都営大江戸線の中井駅近くにあるお寿司屋さん「玉寿司」に行ってきたのでご紹介しよう。
中井駅というのは僕の行動エリアからは完全に外れるが、今回お友達に誘っていただき、玉寿司にお邪魔してきた。
事前に食べログをちゃんと見ていなかったのだが、このお店は「握りに辿り着けない寿司屋」として有名なお店だった。
事前情報がなかったので、普通のお寿司屋さんだと思って行ってしまった。
事前に「5〜6時間かかる」と知っていれば、もうちょっと覚悟が決まったかもしれない。
というわけで、寿司屋好きの僕が、史上初、なんと握りに辿り着けずに撤収したお店となった。
カメラのタイムスタンプとともにご紹介しよう。
玉寿司 〜 大江戸線中井の「握りに辿り着けない寿司屋」に行ったらホントに握りに辿り着けなかった!! [東京寿司道]
行き方・アクセス
都営大江戸線、西武新宿線の中井駅から徒歩5分。
利用日と利用シーン
2018年5月10日の18:30に訪問。
お友達が予約してくださっていた。
お店の外観
▲ カメラのタイムスタンプによると、18:31にお店に到着。
創業52年とのことだが、モダンなイメージ。
▲ 看板は素晴らしく年季が入っている。
店内の様子
この日はカウンターは8席。
ただ、他の方のレビューを見ると10席と書いてあったりするので、予約人数に応じて椅子を出し入れしているのだろう。
タバコ
不明。ただこの日はタバコを吸っている人はいなかった。
メニュー
大将のお任せコースのみ。
注文したもの
▲ 18:35、ハートランドビールにて乾杯。
▲ 18:43 焼いた枝豆が香ばしくて美味しい!
▲ 最初の冷酒は岩手の菊の司。
▲ 19:00 水ダコが出てくる。
ここまで30分。ちょっと不安になりつつも、水ダコを美味しくいただく。
自家製の青唐辛子との相性が素晴らしい。
▲ 19:18、すでに二杯目の冷酒。
▲ 19:30、隣の予約客5名の方たちが到着して、ようやく仕事が始まる。
すでに入店一時間。
後からシステムを理解したのだが、このお店は事前に仕込みをせず、客の目の前で丸ごとの魚を捌くところからスタートする。
なので、予約時間がバラバラの場合、最後のお客が入って全員一斉スタートするまで、お通しと最初の水ダコだけで引っ張られることになる。
これ、正直、時間差スタートの意味がないよね?
金沢の「小桜」も大将一人で切り盛りしているお店だけど、こちらは予約時に「この日は全員19時スタートでお願いしたいんですけどいいですか?」と教えてくれる。
その方がずっと親切だと思う。
もしくは、よくある有名店のように、「18:30一斉スタートのみ」というように、スタート時間を固定すれば良いと思う。
▲ 撮影タイム。
▲ 19:43、カツオが登場。
辛子との相性が素晴らしいのだが、料理が出るペースの遅さに間延びしてしまうのと、空きっ腹に冷酒をどんどん飲んでしまうので、酔いが心配になってくる。
▲ 水ダコとカツオだけですでに3杯目の冷酒。
▲ 19:55、カツオの血合いを叩いたものがつまみとして登場。
▲ 19:58、入店から一時間半。ここで岩ガキが丸ごと登場。
いやな予感。
このお店は、仕込みをしておらず、全部丸ごと生のままから、お客の前で捌くところから始まるのだろうか??
