9. 仕事の時間が長すぎる
勝間流ダイエットの骨格は、「毎日の運動」「正しい食事」ともう一つ、「習慣が続くための環境整備」からなる。
僕自身も強く実感するのだが、苛酷な労働環境にあると、太っている人は、痩せることは難しい。
食事の時間も不規則になるし、夜中にコンビニで加工食品ばかりの弁当を買って食べたりせざるを得ない。
料理を作る時間も取れないし、買い物に行くにもスーパーが閉まっている場合も多い。
もちろん運動をする時間も確保できない。
「だから無理」と諦めてしまうか、仕事の環境を改善するための一歩を踏み出すかは人それぞれだ。
もちろん不本意な環境から脱出することができない事情がある方もたくさんいるだろう。
「辞めろ」と他人が言うことではない。
でも、もしあなたが本気でダイエットで人生を変えようと思うなら、最初の一歩は、実は運動でもなく、食事でもなく、労働環境の改善かもしれない。
僕は自分が25kgの激太りをした2年間は、ほとんど毎月100時間くらいの残業をし続けていた。
心当たりがある方は、一度考えてみてはどうだろうか。
10. 都市型生活の便利の罠にはまっている
いまの日本は、東京のような都会でなくても、多くの人は都市型の生活を送っている。
移動は車ばかり、オフィスと自宅の往復だけで運動はほとんどしない。
むしろ地方の方の方が自動車文化なので、東京の人より日常生活で歩く機会は少ないかもしれない。
移動は車や電車、そしてカフェやファストフード店で気軽にランチが食べられ、夜は宅配ピザが電話一本でアツアツのピザを運んできてくれる。
そんな生活が「便利」で「楽」だからこそ、僕らはもともと人間が持っていた習慣を脇に追いやって、便利さを優先するようになった。
でも、移動するために歩くという行為は、人間にとって生命を維持するための「運動」という大切な役割を担っていたのだ。
もともと食べるために仕方なく行なっていた「料理」というステップは、身体に良いものを選ぶというプロセスをも含んでいた。
コンビニで無意識に買い物カゴに放り込む弁当に何の栄養素が含まれているか、意識する人は少ないだろう。
便利であることは、健康を維持することと、必ずしも一致しない。
その事実を、この本でたくさん学ばせてもらった。
まとめ
長年ダイエットに失敗して苦しんできた人間として、すごく不思議に感じていたことがある。
それは、「どうして宅配ピザやマクドナルドなどは、すごくたくさん食べられてしまうのか」ということだ。
高カロリーなのにすいすい入ってしまう。そして腹持ちも決して良くない。すぐにまたおなかがすくのだ。
その理由がこの本でやっと分かった。N/Cレートが低い加工食品ばかりの食事だから、身体に栄養素が足りておらず、満足度が低いからだったのだ。
僕自身、「高カロリーだから」という理由で宅配ピザやマクドナルドを遠ざけているうち、たまに食べてもあまり美味しいと思わなくなった。
それは結果として、N/Cレートが高い食生活に無意識にシフトしていたということだったのだろう。
僕が書いた「やせる「仕組み」で人生を劇的に変える iPhoneダイエット」という本が来週10/23に発売になる。
その一週間前に、大先輩勝間和代さんの、この「やせる!」を読むことができて、本当に良かった。
本気でダイエットに取り組みたいと決心されている方は、是非この2冊をあわせて読んでいただければと、本気で強く思う。
勝間さんのこの本と僕の本は、見事な補完関係にあると確信しました。
やせたい人に、やせられる仕組みと知識を提供する、そんな2冊だと思います!
勝間さんの新刊、本気でオススメです!そして僕の本も来週発売!よろしくね!( ´ ▽ ` )ノ
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。