書評

天才は違う 読書メモ「1日10分」でひらめき脳に生まれ変わる by 苫米地英人

書評
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僕は、苫米地英人氏は天才なんだと思っている。

去年読んだ「苫米地思考ノート術」が凄くて感心したのだが、それ以降一年半近く苫米地氏の本を手に取ることがなかった。

 

 

なぜか。それは取っ掛かりがないからだ。

凡人には天才の思考の凄さは分かっても、「うわーすげーこれは真似できない」とビビってしまい、「さあ実践しよう!」という気持ちにならないのだ。

上空遥かに飛んでいってしまうロケットを呆然と地上で眺める発射基地近くに住む農民、みたいな気分になるのだ。

 

 

それでも不思議とまた読みたくなるのだ。

もしかしたら何冊か読んでいるうちに、天才の思考パターンが自分にも身につくのではないかと期待するのかもしれない。

というわけで、苫米地博士2冊目にチャレンジ。「「1日10分」でひらめき脳に生まれ変わる」という本だ。

 

「1日10分」でひらめき脳に生まれ変わる (East Press Business)苫米地英人 イースト・プレス 2011-09-29
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そしてこの本もやはりなかなかハードな内容であった。

「ひらめき脳」の作り方という意味では、日々の実践に落とし込まれた活動が幾つも紹介されていて、「なるほど」と思うのだが、やはりレベルが高すぎて思わずため息が出る。

どういう部分でそれを感じるかというと、ドクター中松のフロッピーの特許は本物のひらめきではない、とか、「人を動かす」のデール・カーネギーや「夢判断」のフロイト、それにノーベル賞を受賞した田中耕一さんのひらめきも、本物のひらめきではないという、斬り込み方の凄みにだ。

目指しているところが「人類史上初の問題発見」なのだから、もう僕のような凡人はたじたじである。

 

 

それでも結構楽しくワクワクしながら読めてしまうのがさすがで、何かをしながら考える「ながらイメージ法」や「相手の話を半分上の空で聞く」など、すぐに実践できてちょっと楽しいそうなTipsも多い。

最終章の「「ひらめき脳」になれば、すべてが思い通りになる」の項は、生きるための人生の選択がすべて正しくなると書いており、確かに苫米地博士のレベルまで到達すれば、そうなのかもしれないなあ、と感心してしまう。

 

 

世知辛い世の中だから、どーんと飛び抜けた天才の書いた書物を読んで景気付けをするのも良いかもしれない。

この本を読んだからすぐ自分が天才になれるとは夢にも思わないが、ひらめき脳の訓練の仕方はちょっと分かった。

その部分からでも実践しよう。ちょっとでも脳のレベルが上がれば儲け物だ。

個人的には好きな本。苫米地博士の本は何冊か続けて読んでみたい。

 

 

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