僕ら夫婦が鎌倉に2つ目の拠点を持ち、デュアルライフをスタートしたのが2016年10月4日のこと。
今日でちょうど丸一年になる。
デュアルライフ開始のお知らせ記事はこちら。
デュアルライフスタート当日の日記記事はこちら。
スタート当日のことが、まるで昨日のことのようだ。
あっという間の一年。
まさにそんな感じで、いまでも鎌倉の家に来ると、「新しい家に来ている」という新鮮な感覚があるが、もう一年なのだ。
ということで、一年たったいま、この一年を振り返りつつ、今後の展望も書いてみたいと思う。
六本木・鎌倉デュアルライフを始めて一周年!いま感じている変化 これからやりたいこと [デュアルライフ]
デュアルライフ一年を振り返る
海と山が目の前にある生活の魅力に虜になった
僕は生まれてから47年間一度も東京から離れた場所に住んだことがなかった。
おまけに育ったのはずっと港区西麻布と、東京のど真ん中。
なので、都心の生活しか知らなかったわけだが、鎌倉の拠点は海岸まで自転車で3分。
近い山にも5分も掛からない環境だ。
海と山が目の前にあり、トンビやウグイスの声に包まれる生活が、ここまで心地良いとは思っていなかった。
お天気が良い日は、自転車ですぐに海に行き、波の音を聴く。
真夏は上半身裸でランニングして、走り終えたらそのまま海にドボン。
これは本当に最高だった。
鎌倉は「引き篭もる場所」、六本木は「人と関わる場所」に完全に特化
デュアルライフをスタートした最初の数ヶ月は、スケジュールがうまく組めず、鎌倉になかなか来られなかった。
今年に入ってからはその点は改善して、だいたい毎週鎌倉に来られるようになった。
いまは、日曜の夜か月曜の朝に鎌倉に移動して、木曜か金曜に六本木に帰るライフスタイルが定着している。
週の前半は鎌倉に滞在して、自炊して引き篭もってアウトプット仕事(執筆・企画)に集中して、たっぷり運動して自炊する「ボディメイク」な日々。
そして週の後半は六本木に滞在して、講座やセミナー、個別セッション、打ち合わせなど対外的な仕事や、パーソナルトレーニングや会食などをこなす感じ。
明確に、「鎌倉は引き篭もり」「六本木は対外的なことをする場所」という区分になった。
新刊原稿の執筆が佳境だった8月は、ほぼ一ヶ月ずっと鎌倉に篭っていたので、非常に順調だった。
ただ、正直六本木にいる間に予定が集中するので、かなりせわしない感覚があるのも事実。
その辺りは今後の課題だ。
愛車アルファロメオ・ジュリエッタ購入で移動が素晴らしく快適に
2016年10月にデュアルライフをスタートさせた当初は、二匹のネコを連れて移動するのに、毎回レンタカーを借りていた。
これが結構大変で、費用もかかるが一番の手間は、毎回レンタカーを借りに行き、返す手間。
一往復するたびに2回その手間が発生して、かなり大変だった。
今年2017年2月に車を購入して、一気に移動が快適になり、楽しくなった。
アルファロメオ・ジュリエッタ。愛車ジュリちゃんで、毎週ネコ2匹と奥さんと移動する日々である。
アルファロメオ・ジュリエッタ購入の記事はこちら。
真夏の快晴の鎌倉の天国度は素晴らしい!但し今年は天候不順がひどかった
今年2017年の8月は、新刊原稿の執筆が佳境ということもあったが、「真夏の鎌倉にずっといたい」という想いがあり、ほとんどずっと鎌倉に滞在するスケジュールにしていた。
僕らの家は鎌倉の中でも海にすごく近い。
真夏の鎌倉の海沿いは、海の家が立ち並び、半裸の女の子たちが溢れ、本当に天国度が高い。
そんな鎌倉の真夏を満喫したかったのだが、いかんせん今年は天候不順で雨ばかりの8月だったのが、とても残念。
来年こそ、ぎらぎらの真夏の鎌倉を満喫したいと今から楽しみにしている。
夢だった「海の目の前の家」の厳しい現実をリアルに知る
僕らの家は、海から自転車で3分だが、徒歩だと8分ほどかかる。
屋上に出ると、ギリギリで海が見えそうだが、残念ながら見えない。
今回の物件は奥さんが見つけて決めたのだが、僕は「家から海が見える家」を強く希望していたので、その点は残念だった。
