4. 海外の大学に留学すれば良かった
海外の大学への留学は、僕にとって大きな後悔の一つとなっている。
僕は大学は英文科だった。そして翻訳者になりたいと思い必死に勉強をしていた。
国内の英会話学校や翻訳の専門学校に合計で200万円以上の金額をアルバイト代から投下したのだ。
これだけのお金があれば、先進国に留学することができた。
当時の僕には、海外に留学するということのイメージが持てなかった。
そして実際に行動を起こす勇気と決断力がなかった。
確かに当時はいまほど留学は簡単なことではなかったが、同期にも何人か海外留学を果たした友達がいた。
不可能なことではなかったのだ。
海外の大学で学位や資格を獲ることも大切かもしれないが、それ以上に大事なこと。
それは自分の視野を広げ経験値を上げ、心と身体を強くすること。
多様な価値観を知り、自分の未熟さ経験の少なさを実感し、自分を客観視すること。
留学は、是非しておくべきだったと今でも思っている。
もし今迷っている20代の方がいるなら、迷わず留学にチャレンジして欲しい。
20代だからできることがある。20代でしかできないことがある。
5. インターネット技術を勉強しておけば良かった
これも午堂さんとほとんど同じ実感を持った。やはり年代が近いと後悔するポイントも近い(笑)。
僕が25歳の時、Windows 95が発売され、パソコンとインターネットが我々の生活に入り込んできた。
その時僕は翻訳会社に入社して3年目で、まだまだ勉強中だと思っていたこともあり、転職は全然考えていなかった。
当時の職種は営業だから、外回りで一日を費やす。
僕はMacやインターネットに早くから興味を持ったが、日中の仕事はそれとは正反対の外回り。
そしてネットで知り合った多くの友達が、どんどんネット系の会社に転職し、そこでバリバリと技術を身につけていった。
僕自身、今でもこうして自分でサーバーを借りてWordpressでブログを運営することぐらいはできる。
でも、プログラムをがんがん書いたり、ゼロからアプリを開発したりすることはできない。
「若い時にやっておけば」。
言いたくない言葉だし、認めたくない事実だが、これは本当に悔やんでいる。
あの時フットワーク軽く転職してネット業界に飛び込んでいれば。
そう思っても後の祭り。
もし今迷っているなら、是非チャレンジして欲しい。43歳になった僕は本当にそう思う。
6. もっと海外旅行に行けば良かった
最近ヨーロッパに行ったりしているせいで、旅慣れているように思われることが多いのだが、そうではない。
この本の著者午堂さんは海外旅行の重要性に気づいたのが35歳になってから、ということだが、僕も似たようなものだ。
僕が初めて海外に行ったのは前の妻との新婚旅行の時。31歳になってからだ。
英文科を出て翻訳者になろうとしていた人間なのに、全然早くない。
その後海外出張の機会が何度かあり、自分でも旅行に行くようになり、今数えたら、海外旅行はこれまで出張も含めて10回。
これは僕の年齢にしてはすごく少ないし、もったいなかったと思っている。
毎週3回も4回も同僚と飲みに行くお金があれば、数ヶ月分の飲み代でアメリカやヨーロッパに行けただろう。
台湾や韓国だったら、二週間分の飲み会代で行ける。
それを思うと、自分の20代のお金の使い方が何ともったいなかったかと情けなくなる。
海外に行くと、日本では当たり前のことが当たり前でないことに、リアルに気づく。
学校に行くのが当たり前、字が読めて書けるのが当たり前。おなかが空いたらコンビニに行けばいつでもどっさり食べ物があるのが当たり前。
海外にはそんな国の方が実は少ない。
日本に生まれたことがどれだけラッキーなことかを目の当たりにすれば、そのチャンスを活かそうという気持ちになる。
海外旅行は自分を客観視するための宝物。
20代に戻れるなら、旅行をしまくると思う。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。