2021年10月11日の追記:
この記事は2017年12月に書いて公開したものである。
この記事を公開した翌年2018年夏には僕は恋人と別れポリアモリー状態は終了。
2018年12月に僕らは離婚した。
そして2021年10月、独身に戻った僕に新たにパートナーができた。
それを機に、僕はポリアモリーは終了したし、もう目指さないという記事を書いた。
2017年に書いたこの記事は、現状を反映していないので、その旨追記しておく。
人は誰も変わるものだし、ポリアモリーも壮大な人生の実験として、実践してみたことは良かったと今でも思っている。
ただ、僕にはポリアモリーはまったく向いていなかった。
これからはパートナー一筋で歩いていこうと思っている。
こちらを追記したうえで、この記事は当時の自分の記録として、悪いことでも恥ずかしいことでもないので、当時のまま残しておく。
以下が原文です。
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先日妻である大塚あやこが以下のブログ記事を書いて公開した。
SNSなどでは一切触れることなく、突然ブログで公開したので、驚かれた方も多かったかもしれない。
すぐ追い掛けで僕も記事を書こうと思っていたのだが、12月の年末進行に飲み込まれ、超過密スケジュールとなり、心を落ち着けて書く時間が取れなかった。
今日はやっと少し時間が確保できたので、僕がいま想っていることについて書いてみようと思う。
ポリアモリー 〜 僕は妻と恋人を愛して生きていく [ライフスタイル]
仲良し夫婦だが情熱が有り余る僕
僕と妻大塚あやこ(以下あやちゃんと呼びます)は再婚同士、出会って今年で10年、結婚して7年半だ。
二人で株式会社ツナゲルを共同経営し、二人で一緒にセミナーを企画して登壇したりもしている。
また、二人とも心理カウンセラーとして心のことを学び続けていることもあり、夫婦仲は良好だと思っている。
ただ、どんな夫婦も完璧ではないように、我々夫婦にも、我々夫婦ならではの課題もある。
あやちゃんは、エニアグラムでいうタイプ5のウィング4で、学者肌の遊離タイプ、思考タイプ。
人づきあいが得意ではなく、一人で引き篭もるのが好き。
そして性格はすごくドライでクール、さっぱりあっさりしている。
いっぽうの僕はエニアグラムはタイプ3のウィング4、達成タイプで行動派、自己主張タイプ、フィーリングタイプである。
夫婦で一緒にいるのはすごく楽しく好きなのだが、僕はフィーリングタイプなので、感情がすごく動き、共感が欲しい。
いっぽうあやちゃんは、思考タイプなので、感情よりも頭で考え、クールに対応する。
この二人が一緒にいると、僕は共感をもらえない、という欲求不満が出ることがある。
あと、僕はお酒と美味しいものが大好きで、特にお寿司と肉とワインが大好物だが、あやちゃんはお酒はほんの少ししか飲めず、肉もお寿司もあまり好きではない。
あやちゃんは外食自体それほど興味がなく、苦手なものが多いので、お寿司屋さんやステーキハウスに連れていっても、彼女はハッピーではない。
あと、結婚して月日がたつに連れ、直接的な性的な接触の頻度が徐々に減っていった。
仲は良いのだが、僕は常に寂しい、心身共に欲求不満状態に置かれていた。
2年前から妻は「恋人を作っていいよ」と言っていた
自分が会社を作って経営者になり、経営者仲間の友人たちができるようになった。
ビジネス系の研修で知り合う経営者の友人たちは、みな非常にパワフルでエネルギーに溢れ、自信に満ちているように見えた。
そして、彼らと親しくなっていくと、彼らのなかには、奥さん以外にお付き合いをしている女性がいるというケースを散見するようになった。
研修にはあやちゃんも一緒に参加していることも多かったので、共通の友人の話題として、「○○さんには彼女がいるんだってよ」というような話題も出るようになった。
そして、正確にはいつのことかは憶えていないか、2015年のどこかのタイミングで、あやちゃんは「岳志くんも彼女を作ってもいいんだよ」と言うようになった。
でも、当時の僕は、その言葉をまったく受け取れなかった。
「そんなこと許されるわけがない」と頭ごなしに否定したのだ。
でも、そのいっぽうで、そのころから、お寿司や肉など、僕だけが大好きな食べ物を、仲の良い女性を誘って食べに行くようになり始めた。
僕らはiCloudの共有カレンダーでお互いのスケジュールを共有している。
そのカレンダーにも、一緒に行く女性の名前を書いて、「○○ちゃんお寿司」というように、隠さずに行動するようになった。
僕が女性と食事に行くようになっても、奥さんはまったく動じておらず、数ヶ月に一度くらいの頻度で、思い出したように「彼女を作ってもいいんだよ」と言い続けていた。