▲ 20:08、岩ガキが登場。
トロッとしてとても美味しい岩ガキ。
▲ 特大サイズなのでカットしていただく。
▲ 20:35、入店から2時間が経過。
4杯目の冷酒登場。
料理の出るペースが極端に遅いが、会話はすごく盛り上がっていて楽しい。
▲ 20:38、徳島は鳴門の「村さんのスズキ」が登場。
素晴らしく美味しいのだが、一つ前のカキが出てから30分が経過している。
もちろん、このスズキも丸ごとのまま出てきて、捌くところからスタートした。
▲ 20:48、ホヤ貝も殻のまま登場して、さばき始める大将。
▲ 21:02、ホヤが登場。
生臭さがまったくなくて新鮮なホヤ。
ひさしぶりにホヤを食べたが、これは新鮮で良いホヤ。
▲ 21:05、5杯目の冷酒。
▲ 21:07、箸休めのお新香が登場。ありがたい。
▲ 21:21、なんと、毛ガニが生のまま登場して、茹で始める。
▲ 21:31、入店から3時間が経過。
ふぐの白子が登場。
グリルで焼いたものだが、香ばしくてふくよかな風味。
季節柄か、あまり濃厚な感じがせず爽やか。
▲ 21:45、6杯目の冷酒。
▲ 22:04、ツブ貝とマンゴーを和えたもの。
もちろん、ツブ貝も丸ごと生のまま出てきて、最初から捌く。
マンゴーも丸ごと出てきて、切るところからスタートする。
握りへの移行をお願い、そして握りを断念する30分間
ツブ貝とマンゴーが出たあと、大将と女将さんは、二人がかりで茹で上がった毛ガニをバラす作業に入る。
7人分の毛ガニを脚一本ずつバラして、カニ肉をバラす作業を延々と続けていく。
ここで僕は心が折れた。
同行したお友達と相談して、「握りをお願いします」と言った。
しかし、その後も延々と毛ガニをバラす作業が続き、ついに「握りはスキップして帰ります」と宣言するに至る。
22:40、入店から4時間10分経過して毛ガニが登場。まだ握りは始まる気配もない
▲ 22:40、ツブ貝が出てから36分。入店から4時間40分たって、毛ガニが登場。
酢飯を下に入れるかと訊かれたので、お願いした。
寿司屋に来て握りを食べずに撤収するのは無念だったので、せめて酢飯を入れてもらおうと思ったのだ。
▲ というわけで、毛ガニをいただき撤収。
iPhoneのライフログアプリ「Moves」によると、お店を出たのは22:48だった模様。
4時間18分滞在して、握りはまだ始まるそぶりもない状況だった。
スタッフの対応
大将と女将さんともに、温かく優しい対応をしていただき感謝です。
お会計
割り勘で一人分が16,400円。
まとめ
寿司大好き人間の僕が、まさか握りを食べずに帰ることになるとは思わなかった。
ビール1本と冷酒を6合飲んでいたが、僕はお酒は強いので、酔っぱらったというわけではない。
なぜ撤収しようと思ったかというと、おなかがいっぱいになって眠くなってきたのと、飽きたのだ。
一次会で食事をして二次会に流れて4時間半というのは、まああることだ。
でも、ずっと同じカウンターで延々と日本酒を飲み、いつ出てくるか分からない料理をずっと待っていることに飽きた。
ご一緒だった隣の5人連れの方たちも、歌ったり騒いだりで、完全に飲み会のノリだった。
僕は、「食事」と「飲み」は分けて考えたい人間なんだ、ということが、今回このお店に行ったことで初めて分かった。
僕は、仕込みは客が来る前にやっておいて欲しいし、ある程度のテンポで料理を出して欲しい。
そして寿司屋のカウンターでは、どんちゃん騒ぎをするまで酔っぱらうのではなく、ほどほどで切り上げて、もう一杯飲みたいなら、場所を変えたい。
食事どころと飲み屋が合体していることに困惑したし、そのノリが僕には合わなかった。
この記事を書くにあたり他の方の食べログのレビューを見たが、どうやら握りは5貫しか出ないそうで、しかも握りもさばくところから始まるらしい。
僕はお寿司屋さんの主役はあくまで握りであって欲しいと思うので、いろんな意味でこのお店とは合わなかったのだと思う。
でも、「延々と飲みたい」「ライブ感抜群で全部のネタを捌くところから見たい」「寿司屋のカウンターで大騒ぎしたい」というニーズには、120%応えてくれるお店だと思う。
出してもらった料理は全部美味しかったし、お酒のラインナップも凄かった。
なので、好みがバチっと合う人にとっては、素晴らしいお店なのだと思う。
そうでなければ、52年も生き残れない。
というわけで、僕は合わなかったけれど、良店であることは間違いないと思うので、敢えて無駄にdisることなく、無意味に媚びることなく、正直な感想を書いてみました!!
玉寿司 お店情報
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。