ビジネス・起業書評

あなたの経験を仕事に変える技術

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鴨頭嘉人さん著、「あなたの経験を仕事に変える技術」という本を読んだのでご紹介しよう。

鴨頭さんといえば、「炎のYouTube講演家」として知られる。

YouTubeのチャンネル登録者数は100万人を超えているようだ(現在は非公開)。

本書は鴨頭さんが書いた独立・起業に関する本とのことで、興味を持ち読んでみた。

さっそく紹介しよう。

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今生まれた子どもが、今存在しない仕事につく確率は65%である

今生まれた子どもが、今存在しない仕事につく確率が65%。

これはダボス会議で発表された予測である。

この数値を見たとき、僕はまったく驚かなかった。

なぜなら、僕のビジネスの柱の一つである「ブロガー」という職業も、僕が生まれたときには言葉すらなかった。

本書の著者鴨頭さんのビジネスの一つである「YouTube講演家」も、もちろん鴨頭さんが生まれたときには存在しなかった。

戦後から高度経済成長期からバブル経済期頃までの日本では、終身雇用制度・年功序列に守られつつ一生サラリーマンをするのが当たり前の働き方だった。

しかし今では終身雇用制度は崩壊しつつあり、代わりに新しい働き方が数え切れないほど生まれてきている。

今では世界一の宿泊ビジネスを展開しているのはAirbnb、世界一の規模のタクシー会社はUberである。

両社に共通しているのは、どちらもホテルやタクシーの車両などを一つも保有していないことだ。

3Dプリンター、ドローンなどの新技術もどんどん増えていき、我々の価値観、ライフスタイルも変化している。

本書は、鴨頭嘉人さんが、「講演家として独立・起業する人」をサポートするために書いた本だ。

20世紀と21世紀では、「講演家」という職業に対するイメージも大きく変わっただろう。

YouTubeを駆使して6名からブレイクした鴨頭さんのような生き方は、まさに21世紀の新しい生き方である。

人間の本質的で変わらない部分を重要視しつつも、新しいものを柔軟に取り入れ続ける姿勢が大切になる。

講師デビューは「してしまえ」

セミナー講師になりたいけれど、どうやったらできるだろう。何を勉強すれば良いのだろう。

そのような質問が鴨頭さんに良く寄せられる。

それに対し、鴨頭さんは以下のように答えるという。

勉強したってレビューできないよ

そしてこう続けます。

会場を予約すれば絶対デビューできるよ

どんなに勉強したところで、行動を起こさなければ、未経験者は永遠に未経験者のままだ。

一方、会場を予約することで「時間」と「お金」をフィックスすることができる。

会場を予約するとは、セミナーを開催する日時が確定することを意味する。

そして、会社を予約すれば、会場に支払う費用も確定する。

セミナーをやろうがやるまいが、会場は予約され、費用を支払うことは確定したことになる。

そもそも、セミナー講師になろうと決意しているなら、会場を予約したら、もう開催するしかないと腹を括るだろう。

鴨頭さんは以下のように書いている。

時間とお金をフィックスすると、人は動き始めます。

すると、結果は自ずとついてきます」。

初回のセミナーについて、鴨頭さんは狭い会場を予約し少人数セミナーにすることと、自分がしゃべる時間を短く設定することを勧めている。

多くの人は、デビューセミナーを華々しく大人数で、大会場でと夢見がち。

しかし、デビュー戦は出来る限り少人数が良い。

その理由を鴨頭さんは以下のように書いている。

「 はっきりいいます。講師業を生業とする人にとって、デビュー戦とは自分史上最低のクオリティーのセミナーです。間違いありません。なぜなら、「回を重ねるごとに成長する」のが本物の講師だからです」。

この意見には僕も完全に同意である。

僕自身自主開催のセミナーを始めて11年になるが、11年前のスタート時のセミナーのクオリティーはひどかったと思う。

何百回何千回と回数を重ね、切磋琢磨しクオリティーを上げていくのが講師である。

また、無名の新人講師のセミナーに何百人もの人が集まるかも考える必要ある。

空席だらけの広い会場で、盛り上がらないデビュー戦をやってしまうと、「次もやろう!講師業でいこう!」と手応えを掴みづらいのだ。

デビューセミナーは、参加者は友人中心で少人数、くらいで構成すると良いだろう。

どんな依頼でも受け「自分の商品を開発する」

講師としてデビューしたなら、まずはどんな依頼でも受けることが大切だ。

売れた後は戦略を変えることもあるだろうが、まずはどんな依頼も断らず受ける。

得意分野とは違うテーマでの依頼が来ても、「それ得意です!」と即答して受けるべきである。

即答した上で、当日までに必死に勉強し講演ができるようにするのだ。

また、得意分野ではない依頼が来るということは、ブランディングの何かが間違っている可能性が高い。

名刺のキャッチフレーズや肩書、ホームページのプロフィール、記載内容等を見直す必要があるだろう。

ただし、本当に得意分野以外なのかどうかは、きちんと検討する必要がある。

たとえ実務経験がない分野でも、「人が動く」「コミュニケーション」など、共通の悩みが存在するはずだ。

業種が違っても、講演内容をそれぞれの業種に合わせカスタマイズすれば成立するケースがほとんどだ。

鴨頭さんは、ご自身はあがり症ではないが、あがり症克服セミナーが人気コンテンツだという。

鴨頭さんは以下のように書いている。

プロ講師として活動していくのであれば、自分が得意だとか好きだとかは関係ありません。悩みを抱えている方がいれば、その解決策を提供しましょう」。

自分が売りたいものを売るのではなく、求められているお客様、悩んでいるお客様のために「商品を開発している」と考える。

この考え方ができる講師は間違いなく売れていく。

まとめ

セミナー講師と講演家はまた違う。

セミナー講師はコンテンツについて語り、講演家は自らについて語る。

僕はその両方ができるようになると良いと思い活動を続けている。

超人気講演家である鴨頭さんのエッセンスがぎっしり詰まっていて濃密だった。

講演家、特に外部から招聘される形での講演をメインにしたい方には、特に貴重な情報が多いと思う。

ただ、正直本のタイトルとコンテンツのギャップはあるので、「講演家になりたい人向けの本」と理解してから手に取ることをオススメする。

「あなたの経験を仕事に変える技術」のチェックはこちらからどうぞ!!

あなたの経験を仕事に変える技術

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