しかし、実際に海から700メートルほどのところに住んでみて、本当の「海沿い」の家は、あらゆる意味で非常に住むのに大変だということが分かった。
特に大変なのが、「強風」「飛砂」「塩害」「渋滞」だろう。
鎌倉の海沿いは強風の日は本当にしんどい。
海からの風というのは、遮るものが何もないので、延々とずっと吹いている。
しかも、強風だと、砂浜の砂が飛んできてしまい、砂が裏路地までも入り込んでいる。
さらに、波が高いと泡になった塩水まで飛んでいくので、塩害も大変だ。
真夏になると、海の水がどんどん蒸発して水蒸気になり、海風とともに押し寄せるので、海沿いの家は洗濯物も乾かないという。
そしてもう一つの問題が、鎌倉で海沿いというと、国道134号線沿いになるということ。
この国道が、ほぼ一年中渋滞している。
特に真夏の期間は壊滅的に混んでいて、しかも抜け道がないので、どうにもならない。
僕が住んでいる場所は、鎌倉でも逗子寄りで、JR鎌倉駅まで歩けるし、裏道がたくさんあって困らない。
だが、「海沿いの家」が結構建っている、稲村ガ崎や七里ヶ浜などの方面は、道路は134号線、電車は「江ノ電」という選択肢しかなくなってしまう。
観光シーズンは国道も江ノ電も壊滅的に混雑するので、住民の方はとても大変だと思う。
というようなわけで、本気で海沿いの家に住むというのは、非常にハードルが高いということを、身をもって知った一年だった。
都心の六本木と鎌倉のいいとこ取り生活は止められない!
デュアルライフといいつつ、鎌倉のことばかり書いているが、本拠地の六本木の家もとても気に入っている。
六本木の家は東京ミッドタウンも六本木ヒルズも泉ガーデンも近く、とても便利だし、街のグレード感も高い。
鎌倉の日々はとても気に入っているが、正直一年間ずっと鎌倉、というのは、僕には少々キツい。
東京のど真ん中六本木と、海と山が目の前で、ほど良く田舎の鎌倉のいいとこ取り生活が、今の僕には凄く合っている。
年をとったらどうなるか分からないが、当面はこのデュアルライフのスタイルを続けたいと思っている。
デュアルライフで大変だったこと
スタート時は家具全部を買わないといけない
デュアルライフをスタートしたときに痛感したのが、「めちゃくちゃお金がかかる」こと。
普通の引っ越しなら、前の家から新しい家に家具や荷物を運ぶので、新しく買うものは必要最低限で済む。
ところがデュアルライフの場合、もともとの拠点も引き続き使うから、荷物を運ぶわけにいかない。
当然すべての家具や備品を新しく買い直す必要が生じる。
これが予想以上に大変で、僕らは全部を一度に揃えるのは諦めた。
最初はベッドもなし、デスクもなしで、六本木で予備にしまってあったちゃぶ台を持っていき、そこでごはんを食べて仕事もしていた。
生活に絶対必要な洗濯機、冷蔵庫、それに電動自転車などを優先的に買い、徐々にダイニングテーブル、デスク、そしてiMac、ベッドなどを買い揃えていった。
いまでもまだ鎌倉拠点には本棚もなく、まだすべてが揃ったとは言えない状態のままだ。
でも、必要最低限の家具で暮らすことに慣れると、それはそれで気持ち良くて、「本棚は鎌倉にはなくてもいいかな」という気分になっていたりする。
スケジュール管理に慣れるまでは大変
僕らの場合、夫婦二人ともフリーランスで、曜日と時間を自由に設計できる立場だ。
だこらこそなのだが、デュアルライフを始めた当初は、スケジュール管理がすごく大変だった。
誰が何曜日から何曜日までどこにいるのか?
デュアルライフのほかに旅も多かったので、訳が分からなくなった。
僕らはiCloudの共有カレンダーでスケジュール管理をしているのだが、慣れるまでは結構消耗した。
いまではすっかり慣れて、余裕も出てきたので、個別セッションも鎌倉でもスタートできるようになった。
次のステップは、サロンのオフ会も再開したいと思っている。
食材や消耗品の管理がややこしい
デュアルライフをすると、冷蔵庫が2個、洗濯機も2個になる。
どっちの冷蔵庫に何がどれぐらい入っていて、どっちの家のどの洗剤がなくなりつつあるのか。
どっちの家のトイレットペーパーがあとどれくらいで、ティッシュペーパーの在庫は?煎りごまは?MCTオイルは?亜麻仁油は?
