが可能になったのか。

たった一言で結論を言うと、「インターネットで全世界がつながったから」だ。

たとえば僕がセミナーを開催するときの流れはこうだ。

ネットで貸会議室を予約する → 申し込み・決済サイトに告知文を書き公開 → ブログに告知文を書いて決済サイトへのリンクを貼って公開 → Facebook・Twitterで拡散する → 懇親会のケータリングをネットで注文 → 前日にリマインダーをメールで送信 → 開催

ハッキリ言ってしまうと、ネットがなかったらまったくお話しにならない。

僕はプロブロガーなのでアクセスが多いから、それが強い武器になるが、特段アクセスが多くない人でも、ネットを使わないことには、ひとりビジネスは成立しない。

ホームページ、ブログ、メルマガ、そしてFacebook、Twitter。

それぞれのメディアにそれぞれの役割があり、これらを上手に活用することで、ひとりビジネスは圧倒的な成功を収めることができる。

ネット活用については、とてもこの記事には書き切れないこと言いたいことがあるので、詳しくはぜひ本書を手に取ってもらいたい。

自分ブランド構築抜きにひとりビジネスはない

ひとりビジネスを成功させるためには、自分ブランドの構築がとても大切になる。

大企業なら、多額の広告・宣伝費を使って自社の商品やイメージを宣伝することができる。

しかし、ひとりビジネスを立ち上げる人の多くは、そんな潤沢な広告・宣伝費などはない人だろう。僕だってそうだ。

そんな我々も、正しい自分ブランド構築をしていくことで、21世紀には大企業と台頭に渡り合い、むしろ特化したビジネスで優位にたつことができる。

究極の自分ブランドは、「生き方そのものがブランドになる」状態だ。

そしてこの「ライフスタイルというブランド」構築にも、ネットの活用が欠かせない。

自分の強みを正しく見せるブランド構築が必要不可欠なのだ。

お金の仕組みを知らずに成功はない!!

「ひとりビジネス」ということは、商品をつくるのも自分、そして売るのも自分ということになる。

さらには、お金の管理をするのも自分だし、「将来に向けての展望」を考えるのも自分だ。

一人ビジネスを飛躍させていくときに、お金の仕組みを知っていることは、とても重要だ。

ここでいう「お金の仕組み」というのは、税理士のような専門知識を持つ、ということではない。

この場合のお金の仕組みとは、「儲かり続ける戦略」を持つ、ということだ。

商品に幾らの値段を付けるのか、経費はいくらかかっているのか、法人化することのメリットとデメリットとは。

それらをしっかり学び理論武装していることが、とても大切なのだ。

ミッションとビジョンなきブランドはない

ひとりビジネスは、究極の「一国一城の主」である、と言える。

ひとりでビジネスを展開し、繁栄していくためには、ビジネスのノウハウだけがあってもなかなか上手くいかない。

ひとりビジネスで大切なものは、「ぶれない自分軸」を持つことだ。

本書では「ミッション」を「使命」、「ビジョン」を「志」と表現しているが、このミッションとビジョンがとても大切になってくる。

「やりたいこと」「好きなこと」「儲かること」というのは、あくまでも「自分」、つまり「我」の世界の話だ。

これだけでビジネスをやっていると、「儲かるなら何をやってもいい」というように、軸がブレてしまう。

「使命」「志」はともに、「公」、社会性を帯びた想いである。

自分の欲やエゴを超えて、「社会の役に立つ」「多くの人に喜んでもらえる仕事を作る」という、社会的な「大欲」に変化ていくこと。

それがミッション・ビジョンを持つということだ。

ミッションを書き出したものが、「ミッションステートメント」である。

自分はなんのためにこの仕事をやってるのか。

その「なぜ」が、ミッションステートメントを読んだときにクリアになるような文章になっているとベストだ。

ぜひミッションについて考え、ミッションステートメントを書き出してほしい。

僕も独立した直後から、ずっとミッションステートメントを持って生きている。

これがあると、人生、つまり、ひとりビジネスの軸が、ブレなくなる。

まとめ

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テーマがどんぴしゃすぎて、僕が一冊の本を書きそうなくらい言いたいことがいっぱいある。

でもそれだと書評にならないので(笑)、今日のところは我慢。

伝さんの「ひとりビジネスの教科書」は、一冊でひとりビジネスのスタートに必要なノウハウと心構えががっつり手に入る良書。

今後ひとりビジネスをスタートさせたい人はもちろん、すでにひとりビジネスを立ち上げている人も、足りない箇所、うまくできていない箇所を補う良い教科書になるだろう。

良いご本でした!オススメです!!

「ひとりビジネスの教科書」のチェックはこちらから!!

ひとりビジネスの教科書

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