10. 「稼ぐことは大事」と思っていてよかった
日本では「お金を稼ぐ」ことは、意地汚いという悪いイメージがつきまとうように思う。
だが、そのイメージに振り回されてはいけない。
なぜなら、お金を稼ぐことを大切にすることは、自分の仕事を大切にすること、そして、ビジネスの向こうにいるお客さまをも大切にすることだからだ。
すごく美味しいラーメン屋さんがあったとして、その経営者はお客さんにもっと喜んで貰えるように、日々努力をする。
結果、ますます評判が良くなり、お客さんは喜び、そして経営は成功する。
一方、まずいラーメン屋さんがあって、「お金はあまりいらない」と思っている人が経営している。
仕込みも適当、材料も二流。だから味はイマイチで、評判も低い。
たまたま入店したお客さんは首を傾げつつ出ていく。
果たしてこの状態はハッピーと言えるだろうか?
正しい方法で健全にお金を稼ぐことは、価値を生み出すことだ。
もちろん詐欺や犯罪によってお金を稼ぐのはまったくの論外。
正しいお金儲けを目指すことは、社会にも貢献する正しい行為なのだと認識しよう。
まとめ
お金について堂々と語ることを、日本人は恐れる傾向がある。
出る杭は打たれる。清貧の美学。いろいろな言葉がある。
でも、僕ら人間はお金がないと生きていけないことも事実だ。
「そこそこ稼げればいい」「普通でいい」良く聞く言葉だ。僕も昔言っていたことがある。
でも、放っておけば「そこそこ」「普通に」稼げた時代は終わりつつある。
だからこそ、日本人は、もうちょっとオープンにお金について勉強し、議論した方が良いのではないかと思う。
午堂さんのこの本は、「資産」「金融」といった堅苦しいレベルではなく、もっとカジュアルで身近な、お金についての迷いに対するアドバイスをくれる。
かつての午堂さんや僕と同じく、お金に無頓着だったり、お金に苦労している人も多いだろう。
まずは自分のお金に対する価値観がどんなものかを知るためにも、この本を手に取られてみてはどうだろう。
すごく読みやすいし、感情移入もしやすい良書。
オススメ!
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。