走れば走るほど「痩せにくい体質」になる罠
僕はダイエットの本を出版したくらいだから、人間が痩せる仕組みについて、ひととおりは知っているつもりでいたし、本もたくさん読んできた。
だが、「ランニングをし続けると痩せにくい身体になって、太る」というロジックは、実はトレーニングをするようになって、初めて聞いたことだった。
「筋トレをして筋肉をつけ代謝を上げたうえで、ランニングなど有酸素運動をすると効果的に痩せる」というロジックは知っていたし、僕も実践したし本にも書いた。
しかし、「走れば走るほど痩せにくくなる」というロジックは、今回初めて知った。
答えが書籍「SLEEP」に書いてあった
そんなタイミングで、たまたま読んでいた書籍「SLEEP」(ショーン・スティーブンソン氏著)に、この問題に対する答えが書いてあった。
【参考図書】SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術 by ショーン・スティーブンソン
当ブログの「SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術」の書評はこちら。
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以下引用する。
「はたして、ジョギングは身体のためになるのだろうか?間違いなくためになる。ただし,絶対に見過ごせない注意事項がいくつかある。長時間のジョギングという名の「有酸素運動」は、脂肪を落とす理想の方法だと長年にわたって信じられてきた。だがそれは誤解だ。信憑性のかけらもない。長距離を走ると、糖不足を補うために筋肉が分解されるので、筋肉が急激に失われる。筋肉は体内の脂肪を燃焼させる装置みたいなものなので、走り過ぎによって筋肉を失えば、その分代謝が下がる。だから、毎日ジョギングを続けないと、あっという間に脂肪がつき始める。はっきり言おう、脂肪を落としたいからといって、長時間走る必要はない。
長時間のジョギングは、それを心から楽しむ人だけがするべきだ。痩せるためではなく心を無にしたいから、ただ楽しいからという理由であれば、どんどん走ろう!とはいえ、走る時間や距離に注意を払い、ジョギング以外の運動を採り入れることをお忘れなく」
まさに僕がトレーナーさんに言われたこと、そしてこの半年間筋トレを併用するようになって自分の身体に起きた変化、一昨年怪我をしてから去年までの体重の増加など、全部がぴったり一致している。
有酸素運動は、心肺機能を高める作用もあり、もちろん有効だ。
だが、体内の糖質が失われて不足すると、身体は脂肪だけではなく筋肉も一緒に分解してしまうので、やればやるほど痩せにくく太りやすい体質になる。
継続的に走っている間はその変化に気づきにくいが、走れなくなったとき、走るのを止めたときに、一気に身体に脂肪がついてしまうのだ。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。