今日は久し振りに、ブログの運営報告をさせてもらう。
このNo Second Lifeの過去一ヶ月間のページビュー(PV)が、単月で90万PVを超えた。
このブログの過去最高PVは月間165万PVで、100万以上のPVを記録したことは何度もある。
しかし、今回の90万PVというのは、実は非常に大きな意味を持つものだ。
なので、普段はPV数の公開はしていないのだが、ここで報告させてもらいたいと思う。
どういうことか。
さっそく紹介しよう。
No Second Life、バズなし単月90万PVを突破!ブログの「底辺力」強化で目指せ「常時月間200万PV」!!
僕は「バズ仕掛け」の名人だった
上の画像は、ある月のPV推移グラフである。
前半と後半に大きな山があるのが分かると思う。
前半の山は1日のPVが20万を超えている。
後半の山も、16〜17万PVぐらいになっている。
1日のアクセスが、だ。
これらの爆発的なアクセスは、「Yahoo!ニュース」や「はてなブックマーク」などに僕のブログ記事が掲載されることによって発生していた。
そう、僕は外部サイトに掲載されることで爆発的なアクセスを得る「バズ」を、意識的に狙う記事を量産していた。
過去最高のPVとなった月間165万PVのときも、1ヶ月間に3〜4回の大きなバズを巻き起こし、達成したものだった。
僕はバズを起こす名人だったし、我ながら切れ味も鋭かったと思う。
だから、当時はそれでいいと思っていた。
だが、徐々にその手法に違和感を感じるようになっていった。
「バズ狙い」とは「自分を大きく見せるようと見栄を張ること」
僕がバズ狙いに違和感を感じるようになった理由は幾つかあるが、最大の理由は「すごく疲れること」だ。
ブログを書くのにどうしてこんなに疲れるのか、と思うようになった。
それぐらい、へとへとに疲れてしまうのだ。
最初はその理由が分からなかったが、徐々に自覚症状が出てきた。
それは、常時バズを狙っているということは、「いつも本来の自分よりも自分を大きく見せようと、見栄を張っている状態」なのだと気づいたのだ。
自然体で書いていて当たり前にPVが来ているのではなく、外部サイトに掲載されるように、いつも力んで書いている状態だった。
だから、いつもすごく気合いを入れていたし、気負ってもいた。
だから、すごく疲れてしまったのだ。
「バズ狙い」に意識がいきすぎて検索対応が後回しになっていた
以前の僕の運営スタイルは、常にバズを狙っている状態だった。
ブログでバズった経験がある人なら分かると思うが、「バズを狙う記事」と「検索流入を狙う記事」では、タイトルの付け方や記事の構成がまったく異なる。
僕はいつもバズを狙うスタイルに特化していたため、検索エンジン対策がおろそかになっていた。
そのため、せっかく記事を量産しているのに、検索順位が思ったほど上がらないという事態を招いていた。
つまり、バズが起きたときには爆発的なPVを得られるが、平常時のアクセス数は、思ったほど伸びない、という状態だったのだ。
検索エンジンからの流入は、放っておいても毎日来るが、バズを起こしたいなら、毎日魅力的な記事を書き続けなければならない。
それが負担になり、負のループに入ってしまったのだ。
バズった記事以外は全部失敗作?
