3. 家では炭水化物や糖質を食べない(果物を除く)
次に大事になることは、「習慣で炭水化物や糖質を摂らない」こと。
僕は家ではパンも白米ごはんも、パスタもうどんもそばも、ピザも一切食べない。
あと、家にお菓子を置いていないので、チョコレートやキャンディ、ケーキ、和菓子類、せんべい、ポテトチップスなども、家ではまったく食べない。
この食生活にして一年半になるが、それでまったく問題は感じないし、むしろ、糖質を毎日摂取していたころよりもずっと体調は良い。
ここで一つ言いたいのは、僕がやっていることは「糖質制限」ではない、ということ。
僕はたんぱく質とビタミン・ミネラル、それにこのあと出てくる「良いアブラ」を最優先で摂取することを考えている。
その結果、たんぱく質とビタミン・ミネラル、それに良いアブラでおなかが一杯になってしまうので、炭水化物や糖質の出番がなくなっているのだ。
果物は、朝のサラダと一緒に食べるようにしていて、生野菜や果物から酵素を摂取したくて1日1回だけ食べるようにしている。
炭水化物にしても糖質にしても、外食のときにはまったく制限していない。
寿司屋に行ったら思う存分握りを食べるし、和食屋さんの炊き込みご飯はおかわりして全部平らげる。
コース料理のデザートだって全部食べるし、札幌ではシメパフェのハシゴだってするときはする。
イタリアンに行ってパスタを我慢なんかしないし、年に数回はラーメンもカツカレーも、「食べたい」と思ったら食べる。
ただ、炭水化物も糖質も、40歳以上になってくると、それほど必要ないエネルギー源なのだ。
だから、習慣で毎日パンやごはんを食べることはしない。
糖質を摂らないと血糖値の乱高下がなくなり低血糖にならなくなるので、昼食後の眠気やだるさとともに、異常な空腹感が来なくなるので、食欲自体が減退し、とても穏やかになるのもありがたい。
これらをやっていると、結果としてハイカロリーの糖質 の摂取量が少なくなるので、外食時に多少食べ過ぎて翌日朝に体重が増えたとしても、朝と昼に糖質を摂らないと、大した影響を受けない。
4. 悪いアブラを摂らない
世の中の多くの人は、「油」についての知識が足りていない。
そして多くの人は、「油は太る」と勘違いをしている。
でも実はそうではない。
油には、「良いアブラ」と「悪いアブラ」が厳密に存在していて、「悪いアブラ」を「悪い形」で摂取するから「太る」のだ。
では、悪いアブラの悪い摂り方とは何か。
「サラダ油」「キャノーラ油」「マーガリン」などの、「植物性で、加工工程が複雑で化学処理されている」油を、高温で加熱して、さらにたんぱく質、炭水化物と一緒に摂取する形態だ。
たとえば、高温で揚げたとんかつや唐揚げを、白米ごはんと一緒に食べる。
高温で加熱した植物油は酸化してトランス脂肪酸という、非常に身体に悪いアブラに変質する。
トランス脂肪酸が身体に入ると細胞にダメージを与えるため、体内にあるビタミンやミネラルが、傷ついた細胞を修復するために使い果たされてしまい、栄養不足になる。
栄養不足になると身体は「食べたりない」というメッセージを出すので、ますます食べてしまい太ってしまうようになる。
また、アブラはアブラ単体で摂取しても太らないものなのだが、「炭水化物と一緒に食べると太る」という性質を持っている。
だから、小麦でできたパン粉で包んで揚げたとんかつというのは、一番身体に悪く、しかも太りやすい食べ物だ。
それに、小麦でできたルーがたっぷり入ったカレーと、白米ごはんのセットで「カツカレー」というのは、まさにもっとも太りやすく、身体にも悪い食べ物だ。
だから、僕は日常的には油で揚げたものは食べないし、炭水化物とセットで食べることは、もともと炭水化物を摂らないので、ない。
ただ、僕はカツカレーもとんかつもカキフライも春巻も鶏の唐揚げも大好きだ。
なので、これらのものを「習慣」で食べることをしないようにしている。
食べたいときにはガッツリ食べる。思う存分食べる。
ただ、これらの知識を持っているので、「身体に悪いけど、どうしても食べたいから行くぞ!」と決意して食べる。
高温に熱する植物性の油は避けているので、炒め物もあまりしないし、するときは下の項目に出てくる、グラスフェッドのパターを使うようにしている。
5. 良いアブラをたっぷり摂る
悪い油の反対、良い油はたっぷり摂るようにしている。
僕が日常的に積極的に摂っているのは、亜麻仁油(オメガ3)、エクストラバージンのオリーブオイル(オメガ9)、MCTオイル(中鎖脂肪酸)、グラスフェッドバター(飽和脂肪酸)などだ。
僕が日常的に使っている亜麻仁油はこちら。
MCTオイルはこちら。
グラスフェッドバターはこちら。
さらにオメガ3のサプリも飲むようにしている。
アブラは僕たちの細胞膜を作るのに必要で、化学処理されたジャンクなキャノーラ油などを大量に摂取していると、細胞膜の質が悪くなり、病気を起こしやすくなる。
病気になると、体内のビタミンやミネラルが大量に修復のために使われてしまい、栄養不足になり、以下は上の項目と同じことになる。
良質のアブラをたっぷり摂り、細胞膜をフレッシュで良い状態に保つと、身体全体の状態が整っていく。
さらに、これらの良質のアブラを生のままサラダに掛けたりプロテインに混ぜたりして摂取することで、体内の脂肪燃焼ホルモンが変化する。
毎日糖質をたくさん摂取している人は、インスリンというホルモンが分泌されて糖質をエネルギーに変える働きをする。
しかし、良質のアブラをしっかり摂取していると、グルカゴンというホルモンが優位になる。
グルカゴンは、糖質の代わりに脂質をエネルギーに変える作用を持っているため、炭水化物や糖質を摂取するのをやめても、エネルギー不足になることがなくなる。
僕は実際糖質をまったく食べずに10kmでも15kmでもランニングをするが、エネルギー不足で走れないということには、一度もなったことがない。
糖質を燃やす「シュガーバーニング」から、脂質を燃やす「ファットバーニング」に体質が変わっているため、多少食べ過ぎて身体に脂肪があったとしても、その脂肪をエネルギーに変えて活動できるので、太りようがないのである。
参考記事
参考図書
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。