でも、当時の僕は相変わらず「彼女」という存在をリアルに感じることは、まったくできずにいた。
僕がしたいのは「不倫」ではない 〜 募るモヤモヤと罪悪感
2016年の夏くらいから、僕のなかで何かが変わり始めた。
鎌倉とのデュアルライフ がスタートすることが決まったり、自分のなかでビジネスに対するエネルギーの高まりのようなものを感じていた。
そしてそれに連れて、「本当に彼女を作ってみようか」という気持ちが湧いてくるようになった。
そして友人に既婚者の女性を紹介され、何度か会ってみた。
だが、僕は全然楽しめなかった。
最初から強い罪悪感があり、お酒で罪悪感をごまかしても、どうにも楽しくない。
独身の女性にもアプローチはしてみたが、やはり「不倫」というイメージが裏暗くジメジメしていて、先行きもなく、盛り上がれなかった。
僕は思った。
僕がしたいのは「不倫」ではない。性欲の処理を求めているのではなく、もっときちんと愛を育みたい。
モヤモヤしたまま僕は2017年を迎えた。
封印し続けてきた「男性性」を解放すべし
2017年5月から受講がスタートした、あけみちゃんの11期LPL養成講座。
LPL養成講座では、「チャクラ」ごとに講座が進んでいく。
第2講の第1チャクラの講座中に、僕は自分の一番の原点にあるビリーフに到達し、解放することができた。
そのお陰なのか、第3講、第2チャクラの講座の際に、僕はあることを明確に意識して受講することになった。
それは、「自分の中に封印している男性性を解放する」ということだった。
あやちゃんも11期LPLのサブ講師として参加していたので、家でもこの「男性性の解放」については、いろいろと話をしていた。
男性性というのは、セクシュアリティももちろん含むが、もちろんそれだけではない。
責任感、リーダーシップ、統率力、パワーなど、男性を象徴するようなエネルギー全般を指す。
第2チャクラのテーマには「親密なパートナーシップ」「セクシュアリティ」が含まれる。
僕は自分の人生を遡って振り返った。
そして、いかに自分が自らの中の男性性を封じ込め、なかったことにして、中性的に生きてきたかについて気づき、愕然とした。
自分は男として半分しか生きていなかった。
そして、第2チャクラの講座のなかで、「男性性と女性性の統合」というテーマでクライアントとしてセッションをしてもらい、男性性の封印を解放することができた。
突然出会った言葉「ポリアモリー」
第2チャクラのビリーフの解放と前後して、食事に行っていた女性の一人との関係性が深まり始めた。
そして、そのタイミングで、またしてもあやちゃんが「彼女を作ってもいいんだよ」と言った。
そのとき僕は、「でも僕は不倫はイヤなんだよね」というようなことを言った。
ここまで話が進んだのは、そのときが初めてだった。それまでは、僕が「いやいや」みたな形でお茶を濁して会話は終わっていた。
そのときに、あやちゃんが「ポリアモリーって考え方があってね」と、話をし始めた。
僕はそれまで「ポリアモリー」という言葉を聴いたことがなかった。
ポリアモリーは「複数恋愛制」などと訳す。
関係者全員の合意のうえで、複数のパートナーと親密な関係を構築していくライフスタイルを指す。
そして、あやちゃんがFacebookで繋がっているスピリチュアルコーチの珠帆美汐さんの存在を教えてもらった。
珠帆美汐さんは、夫のほか、二人の男性とパートナーシップを構築しているポリアモリストで、そのことをブログで公表している。
珠帆美汐さんのブログの一記事。
そしてポリアモリーに関する本も買い、読んでみた。
「浮気」でも「不倫」でもないことが僕の背中を押した
ポリアモリーは浮気でも不倫でない。
なぜなら、当事者である全員が、別のパートナーの存在を知り、お付き合いすることを認めたうえで成立するパートナーシップだからだ。
その違いは僕にとって猛烈に大きかった。
なぜなら、僕はあやちゃんがイヤになっているわけでも、飽きたわけでもなく、ただ「もっといっぱい愛が欲しい」と思っていただけだったからだ。
あやちゃんは良く、「私には情はないけど愛はある」と言い放っていた(笑)。
本当に情が全然ないのだ。スーパードライのウルトラクールミントみたいな感じなのだが、彼女は彼女なりの距離感とスタンスで僕を愛してくれている。
そのことは僕は明確に理解していたし、納得もしていた。
ただ、あやちゃんの距離感と愛のボリュームだと、僕は全然足りないのだ。
第2チャクラの男性性が開いてしまい、自分の男性としてのパワーを取り戻したため、余計に「足りないよー!寂しいよー!」と僕は感じていた。
でも、彩ちゃんは「わたしはこれが精一杯だから、足りない分は外で補ってきて」という考え方なのだ(クール)。
