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Twitterで天才になろう! 書評「クラウドHACKS!」 by 小山龍介

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クラウドの本である。

僕も一応セミナー講師として皆さんの前でMacやクラウドについてお話しさせてもらう立場なので、クラウドについて、普通の人よりは詳しいという自負がある。

そんな立場の自分がこの手の本を手に取る楽しみは、未知のサービスや製品などを知ることで、マニアックであればあるほど嬉しいものだ。

まだ試してことのないサービスを見つけたりすると、嬉しくてすぐに登録しにいってしまう。

本書「クラウドHACKS」も、読む前はそのような楽しみ方勉強の仕方をする本だと思っていた。

だが、その期待は裏切られた。もちろん良い方にだ。

 

クラウドHACKS! ―同期と共有でラクチン・ノマドワークスタイル

小山龍介 東洋経済新報社 2010-12-03
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by ヨメレバ

 

 

本書は「ライフハックの鬼」小山龍介氏の最新刊で、クラウドにフォーカスしているのは前述した通り。

だが、単に世の中にあまたあるクラウドサービスを順番に紹介しただけで終わらないところが、小山氏のライフハックの「鬼」たる所以だ(ちなみにこのネーミングは僕が今勝手につけたものです(^_^;))。

 

ハックするのはツールではなく人間だ

 

本書の凄さはサブタイトルに垣間見ることができる。

「同期と共有でラクチン・ノマドワークスタイル」

本書では、著者小山氏がどのようにクラウドを活用しているかという紹介もさることながら、クラウドを使った結果、どのように仕事の効率が上がり、どんな風に自分が進化したか、という点に焦点が当たっている。

真骨頂は最後の第6章だ。

章タイトルは「アウトプットハック」。これ自体は驚かないか、サブタイトルが凄い。

「アウトプット集中力と「天才」への道」である。

この手の自己啓発書で「天才」という文字はなかなか見ることができない。単純に心が熱くなる。

 

Twitterで天才になろう

 

この章は他の章とはかなり趣が異なる。この章はサービスや製品か主役ではなく、著者小山氏が主役である。

クラウドを活用した「天才」への道。例えばTwitter。自分が現段階では分からないことを敢えてツイートする。

140文字では物足りないだろう。だからもう一度つぶやく。するとちょっとしたヒントが頭に浮かぶ。ツイートを読んだ人から反応があり、それがヒントになって発想が広がる。

これを繰り返すことにより、今までは「分からなかったこと」がいつの間にか分かるようになる。突破口である。

 

超高速執筆術を身につけよう

 

もう一つ感激したのが、著者本人が本書執筆で実践したという超高速執筆術。直感的思考とクラウドと脳を直結させインプットとアウトプットを直結させる思考法を体得した結果、アウトプットの速度が猛烈に向上したという。

従来の書籍執筆と比較して3倍ものスピードで原稿を書くことができたという。これは本当に凄い。

 

まとめ

 

クラウドとはあくまでもツールで、そのツールを使いこなすのは人間なのだ。

本書はツールが主役にならず、人間が機軸に置かれ、そのツールを使いこなすことで人間がこのように進化するということを端的に証明した、素晴らしい本だと思う。

僕も直感的執筆に是非チャレンジしてみたくなった。お奨め!

 

 

ブックレビュー2011年の30冊目。

小山氏の著書に関するバックナンバーはこちら。

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