僕もちょっとずつ「走るiPhoneブロガー」として認知されてきたようで、最近オフやセミナーなどでお会いした方から次のような質問を受けることが増えてきた。
「私も走りたいとは思っているのですが、とても立花さんみたいには走れません。どうすれば走れるようになりますか?」
「一日も休まず走る秘訣を教えてください!」
「どうやったらそんなに意志が強くなるんですか?」
僕はちっとも意志は強くありませんし怠け者です。しかも小学生から中学生にかけては体育はいつも落第点ばかりで徒競走も長距離走もずっとビリばかりでした。
ランニングも5年前くらいからようやく軌道に乗ってきましたが、その前はしばらく続けて走っても何ヶ月も走れなかったりと、なかなか習慣化できずにいました。
そんな僕が、ちょっとしたきっかけから走ることが習慣になり、それがどんどん楽しくなり、ついにはハーフマラソンを1時間台で完走でき、25kgものダイエットに成功してしまいました。
ダイエット成功の記録はこちらの記事をご覧ください。
デブで怠け者でどうしようもなかった僕でさえ走れるようになったのですから、皆さんもコツをつかめば絶対できるようになると僕は信じています。
今回、ランニングを習慣にしてダイエットしたい、健康になりたい、と願い人に向けたメッセージを書いてみます。
万人に有効な手段はないものです。僕の書くことが必ずしもあなたの性格や体質に合うかどうかは分かりません。もし部分的にでも参考になれば、とても嬉しいです。
1. とにかく「ゆっくり」走ろう
何か新しいことを始める時には、ビジョンを持って達成目標を考えてなどと面倒くさそうですが、ランニングに関してはそんなことを考える必要はまったくありません。
何故かって?
だって、最近ランニングをしたことがない人は、自分がどれぐらい走れるかなんて分からないじゃないですか。
そもそも始めてみないと分からないのですから、くよくよ考えても無駄。まずはシューズを履いて飛び出してしまいましょう!
ここで一つ重要なアドバイスがあります。
最初に大切なのは、「どれだけゆっくり走るか」です。
とにかくゆっくり走ってください。
できれば左右のシューズが触れ合うぐらいの歩幅で。
それぐらいだと、早足のペースだと思いますよね?
そうなのです。まさにその、早足ぐらいのゆっくりしたペースで走ることが何よりも大事なのです。
昔小学校や中学校での長距離走を思い出してみてください。
あの頃は授業で、先生に言われて、同級生と競争させられて、無理矢理走っていませんでしたか?
だからこそ、もっと早く走れと先生に叱られたり、同級生の皆より遅くて恥ずかしかったりいじめられたりバカにされたりで、だから走るのが苦しかったのではないでしょうか?
でも、良く考えてください。
今、あなたは誰のために走るのでしょうか?誰と一緒に走るのでしょうか?
誰もあなたに「もっと速く走れ!」と命じる人はいません。
誰も「お前遅いなー!」と嘲笑する同級生もいません。
あなたはあなた自身のために走るのです。
だったら、あなたが苦しくない、ケガもしない、一番楽なペースから始めましょう。
最初は500メートルで十分です。
右と左の靴と靴の歩幅でゆっくりと。
急ぎ足のサラリーマンに追い抜かれたっていいのです。
とにかく始めましょう。
できるだけゆっくりとしたペースで。
2. 目標は低く!最初は「シューズを履いて外に出る」くらいから
良く「目標は高く!」「志を持とう」みたいなことを言いますが、ランニングに関してはそれは逆効果です。
人間辛いことはしたくないのです。
ランニングはただでさえ辛い行為です。
口が裂けてもランニングが最初から楽しかったなんて言えません。
最初はとにかく痩せるのに一番手っ取り早く、食事制限をしなくて良い方法というだけで選んだのですから。
なので、「毎日5km走る!」というような目標は絶対やめましょう。
続かないですから。
いやになりますから。
高過ぎる目標を立てる一番の弊害は、自分が立てた目標をクリアできなかった自分のことを自分で嫌いになることです。
自分のことを嫌いになったらなにもできなくなってしまいます。
だからとにかく目標は低く設定してください。
僕はダイエットが軌道に乗り始めた3年前は、「毎朝ウェアに着替えてシューズを履いて外に出る」という目標を立てていました。
バカみたいでしょ?
でも、意外と大変なことなんですよ。この目標。
寒い冬の朝にもうあと10分布団の中にいたい。
そういう時に、いきなり10km走れって無理じゃないですか?僕は無理でした。
なので、とにかく渋々ウェアに着替えてシューズを履いて外に出るのです。
これでOK。目標達成。
二日酔いの日でも雨の日でも風邪気味の日でもとにかく着替えて外に出る。
気が向けば走ればいいし、気が向かない日はそのまま部屋に戻って布団に潜り込んでもいい。
それぐらい目標は低い方が最初は良いと思います。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。