バズ狙いの記事を量産し続けると、さまざまな弊害が出るようになった。
一番大きな弊害は、自分の中で、自己肯定感がどんどん下がってしまうことだ。
同じ労力と時間をかけて記事を書いても、バズる記事もあればバズらない記事もある。
バズるかどうかは、自分ではコントロールできない。
他人の領域のできごとだ。
そんなの当たり前のことだ。
ところが、運営者のメンタリティーはそうはいかない。
バズった記事は良い記事、そして、問題は、「バズらなかった記事は全部失敗作」という気持ちになってしまうことだ。
本来、ブログ記事は、情報価値があれば、検索エンジン経由で必ずアクセスが来る。
記事の人気は内容により異なるが、「書かない」という選択の結果は確実に「ゼロ」なのに対して、書いた結果は必ず「プラス」になる。
絶対にマイナスにはならないのだ。
だから、どんな記事でも書いた方がいいのだ。
ところが、バズを狙いすぎた僕のメンタリティーは、「単独記事で1万PVいかなかったなら失敗」というような、バカなことを考えるようになっていった。
そして、全部の記事を思うようにバズらせることができない自分を「力がない」「無力」と思うようになり、自分を追いつめていった。
そしてやがて、僕はブログを書くことが苦痛になっていった。
バズらない書評で著者や編集者に文句を言われる
僕がバズを起こす得意技の一つに、書評があった。
一時期は立て続けにバズが起こり、紹介した本の売上が激増する、という状態が続いていた。
あるとき、刊行から数年たっていた翻訳書の書評を書いたところ、猛烈なバズが起きた。
出版社の倉庫に眠っていた本の在庫が空になり、さらに増刷が掛かることになり、出版社の社長から直々にお礼のメールをいただくことになった。
すると、著者や編集者からの献本が殺到するようになった。
だが、バズは毎回起こせるものではない。
もともとの本が面白くなければ、一生懸命記事を書いても倉庫が空になるような記事にはならない。
だが、中にはバズらなかったことで、著者や編集者から露骨にガッカリされたり、ひどいときには文句を言う人まで出てきた。
もともとは書評を書くのが好きで書いていたブログだったはずなのに、いつの間にか出版ビジネスの「無料拡散ツール」みたいに扱われている。
献本は受けるが、ギャラを貰ったり契約したりしているわけではないので、本来僕が何を書くかも自由だし、それがバズろうがバズるまいが、文句を言われる筋の話ではないはずだ。
そういった経緯もあり、バズに依存するブログ運営体質に僕はすっかり嫌気が差していた。
外部流入はすべて「ノイズ」だ
そして僕はひとつの結論に至った。
Yahoo!ニュースも、はてなブックマークも、グノシーも、スマニューも、外部のニュースサイトなどからの流入は、すべて「ノイズ」である、と考えることにした。
外部サイトからの流入に依存したブログ運営では、その外部サイトがなくなったら、アクセスが激減してしまう。
そもそも外部サイトの担当者に気に入られなければアクセスが維持できないというのは、本当の意味の「自由」を謳歌できていない。
もちろん外部サイトからの流入があれば、それはそれでありがたいし、嬉しい。
だが、外部流入を目指すことは一切止める。
これが僕の結論だった。
頂点を高めるのではなく「底辺力」を上げていく
オーガニックの検索流入と、健全なソーシャルからの流入を純増させていくことで、「強いブログ」を作る。
去年の初夏に僕はその活動を開始した。
その時点のこのブログのPVは、バズがないときで約50万PVだった。
バズが起こったときの頂点を高めていく活動をするのではなく、「何もないときの「底辺」の数値をどんどん上げていく」活動にシフトしたわけだ。
幸か不幸か、夏から狙っていないのにバズがどんどん起こり、146万PVまで上がった月もあったが、すべて「ノイズ」と無視して浮かれないことにした。
新規記事を淡々と量産する。
新規記事は検索対応をがっちりやる。
過去記事のメンテナンスを新規記事と同じ重要度でする。
これらを淡々とやっていくことで、PVは着々と上がっていった。
プロだからこそプロに教えを乞う。gori.meにコンサルを依頼
ブログの「底辺力アップ」を決めて最初にしたことは、ブログgori.meを運営するゴリ君にコンサルをお願いすることだった。
gori.meは、2015年9月には月間415万PVという、個人メディアとしてはあり得ない数字を叩き出した、モンスターブログだ。
もともと彼とはブログ仲間として親しくさせてもらっていたが、きちんと対価をお支払いして、毎月コンサルをしてもらうことにした。
彼は通常はコンサルは行っていないところを頼み込んでOKしてもらい、今も教えを乞うている。
「何かを本気で学ぶなら独学でやらず『超一流のプロ』から学ぶ」というのが僕のモットーだ。
プロとしての心構えやフリーとしての活動の基盤は勝間和代さん、心理学は岡部明美さん、帝王学は湯ノ口弘二さん、出版は木暮太一さんと、超一流の方々にサポートをいただきつつ僕は進化してきた。
ブログについて学ぶなら彼しかいない。
僕はそう確信していた。
バズなし90万PV達成!そして目指すは3月100万、そして年内200万PV!
