ブックレビュー2010年の125冊目は、村上崇氏著、「クラウド情報整理術」を読了。
クラウド情報整理術
村上 崇 日本能率協会マネジメントセンター 2010-09-05
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著者の村上崇さんとは、先日の「東京ライフハック研究会」でご挨拶させていただいたばかり。実は当日鞄の中に本書が入っていて読みかけだったのだが、照れてしまい「読んでます!」と言えなかった。無事読了。
僕自身のコンピュータ環境の、ここ2〜3年の一番大きな変化といえば、なんといってもiPhoneの登場と、それとほぼ同時にやってきたクラウド・サービスの普及であろう。
Googleはもっと前からあったが、僕自身使いこなしているとはいえず、ただ検索するくらいしか用途がなかった。MobileMeは昔は.macという名称で僕は2004年から使ってはいたが、こちらも”mac.com”ドメインのメールが使いたいというくらいしか使い道がなかった。
ところがiPhoneがやってきて連絡先やカレンダーをMobileMe経由でMacやPCと同期したり、メールをGmailに集約したりと、急激にクラウド上にデータを置く機会が多くなってきた。
さらにEvernoteだDropboxだSugarSyncだ、それZumoCastだFlickrだSafeSyncだともうまさにクラウド百花繚乱状態である。
そんなクラウドを使わない手はない。そしてどうせ使うなら徹底的に使いこなしたいと思うのが、我らガジェットマニアの性である。
そんな僕らにまさにぴったりなのが本書、クラウド情報整理術である。
本書では、クラウド・サービスの中でも特にGoogleとEvernoteに重点的にページを割き、かなり突っ込んだ活用法を紹介している。
僕自身もクラウドは相当使いこなしているつもりだったが、まだまだ知らなかった活用法が幾つもあり、とても勉強になった。
特に気に入ったのが、Googleアラートにキーワードを登録する際のアラートの出し方を、メールではなくフィードにすることで、キーワードに合致するアラートをGoogleが拾った際に自動でGoogleリーダーのRSSフィードに登録されるため、RSSリーダーで記事を読むことができる、というもの。今までこの方法は知らなかったので、早速活用している。
さらに、巻末には3人のクラウドの達人へのインタビューが収録されていて、3人目として我らが @beck1240 さんが登場している。彼の情報整理術、手帳術はまさに圧巻である。若いのに本当に凄い!
クラウド・サービスは日々新しいものが生まれ変化していく。すべてのサービスを無理して使う必要はないが、使いこなせば確実に僕らの生活が便利になる。
どこから始めて良いか分からないという人にとっては最適な入門書となるだろう。
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。