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ヒトはなぜ太るのか?そしてどうすればいいか

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炭水化物そして糖質のない食生活の困難さ

炭水化物が僕らの肥満の原因だとするならば、痩せたいなら、食生活から炭水化物を取り除けば良い。

ところが言うのは簡単だが、実行するのはなかなか大変だ。

炭水化物が多く含まれている食品は、僕らが「主食」と呼んでいるモノや、「嗜好品」に多い。

たとえばパン、白米、餅、うどん、そば、パスタ、ピザ生地、ジャガイモ、ニンジンなど、「おなかにたまるもの」「〆に食べたいもの」が軒並み炭水化物の塊なのだ。

果物も果糖を含むのでダメということになる。

また、お酒にも良いものと悪いものがある。

ビールはもちろんダメ。米から醸造して作る日本酒もNGだ。醸造酒では例外的に赤ワインがOKだが、それ以外は基本的にNGと考えた法が良い。

いっぽうウィスキー、焼酎、ブランデーなどの蒸留酒は基本的に糖質ゼロなので、飲んでも良いお酒になる。

ただし、リキュール類など、甘くするために砂糖を加えているモノはだめ。

缶チューハイなども、果糖を追加していないモノならOKとなる。

そしてお菓子、デザート、ケーキ、アイスクリームなどはもちろんほとんど全滅ということになる。

食べて良いモノは、肉や魚、卵などの動物性たんぱく質を多く含むもの、葉野菜、豆腐、納豆などの植物性たんぱく質を多く含むものである。

チーズや牛乳、クリーム類などは分量を限定すればOKということになる。

パンもごはんもうどんもパスタもダメとなると、メニュー構成を考えるのに苦労する。

自炊ならまだしも、外食で糖質を追放した食事を摂り続けるのはなかなか大変そうだというのが感想だ。

しかし、いま巷では「糖質制限ダイエット」がブームで、糖質を抑えた食生活で大幅なダイエットに成功する人も増えてきている。

気になる方はチャレンジしてみても良いだろう。

糖質制限は一夜にしてならず

糖質制限は、ときどきやってもあまり効果が上がらない。続けることに意味がある。

食事で体内に入ってくる糖質の量が少ない状態が二週間ほど続くと、身体の中に異変が起こる。

それまでは食事に含まれる炭水化物をエネルギー源にして、しかも余ったエネルギーを脂肪として身体に蓄えていた体質だった。

それが、食べ物に含まれる脂肪と、自らの体に蓄えている脂肪をエネルギー源にする体質に変化するのだ。

その変化を「ケト適応」と呼び、脂肪がエネルギーに変わる際に体内に作られる生成物が「ケトン体」と呼ばれる。

この変化が終わった状態を「ケトーシス」と呼び、この状態を維持することで、僕たちは脂肪を効率良くエネルギーに変えられる身体になるのだ。

また、糖質制限を始めてしばらくすると、身体がだるくなったり元気が出ないなどの症状が出ることがある。

この症状を「糖質制限ダイエットの副作用で危険!」と指摘する人も多いようだ。

これらの症状は、糖質を摂取させれば速やかに収まる。

だが、著者は「禁煙した人が禁断症状で苦しんでいる時に、禁断症状を緩和させるためにタバコを吸わせるようなもの」と指摘している。

症状が出ることは認識したうえで挑戦する必要があるようだ。

まとめ

改めて思う。僕たちの食生活には、炭水化物と糖質だらけだと。

お好み焼きでビール、ラーメンライス、ギョウザとビールなど、炭水化物 with 炭水化物な食生活では、自然と太るのも当たり前なのかもしれない。

ケトーシスという極端な状態に自分を置き、急激に痩せる「糖質制限ダイエット」は、一ヶ月に10kg以上という、猛烈なスピードでダイエットができるという。

だがその一方で、糖質制限ダイエットは、糖質を制限する食生活を止めるとリバウンドしてしまうという声も聞く。

それでは、一生白米ごはんもパスタもパンも食べない人生を送るのか?というのも、現実味がないような気がする。

短期で極端なダイエットを目指すのでなければ、太る原因が炭水化物と糖質にあるのだということを認識することからスタートすれば良いように思う。

日々の生活から糖質を少しずつ減らしていく。炭水化物ばかりの「ラーメン+チャーハン」のような食生活は避ける。

それだけでもかなりの変化になるのではないだろうか。

そして僕が25kgのダイエットに成功したのは、もちろん運動する習慣も寄与したのだろうが、食生活が変化するなかで、無意識に糖質を遠ざけたことが奏功したのではないだろうかと、改めて思った。

糖質と自分の距離感を改めて考える機会となった。

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更新履歴

2013年8月29日 オリジナルコンテンツを公開しました。

2020年3月27日 最新情報を加えアップデートしました。

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