連載、というほど立て続けに書くかどうか分からないけど、ちょっとまとまった成果が出て来たので、今までやってきたことを書いてみようと思う。
テーマは「ボディメイク」。
僕は身長190cmに対して体重105kgの肥満体だったが、2008年〜2010年にかけて、約2年で27kgのダイエットに成功した実績を持つ。
ダイエットに関してまとめたブログ記事は、今でもこのブログの超人気記事だ。
そして2012年には自身の体験をベースに「やせる仕組みで人生を劇的に変える「iPhoneダイエット」」という本もサンマーク出版から出している。
そんな僕が出版後キープしていた体重を、一昨年あたりから維持できなくなってきていた。
82kg前後で推移していた体重が徐々に上がり始め、84kgになり、85kgになり、やがて88.8kgにまで達した。
その間僕はずっとダイエット当時と同じようにランニングを続けていたし、食事の量も極端に増えているつもりはなかった。
ところが、同じように運動して同じように食べているだけなのに、じわじわと体重が増え始めてしまったのだ。
まず連載第1回は、「iPhoneダイエット」出版から3年たった、2015年ごろから出始めた、身体の異変からスタートしようと思う。
27kg痩せてダイエット本も出版した僕が痩せられなくなり毎月倒れるようになった!何故だ!? 〜 新連載「ダイエットからボディメイクへ」始めます!!
年々走るのが辛くなりついに疲労骨折
僕は2009年から本格的にランニングを始め、毎月200km以上走り、ハーフマラソン、フルマラソンにもずいぶん出場してきた。
ところが、2014年ごろから徐々に走るのがしんどくなり、大会へのエントリーも減っていった。
体重はじわりと増え始めてはいたが、まだ誤差の範囲程度だったのだが、とにかく走るのがしんどい。
「加齢のせいかな?」と感じつつも、巷には60代、70代のフルマラソンランナーもたくさんいるのだから、自分だけが老いていくのはおかしい、と思っていた。
でも、やはり以前のように走ることの爽快感がなくなり、徐々に走る距離が減っていった。
そして我慢しつつ走っていた2015年1月に足底筋膜炎を起こし、さらに無理をして走り続けた結果、4月には左足中足骨の疲労骨折をしてしまうことになった。
1か月のランニング中断期間を経て再び走り出したものの、以前のようには走れず、しかも走っていて楽しくなく、違和感を感じるようになっていた。
「カロリーコントロール」が効かない?食べる量を減らしても走っても増えていく体重
2014年11月に富士山マラソンというフルマラソンに出場して完走した。
ただ、このレースはかなり走るのがしんどくて、完走はしたものの、爽快感はほとんどなく、消耗感が強く残るものだった。
そして、このレースの後から、じわじわと体重が増え始めた。
レース前までは81〜82kgをキープしていたのが、84〜85kgに上がったまま、落ちなくなった。
それまでも、一時的に体重が増えることはあった。
でも、食事の量を減らしたり運動強度を上げれば、体重は数日で元に戻っていた。
ところがこのときから、上がった体重が落ちなくなった。
食事の量を減らしても、長い距離を走っても、体重はびくともしない。
そして、たまに外食などでたくさん食べてしまうと、その時には敏感に体重は反応し、また増えてしまい、そこから減らなくなる。
2014年ころまでとは明らかに自分の体質が、悪い方に変化していることを感じつつ、どうしていいか分からないでいた。
毎月風邪を引いて発熱して倒れる
もう一つ出てきた問題が、頻繁に体調を崩すようになったことだ。
2015年初め、つまり真冬から、毎月1回以上風邪をひいて発熱して倒れるようになった。
ちょっと肌寒く感じたり、ちょっと薄着だったりするだけで、すぐに喉が痛くなり、あっという間に熱が出て数日寝込むようになった。
それが梅雨であろうが真夏であろうが毎月1回か2回起こる。
それまでは健康優良児のように元気だったのが嘘のように、とにかくバタバタと倒れるようになった。
しかし、風邪が抜けて元気になると、まったく後遺症というか、不調はなくなっていく。
なので、原因不明、どうしてこんなに倒れるのか分からない、という状況になった。
今だからこそ分かる 当時の僕が犯した大きな間違い
これらの不調が2015年に一気に表出して、僕はすごく戸惑うことになった。
当時はもちろん原因が分からないから、戸惑うばかりで対策が打てずにいたが、今振り返ると、僕は非常に大きな間違いをしていた。
それは、太りやすくなっていく自分の身体に対して、「食べる量を減らすことで対応しよう」としていたことだ。
自分の身体が徐々に太りやすくなっいくなっているならば、その現実を直視して、その原因を分析するべきだった。
でも当時の僕は「自分の身体が太りやすくなりつつある」こと自体を改善するのではなく、「摂取カロリーを減らせば体重が減る」とばかり思って、食べる量を減らしたのだ。
2014年の半ばから、僕は朝食を抜いてフルーツだけにする「半日断食」を開始した。
半日断食を止めたあとも、朝食を止めてブランチにして、一日二食にしようと試みるなど、とにかく「食べる量を減らす」 = 「カロリーを減らす」ことばかり考えていた。
僕の当時の運動スタイルは、完全に有酸素運動がメインで、筋トレは格好だけやっている程度で、ほとんどやっていないに等しかった。
筋トレをやらずに有酸素運動だけを続けると、身体は脂肪とともに筋肉を分解してエネルギーに変えるため、どんどん筋肉が落ちてしまい、走れば走るほど痩せにくい体質になっていく。
このことも、今なら理解しているが、当時は理解していなかったため、「走れば痩せる」と思い込み、どんどんランニングをして筋肉を溶かし、走るのがしんどく、しかも痩せにくく太りやすい体質にしてしまっていた。
また、当時の僕は栄養に関する知識もほとんどなかったため、単に「カロリーを減らせば体重が減る」としか考えず、食べる量を減らせば良いと思い、半日断食をしてしまい、栄養不足を招いた。
そして、栄養不足のままさらにランニングを続けたことで、身体はどんどん筋肉を分解してエネルギーにしていったため、さらに痩せにくく太りやすい体質になり、しかも体調までしょっちゅう崩すようになってしまった。
さらに、ストイックに食べる量を減らして「ガマン」し続けることでストレスも掛かり、時折どか食いしたり、夕食のあとにスナック菓子が止まらなくなったりと、良くないサイクルに陥ってしまっていた。
「これは加齢のせいで仕方がないことなのか?」
当時、体調不良やランニングが辛いことなどを周囲に話すと、「年なんだかもう無理しない方が良いんじゃないか?」という慰められ方をすることがあった。
でも、僕はその返事にほとんど納得していなかった。
だって、世の中には僕よりもはるかに年上でも、めちゃくちゃ活き活きと活発に活動している人がたくさんいる。
僕の勝手に師匠の吉越浩一郎さんは、当時60代後半だったが、風邪一つ引かず世界を飛び回っていて、毎月倒れる僕に「身体は大きいのに弱いねぇ」とからかった。
僕の体調不良は「加齢のせいで仕方がないこと」なんかではない!
僕はそう仮説を立て、身体をもう一度作り直すことにした。
まとめ
105kgの肥満体から27kgダイエットに成功して、本まで出版できた。
それは僕にとって黄金の成功体験であり、間違いなく勲章だった。
でも、その後襲ってきた数々の不調は、僕に「次のステップに成長しなさい」というサインを送っていた。
「ダイエット」から「ボディメイク」へ。
さっさとリスタートしなさい、という神様からの声だったのだろう。
つづく。
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。