この在庫管理が非常にややこしい。
最近はリマインダーアプリを工夫して、以下の項目を作って大分楽になった。
「鎌倉買い物」
「六本木買い物」
「鎌倉→六本木 移動させるもの」
「六本木→鎌倉 移動させるもの」
食材、特に生鮮食品は、置きっぱなしというわけにいかないので、大きなクーラーボックスを買い、食材を詰めて車に積んで移動している。
なので、夫婦の移動スケジュールがズレて単独行動になると(結構良くなる)、冷蔵庫が空っぽで食べるモノがない、という事態になる。
それを避けるために、単独行動で電車で別拠点に移動する場合は、リュックに必要最低限の食材を詰めて運び、それを料理して食べる、ということも発生する。
到着日指定ができない通販や宅急便が受け取れない!
これは本当デュアルライフあるあるで、宅急便を上手く受け取れない機会が大幅に増えた。
ドライバーさんには本当に申し訳ないのだが、そのとき滞在していない場所に荷物が届いても、絶対受け取れない。
宅配ボックスがどちらの家にもないのが痛いところなのだが、海外通販など、到着日を指定できない荷物が特に厳しい。
ヤマトは不在通知がメールやLINEで届くので、次に滞在する日を再配達指定にできるのだが、ヤマト以外だと、拠点に戻ってはじめて不在通知の存在を知り、そこから再配達の手配をすることになる。
拠点滞在が短期間の場合、再配達の手配が遅れると、荷物が届く前に再び不在になってしまい、全然受け取れないというケースもあって、結構笑えない。
忘れ物をすると結構大変
六本木と鎌倉は車で移動すると、道が空いていればドア・トゥ・ドアで、片道約1時間。
電車だと駅までの移動に時間がかかるので、もうちょっとかかり、1時間20分〜30分はかかる。
近いといってもそれなりに遠いので、忘れ物をすると結構大変だ、というか、諦めるしかない。
僕は一度メガネを、別のタイミングで財布を忘れて出てしまったことがあるが、結構笑えない。
家賃も2倍、必要なモノも2倍な生活
2つの拠点を維持・運営するということは、当たり前だが、家賃が2軒分かかる。
夫婦二人が同時に移動している場合、片方の拠点に滞在している間は、もう片方の拠点は誰もいない状態。
それでも家賃は一ヶ月分かかるわけで、2軒分、つまり2倍の家賃を毎月払い続ける必要がある。
電気代、水道代、ガス代、電話代も2軒分(それぞれは安くなるが)だし、炊飯器もフライパンもランニングウェアも何もかも2倍必要になる。
つまり維持費が2倍になるわけで、享受しているメリットも大きい代わりに、必要なコストも大きくなっている。
だからこそ、メリットを最大化して、さらに自分の価値を高め、よい仕事をするようにしたいと思っている。
これからやりたいこと
毎週移動はせわしない!移動の頻度を下げてゆっくり滞在したい
デュアルライフを一年やってみて感じている一番の課題は、「移動頻度が高すぎる」こと。
僕らのいまの仕事の仕方だと、ほとんどの週の後半に、個別セッションや打ち合わせ、セミナーや講座が入っている。
これら対外的な仕事は、鎌倉では難しいものが多いため、週の前半が鎌倉、後半が六本木という生活になっている。
これだと、毎週3泊が鎌倉、4泊が六本木、または4泊鎌倉、3泊六本木という感じになり、かなり移動が多くて落ち着かない。
理想をいうと、毎月12泊くらい連続して鎌倉に滞在し、そのあと12泊くらい連続して六本木に滞在、残りを旅、という感じ。
僕も奥さんも、期間が長い連続講座を開催しているため、それらの日程を上手くパズルのように組み合わせないと、そういうライフスタイルにはできない。
なので、まずは月に1回でいいので「一週間ぶち抜きで鎌倉滞在」「一週間ぶち抜きで六本木滞在」を実現したい。
来年春からの講座のスケジュールを、この原則を実現できるように組もうと思っているので、もうしばらくの辛抱だ。
来年こそ真夏の鎌倉を満喫したい!
今年はせっかく水着を二着も新調したのに、それを着て海に出ることが一度もできなかった。
ランニングウェアのまま海に飛び込んでしまうからというのもあるのだが、やはり今年はあまりにも天候不順だった。
来年こそ、真夏のぎらぎらの太陽のした、天国のような鎌倉を満喫したくて、いまから楽しみにしている。
来年は真夏に鎌倉でサロンのオフ会もやりたいな。
ぜひ実現したい。
まとめ
あっという間の一年。
せわしなく毎週のように鎌倉と六本木を移動するライフスタイルには改善の余地がある。
それでもいまのライフスタイルは、六本木だけで生活していたときよりも、はるかに豊かで充実した日々となっている。
今日からの一年を、さらに充実して豊かなものにしていきたいと願っている。
デュアルライフ一年、こんな感じでした!!
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。