あやちゃんが良いと言うなら、僕が既婚者であることを承知のうえで、ポリアモリーという考え方に賛同してくれる女性がいたなら、そういう関係を作ってもいいかな、と僕は思い始めた。
恋人ができた 〜 罪悪感なく生きられる素晴らしさ
8月に入り、関係が深まりつつあった女性に僕は事情を説明したうえで、お付き合いをしたいと申し入れた。
相手は30代前半の独身女性だ。
彼女も僕のことを好きだと言ってくれ、ポリアモリーとしてお付き合いをすることを承諾してくれた。
彼女はエニアグラムタイプ3ウィング2で、僕と同じ達成型だが、タイプ2の「愛の人」の要素が強いので、とにかく僕に愛情をいっぱいくれる。
あやちゃんとのパートナーシップのなかで、僕がずっと「足りない」と寂しく感じていたモノを、彼女は惜し気なく、ドッカンドッカンと僕に与えてくれる。
あやちゃんと彼女 の顔合わせもでき、自分でも不思議なパートナーシップがスタートした。
罪悪感なく堂々と彼女と会える。
こんなに素晴らしいことはない。
情熱とともに責任を強く感じる
8月にスタートしたポリアモリーなパートナーシップだが、5ヶ月目を迎え、僕のなかに心境の変化が起き始めている。
関係性のスタートは、勢いと情熱と夏の暑さ、みたいな感じで、自分でも何がなんだか良く分からないまま、現実だけが先行して進んでいった感じだった。
それが、秋が深まるに連れ、少しずつ3人のパートナーシップという形にも慣れるとともに、僕のなかに責任感のようなものが高まってきていることを感じる。
妻のあやちゃんと彼女、そして我が家の二匹のネコたちを、全員幸せにしていくことが、僕の役割だと、強く自覚するようになった。
我々夫婦には子供がいないが、子供を持った父親の自覚というのは、このようなものだろうか?
パートナーが増えたということは、そのパートナーのことも幸せにしていきたいし、そのためには、僕自身がさらにステップアップして、よりビジネスを発展させ、人間的にも成長していきたいと思っている。
先のことは分からないが、いまは人生で一番幸せで充実している
ポリアモリーという言葉を知ったのだって、まだ数ヶ月前のことだ。
いまの3人の関係性がこれからずっと続くのか、それとも短い期間で終わるのか、それは誰にも分からない。
ただ、現段階でいえることは、少なくとも僕に対しては、あやちゃんも彼女も、現状に対して満足である、という意志を表明してくれていること。
そして、僕自身48歳にして、人生で一番幸せで充実している。
あやちゃんには、まだ僕以外にパートナーがいないが、「早くできたらいいね」と夫婦で話している。
あやちゃんは、かなりスピリチュアルな傾向が強く、僕はその分野についていけないことも多いので、スピ系な男性が良いんじゃない?というような話はしている。
あやちゃんに言わせると、現段階の3人のパートナーシップは、まだ「仮」のポリアモリーの段階で、あやちゃんに恋人かできて、4人になったときが、一つの完成形なのではないか、とのこと。
僕もなんとなくそんな気がしているが、こればかりはご縁とタイミングなので、何ともいえない。
まとめ
自分たちがポリアモリーであること。
このことを公開することは、僕とあやちゃんの間では、早い段階から合意していることだった。
「機が熟したら」ということだったが、先にあやちゃんが記事を書くことも合意しており、それが先週のタイミングだっだ。
ポリアモリーについては、単なる恋愛、性愛という切り口だけではなく、すごく深い人間的なテーマが含まれていると僕らは思っている。
そして、自らのライフスタイルを提示して生きる仕事をしている僕らは、そのチャレンジ、試行錯誤、そして結果を公開していくことで、新しい生き方、ライフスタイルの可能性の一つを提示できるのではないかと思っている。
ブログというメディアは不特定多数に届き、結果として誤解も生じやすい状況が生まれてしまう可能性があるため、今後このブログでポリアモリーのことを書き続けるかどうかは未定。
本当に興味を持って、読みたい、知りたい、と思ってくれる人だけに届く場所で、別に書こうかな、と思っている。
まだその辺りのことは決めていないので、詳細は決めたらまた発表します。
ポリアモリーというライフスタイルには、賛否両論いろいろあるだろうと思うが、前述した珠帆美汐さんはじめ、僕の周りでも、徐々に実践する人が増えているようだ。
境界線を区切らず、奪い合わず、与え合う関係。
僕はポリアモリーをそのように捉えている。
ポリアモリーについて知りたい人はこの本をどうぞ!!
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。