ブックレビュー2010年の124冊目は、池田千恵氏著、「「朝4時起き」ですべてがうまく回りだす」を読了。
「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!
池田 千恵 マガジンハウス 2009-07-23
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これしかない。
本書の存在を最初に「シゴタノ!」で知った時、僕はそう口走った。比喩的表現ではない。本当に独り言を言ってしまったのだ。これしかない、と。
僕は通常平日は4時50分に目覚ましを掛けている。夜は23時頃寝て4時50分に起きる。飲み会などイベントが前の日にない時にはこのリズムで生活している。
だが、5時起きでは遅過ぎる。最近そう感じていたのだ。平日は8.6kmのランニングが日課になっているので、支度や準備運動も含めると朝の時間のうち1時間は走る時間に充てている。
すると、4時50分の目覚ましで起きて5時から活動を開始したとしても、1時間しか朝時間は使うことができないのだ。
朝時間はとても貴重で、前日のレビューとその日の活動予定を組み、頭を整理しアイディアや今後の中・長期的行動方針について考えたりする時間に充てたいのだが、現状1時間だとちょっと足りないのだ。
ランニングから戻ってくると7時前後。毎朝8時には自宅を出てオフィスに向かうので、戻った後はランニング・エントリーを書いたり朝食を食べたりと忙しく、ものを考えられる時間は確保できない。
やはり4時起きしかない。朝の活動時間があと1時間長ければ、僕の生活で足りていない部分がかなり補えることは間違いない。
というわけで本書にはとても期待していた。ワクワクしながら手に取った。
読了して安心した。僕が描いていた4時起き像とほぼ同じメリットと辛さを著者の池田氏が語ってくれていたからだ。やはり早起きは辛いのだ。5時に起きるのも辛いし4時に起きるのも辛いのだ。
辛い早起きを定着させるコツは3つ。仕組化、逃げ場、ご褒美だろう。
仕組化は、目覚ましが鳴ってから起き上がり活動を開始するまでの手順を決めたり、Twitterやブログなどで早起き宣言をしたり、朝にやるべきことを前夜用意しておき、嫌でも起きざるを得ない状況に自分自身を追い込むなど、早起きできる環境作りをするということ。
これは効く。僕自身もともとは夜型だったのを、徐々に朝型に矯正してきたのだが、朝の時間帯にやるべきことを決めておくことが何よりも大切だと感じる。
二つ目の逃げ場は、毎日何がなんでも4時起きと決めつけず、飲み会で遅くなった日や翌日仕事が暇な日などは多少ゆっくりでも構わない、という柔軟な体制で臨むこと。
僕自身も飲み会や勉強会後の懇親会などに出席する機会が多く、その日は普段よりも寝るのが遅くなるので、その翌日は5時起きを停止して6時くらいまで寝るようにして体調を整えている。
そして3つ目はご褒美。僕はいまご褒美制は採用していないが、もし僕自身が4時起きを定着させることになったなら、是非導入したいと思う。月〜金全部早起きできたらご褒美。これはいい(^-^)。
もともと4時50分に起きられている僕なので、実は本書は新たなテクニックを学ぶというよりは、早起きの重要性・有効性を再確認して心を強くするためにとても良い本であった。
特に以下のフレーズは強く心に響いた。
「時間は命を削って生まれる」
我々は誰一人の例外もなく、全員が日々刻々と、死の時に向かって歩み続けている。約束の時間に遅れることは、他人の死までの時間を奪うことだ。著者の言葉には強いインパクトがあった。
著者は23時に寝て4時に起きる5時間睡眠で回しているそうだ。僕は睡眠が5時間だとちょっと足りない。ここがネックで今はまだ足を踏み出せていない。あと1時間早く起きるためには、22時前後に寝なければならず、これは現状なかなか難しい。
だが、やはり、「これしかない」のだろう。
忘年会シーズンが終わったら、4時起きにチャレンジしたい。あと1時間最高の脳のコンディションで活動できる時間が増えるのだ。実践あるのみ!
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。