「不健康な身体で不健康なことができるか!!」
これは故・忌野清志郎さんが「日経ヘルス」という雑誌が創刊される時の広告でシャウトしていた言葉だ。
残念ながら清志郎さんは癌で亡くなってしまったが、この言葉は僕のいまの健康管理における信条である。
今年2月に僕が出版した「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」に関して、たまに「健康本を書いた人間がジャンクフード食べてブログにアップしている」みたいなコメントを見かける。
違うのだ。
そういうコメントをしている人は、僕が何のために健康に気を配っているかの根本を理解していない。
僕はもともとジャンクフードやファストフード、揚物やハイカロリーな食べ物が大好きなのだ。
だからこそ、そういうものばかりを食べてちっとも運動せず夜更しばかりしていた20代後半に激太りをした。
70kg代前半だった体重が数年で105kgまで増え、立派な肥満体になってしまった。
さらに健康診断の数値が年々悪化の一途を辿り、ほぼすべての数値が危険水域に到達することになった。
その後38歳から40歳の2年間かけて、27kgのダイエットに成功し、僕はやせ形体型に戻すことに成功した。
せっかく元の体型に戻ったんだから、二度とデブに戻りたくないと思い、僕は体型維持に躍起になった。
しかし栄養に関する知識なく闇雲に運動していたら、栄養不足でバタバタ倒れるようになってしまった。
そこで栄養に関する知識を身につけ、ボディメイクに励むようになり、お陰さまで定期的に倒れることはなくなり今に至る。
体型も健康も維持したい。だけど、大好きなジャンクや揚げ物も食べたい!!
ジャンクや揚げ物を思う存分食べ、美味しいお酒を制限なく飲むために僕は健康管理と運動をしているのだ。
身体に悪いものばかりを食べ続けたら健康も体型も損なってしまうことは百も承知。
だからこそ、普段は摂生してストイックな生活をして、緩めるときには徹底的に緩めて好きなものを好きなだけ食べる。
僕はSNSに普段の食生活の投稿もしているので、ときどきお友達から「ストイックな時とジャンクな時の振れ幅が凄い」と言われることがある。
この振れ幅の大きさは、明確に意図的に、わざとやっていることだ。
病気になって食事やお酒の制限がかかってしまった人が周りにいる。
身体を壊してしまったら、もう好きな時に好きなものを好きなだけ食べることが出来なくなってしまう。
僕は死ぬまで好きなものを好きなだけ好きなときに食べられる人生を送りたい。
だからこそ、締めるときは締めて、解放するときは徹底的に解放することで、人生のクオリティを損なわないバランスを突き詰めている。
「好きなもの好きな時に好きなだけ食べたい」という欲求と、「いつまでもずっと健康であり続けたい」という欲求。
片方を失うことなく両立させるために行き着いたのが、今の僕のライフスタイルである。
もちろんどんなに健康に気を遣っていても、身体が病気に蝕まれることはある。
自分ではどうにもできない部分はどうしようもない。
しかし、自分でどうにかできる部分はどうにかすることによって、健康を維持できる可能性を最大化して生きていきたい。
それが僕の考え方と実践スタイルです。

著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。