神田昌典さん著、來夢さん監修の「なぜ春はこない?」という本を読んだのでご紹介。
タイトルにも書いたが、この「なぜ春はこない?」は、神田さんが編み出した未来予測、要は占いの手法「春夏秋冬理論」について書かれた本だ。
僕は春夏秋冬理論の名前は以前から知っていたが、去年までは一切占いの類いは見ないライフスタイルだった。
占いを否定していたわけではなく、興味がなかったのだ。
「運命は自分で切り開くもの」という考え方をしていて、ここ5〜6年はずっと好調だったこともあって、まったく気にしていなかった。
ところが昨年後半いろいろなことがあり、自分の力ではどうにもならない、大きなエネルギーを感じるようになった。
そして2019年から九星気学や西洋占星術などを学び、大きな流れの中の自分を意識するようになった。
そんななか、この春夏秋冬理論の存在を、あやちゃんから教えてもらい、気にするようになった。
あやちゃんはこの「なぜ春はこない?」を買って読んでいたが、それほどは気にしていなかった。
ところがやはり去年のことがあってから、気にして本も再読し、腑に落ちたそう。
そこで僕もこの本を読み、自分の季節もWebで判定してみたところ、自分の人生とぴたりと符合して怖いくらいだった。
というわけで、春夏秋冬理論も今後の人生に活かしていこうと思っている。
さっそく本書の紹介をしよう。
なぜ春はこない? by 神田昌典 & 來夢 〜 「春夏秋冬理論」の入門書!12年サイクルを知って人生を波乗りしよう!! [書評]
仕事も人生も12年周期の「成長カーブ」で考える
「人生山あり谷あり」とは良く言うが、この山と谷が、ある一定の周期性を持って訪れているのではないか。
著者の神田昌典さんはその仮説を立て、自分の人生を検証していったところ、あるサイクルに気付くことになった。
それが、この本のテーマである「春夏秋冬理論」である。
もともと経営コンサルタントである神田昌典さんは、ビジネスにおける商品ライフサイクルや会社の成長に関する研究が専門である。
商品やサービスの成長カーブというのは、「導入期」「成長期」「成熟期」「衰退」からなり、面白いのがそれぞれの期の長さはだいたい一定である、という点。
つまり、すごい勢いで成長した商品やサービスは成熟期に突入するのも早く、衰退するのも早い。
いっぽうじっくり時間をかけて導入された商品は、成長期もゆっくりで、その後の成熟期もじわじわというふうに、ライフサイクルがぐっと長くなるのだ。
いずれにしても、この商品の成長カーブを逆に回転させることはできない。
衰退期に入っている商品にどんなに広告を打っても効果はないし、逆に成長期の絶頂の段階においては、とにかく売りまくるのが最高の手法となる。
そして神田さんは、この成長カーブとサイクルが、人間の人生にも当てはまることに気付き、そのサイクルを12年と過程した。
春、夏、秋、冬、それぞれが3年で、12年でワンサイクルという周期を持っている。
人それぞれ持っている周期は異なり、同じ2019年でも、たとえば僕は冬の1年目だが、別の人は夏の3年目、というように、ステージは人それぞれになる。
この本が書かれた2003年の時点から2019年の間にインターネットの技術革新が大きく進んだ。
いまではこの春夏秋冬理論の自分の季節は、來夢さんのWebサイトで簡単に調べることができる。
來夢さんのサイトはこちら。
3年ごとの「春夏秋冬」の意味
春夏秋冬理論における、それぞれの季節には意味がある。
その季節に相応しい行動を取っていくことで、人生や仕事の波に乗ることができ、人生をより良いものにできる。
いっぽう、季節外れなことをたくさんしてしまうと、大きく人生に躓いたり、病気になったり死んでしまうことだってある。
それぞれの季節の意味と我々がするべきことを簡単に見てみよう。
冬
冬は新しい12年のライフサイクルのスタートの年である。
つまり、冬の1年目である僕は(ちなみにあやちゃんも冬の1年目)、ここから新しい12年が始まる季節になる。
冬の時期は、新しいことを始める時期なので、試行錯誤だったり、種まきだったり、着想といったことが多く起きる。
また、パートナーシップが新しくスタートしたり、新しいビジネスを始めるのにもピッタリの時期。
とにかく前に進むというよりは、今までの12年を振り返り反省し、新しい舵を切る、整理の段階。
体調面でも、ガンガン外に出るよりも、しっかり整えて春に向け備える時期になる。
春
春は、冬に行った種まきや試行錯誤の成果が出始め、ものごとが加速し始める時期。
試行錯誤の結果、取捨選択がされ、残るものが新しい可能性として大きく花を開き始める。
心身のエネルギーレベルも上がり、忙しくなり、人も集まってくるようになる。
このタイミングで自分のビジネスやライフスタイルを加速させ、どんどん拡大させていくことで、夏に大きな成果を得ることができるようになる。
なので、春のこの時期は攻める時期で、どんどん時間やお金を投入して、勢いをつけていくことが大切になる。
夏
夏は勢いがあってガンガン攻められる時期で、ビジネスにおいては「売って売ってうりまくる」時期になる。
何をやっても上手くいくし、人気もあってイケイケの状態になるが、ここで非常に重要なポイントがある。
それは、夏の2年目を境に、周期は「どんどん暑くなっていく」冬から夏へのサイクルから、「どんどん寒くなっていく」夏から冬の時期へと転換することだ。
