Mac情報書評

自分がひょっとしたらMacマニアかもと自覚したら読む本

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Automator 512

 

いよいよMacな時代がやってきた?

 

 

いまだかつてないくらい、僕の周囲にMacユーザーが増えてきた。

どうやら僕の周りだけの話ではない。日本中、いや世界中でMacユーザーがどんどん増殖しているのだ。

先日発表になった世界のPCシェアで、Appleはついに世界3位となった。上にはHPとAcerがいるだけで、何とDellやLenovoよりもAppleは上位にきてしまったのだ。

 

 

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Phoneで火がつき、iPadで爆発した感があるAppleの時代。そしてiPhoneやiPadからMacへと流れ込むユーザーがどんどん増えてきているのだ。

これは「ブーム」ではなく、持続的に続く傾向だと僕は感じている。

もともとパーソナル・コンピュータはMacからスタートしたのだ。やっとパーソナルなコンピュータがMacの時代になる。嬉しいことではないか。

 

そんな時代にふさわしい解説書を一冊購入した。Mac OS X 実践活用大全である。

 

Mac OS X 実践活用大全 Mac OS X 10.6 Snow Leopard対応版

柴田文彦 アスキー・メディアワークス 2010-11-18
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冒頭からマニアック

 

Macユーザー向けの解説本は最近山のように出ている。初心者向けのものが多く、Macのハードに関するものも色々出ているし、もちろんOS Xに関する本やiLife、iWorkなどの説明書も目白押しである。

だがこの「Mac OS X 実践活用大全」は、かなり硬派な中級〜上級者向けの、武骨な解説書である。

華やかなカラーページもなし、冒頭からいきなりフリーウェア/シェアウェアのダウンロートとインストール指南からスタートするあたり、かなりの難易度だろう。

 

 

知っておきたい上級テクニック満載

 

 

本書で多くのページを割いているのは、Mac OS XのカスタマイズとAutomatorやAppleScriptによる操作の効率化についてだ。

OS XのカスタマイズについてはユーティリティーアプリのTinkerToolとOnyXを詳細に説明しているほか、ターミナルやプラグインによる設定も紹介している。

特にプラグインの設定の項目では、OS Xの「ライブラリ」の各フォルダの意味と役割について突っ込んだ解説がありとても勉強になる。

この辺りはちょっと突っ込んだ設定をする際に必ず必要となる知識なので上級者を目指したい人は知っておいて損はない。

そして後半はこれまた気になるシステムのメンテナンスやバックアップの設定、さらにはMacを中心としたLAN構築にかなりのページを割いている。

これらは初級者は知らなくても何とかなるが、一度不具合が起こったりちょっとした高度な設定をする際には確実に必要となる情報なので、是非とも抑えておきたい箇所だ。

個人的にはAutomatorは理屈は解ってはいるものの、自分でどんどん作り込むところまでは出来ていないので、今後本書を片手にいろいろ試してみたいと思う。

Mac上級者を目指す人のバイブル!お薦め!

 

ブックレビュー2011年の25冊目としてお届けしました。

 

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