最近の僕は、意識的に「バズを起こさないような記事」「検索で末長く読み続けられる記事」を大量生産している。
FacebookやTwitterでオーガニックに発生するバズは大歓迎だが、外部サイトからの流入による大きなバズは、敢えて避けるような記事を書いてきた。
もちろんバズが起きることは嬉しいのだが、舞い上がって本来の目的を見失ってはいけないので、敢えて抑え目にしている。
その状態で、直近1ヶ月のPVが90万を越えた。
グラフを見てもらっても分かる通り、以前の「どかーん」というバズが全然なく、ほとんど平坦な状態で、それでもじわじわと、毎月10万PVぐらいずつアクセスを伸ばすことができている。
70万PVを越えたあたりから、「そろそろ公表しようか」と思っていたのだが、従来「PVは非公開」というスタンスでやってきたので、タイミングをつかめず、このタイミングとなった。
「PVはすべてではない」というのは僕の基本スタンスで、それは今後も変わらない。
ただ、今後は、「PVが多いから偉い」とか「バズったから凄い」という「誇示」ではなく、淡々と「結果報告」ということで、ときおり数値の公表もしていけたらと思っている。
そろそろタイムリーでキャッチーな記事も書くかも
上に書いたように、ここ半年以上、僕は意識的にメッセージ性が強い記事や、タイムリーでキャッチーな記事を封印してきた。
でも、その手の記事を書いた方が、当たり前のことだがPVは伸びるのである。
50万弱だったPVを、キャッチーな記事なしでここまで伸ばしてこれたのは、大きな自信になった。
そろそろ封印を解いて、タイムリーな記事、キャッチーな記事も書くようにしようかとも思っている。
ただ、あくまでも僕のいまの目標は、「バズなし200万PV」への到達だ。
バズなし200万PVということは、「放っておいても毎月200万PVが当面続く状態」を意味する。
この状態に年内に到達しつつ、PVあたりの単価を改善し続けていきたい。
僕の今年の目標は、「10万部越えのベストセラーを出版する」「ブログ月間200万PV到達」「メルマガ読者1万人到達」だ。
ここに向けて、コツコツ頑張っていこうと思う。
バズなし200万PVに到達して「ブログと情報発信の圧倒的教科書」を出版したい!!
バズなし200万PVに到達して、その僕のノウハウを全部詰め込んだ、圧倒的な情報発信の教科書を出版したい。
これが次の目標だ(今準備している本は別のテーマ)。
バズなしPVを上げる戦略に出てから、僕は改めてブログの力、情報発信のすごいパワーを実感している。
一人でも多くの人に、このすごいパワーを体感してもらうために、本を書きたいと思っている。
まとめ
久し振りのブログ運営報告を書いてみた。
やはりブログは圧倒的に楽しい。
ブログにはなんの制約もなく、圧倒的に自由である。
そして情報は、国境も時間も越え、僕の情報を必要としている人のところへと、飛んでいく。
記事を読んだ多くの人が僕のことを知り、そしてメルマガやセミナーに来てくれる。
そうやって、僕のコミュニティーがどんどん成長し、豊かになっていく。
多くの人とつながり、そして相互作用で全員がスパイラルアップして、豊かに幸せに生きていく。
そんな世界を作っていきたいと思う。
皆さま、いつも本当にありがとうございます!
そして、今後ともNo Second Lifeと立花岳志を、どうぞよろしくお願いいたします!
さあ、まずは100万目指して頑張るぞ!おー!!
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。