実際の季節の場合はカレンダーも天気予報もある。洋服メーカーなどが先回りしてセールをしたり、次のシーズンの洋服を売り始めたりするので、次の季節が目に見える。
しかし、人生やビジネスにおいては、この季節の転換点がなかなか見えにくいのだ。
なので、夏が終わって秋へと向かうのに、春から夏に上手くいったことをさらに拡大しようとしたりして、アクセルをさらに踏み込んでしまう。
夏の盛りの一番上手く行っているときに、秋から冬に向けての方向転換をしておくことが、収穫の時期でもありながら、一番大きな波乱が起きやすい秋への、大きな備えになるのだ。
秋
秋の時期は収穫の時期でもあるが、「悲劇」の時期、予想外のことが起こる時期でもある。
冬から夏までの9年間にやってきたことの総決算が行われるため、良くも悪くも大転換が起こってくることが多い。
夏の間はイケイケなので、多少上手くいっていないことがあっても、目を背けて上手く行っていることだけやっていれば何とでもなった。
しかし、秋になって勢いが落ちてくると、放置していた問題、直視してこなかった課題がクローズアップされてくる。
そして、その課題こそが、この12年間でやり残してしまい、次の12年で克服すべきテーマになってくることもある。
それなので、秋の時期に大きな課題が出てくることは、むしろ「波に乗っている」という意味で、良いことと捉えよう。
ところが予想外の出来事を否定したり、そこから逃げようとすると、思考停止してしまい、その課題に正面から取り組むことができない。
そうなってしまうと、次の12年もまた同じ課題を抱えたままスタートし、また同じ問題が浮き彫りになるという、繰り返しをしてしまう。
秋の過ごし方はとても大切で、秋をどのように総括するかによって、次の12年のスタートの冬の試行錯誤のテーマが変わってくるのだ。
春夏秋冬を人生の羅針盤にしよう
上でご紹介した來夢さんのWebサイトで、自分の今の季節を知り、そこから遡って、自分年表を作ってみよう。
すると、自分の好調だったとき、不調だったときのできごとが、見事に季節と一致することが分かるのではないだろうか。
僕の場合、前回の冬は2007年から2009年で、この時期にあやちゃんと出会い、最初の妻と離婚し、このブログをスタートさせ、と、まさに「始まり」の季節だったことが分かる。
そして春は2010年から2012年まで。
2010年にブログが勢いにのり会社を辞める決断をし、2011年に独立してプロブロガーになり、2012年には本を4冊出版して著者となり、セミナーも好調となった。
まさに春爛漫で加速しまくっていることが分かる。
夏は2013年から2015年まで。
2013年には文京区から麻布に引っ越しをし、心の学びを始め、2014年に会社を設立し、2冊の本を出している。
そして2015年には六本木に移転して事業が大きく拡大し、売上も大きく伸びている。
まさに全速力て駆け抜けている時期だ。
そして秋が2016年から2018年にかけてなわけだが、この時期の過ごし方が我々は上手くいった部分といかなかった部分に分かれた。
上手く「収穫」ができて、次に繋がっているのがビジネスの方で、最初は初心者向けだった講座をどんどん充実させ深く豊かなものにしていくことで、たくさんの受講生に育ってもらうことができた。
本も最新刊「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」はまさにこの12年の集大成となるような一冊で、とても良い総括ができたと思う。
いっぽう、秋に向けて課題をクリアできなかった部分がプライベートの夫婦関係で、2016年からのデュアルライフがあったり、2017年のポリアモリーがあったりしたが、結局上手くクリアできず、秋最終年の12月、まさにどん詰まりのタイミングで離婚、ということになった。
というわけで、僕は新しい12年の1年目の1ヶ月目にいまいる(春夏秋冬理論の1年は立春からスタートするため)。
まさに新しい12年の始まりだ。
仕事もプライベートも、ここから3年かけて試行錯誤をしつつ、新しいステージに進みたい。
次の春は2022年にスタートする。
この2022年からの6年間を、次の僕のピークとすべく、コツコツと準備をしていきたいと思う。
このように、自分の12年または24年を振り返ることで、次の12年、24年の未来予測というか、人生の成長カーブをあらかじめ描くことができるようになる。
まとめ
これから先の人生は目に見えないが、羅針盤を手に入れたような感覚を持っている。
九星気学や占星術と並んで、この春夏秋冬理論も、さらに学びを深め、活用できるようにしたい。
僕はいま49歳で、はじめて春夏秋冬理論を学んでいる段階だが、これは早く知れば早く知るほど得だ。
なぜなら、人生の早いステージから羅針盤を手にしていた方が、そこから先の人生が長い分、とても有利になる。
若い人にもぜひ興味を持ってもらいたい素晴らしい理論だと思う。
「なぜ春はこない?」オススメです!!
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神田昌典さんのご著書はこちらにも!もう1記事いかがですか?
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。