古川武士さん著、「性格4タイプ別 習慣術」という本を読んだのでご紹介しよう。
古川さんは習慣化の著作を多数持ち,著者累計100万部越えという超ベストセラー作家の方。
僕にとって習慣化は重点的に研究し強化し続けるテーマで、古川さんの著作は大半読ませていただいている。
本作は「あっと驚く分類法」で、タイプ別の習慣術を提唱している。
「良くこんなこと思い付くな」と感心してしまったが、実際診断テストを受けた後で読むと、見事に当たっていてビックリ。
さっそく紹介しよう。
2つの童話から性格タイプを4つに分類!!
本書を手に取り僕が「よくこんなこと思い付くな」と感心したのがここ。
本書では2つの「イソップ寓話」を用い、我々人間を4つのタイプに分類している。
2つの童話とは、「うさぎとかめ」と「アリとキリギリス」である。
スピード優先のウサギに対し、ゆっくりコツコツ進むカメの物語。
楽観的で苦労は後回しのキリギリスと、楽しみは後に回し真面目に働くアリの物語。
この2つの物語を合体させ、以下の4つの性格タイプに分類するのだ。
うさぎ + キリギリス = うさギリス = 短期集中・快楽追求型
うさぎ + アリ = うさアリ = 短期集中・リスク回避型
かめ + キリギリス = かめギリス = 長期分散・快楽追求型
かめ + アリ = かめアリ = 長期分散・リスク回避型
そしてなんと、本書には診断テストがついており、自分がどのタイプになるか簡単に分かる。
QRコードをスキャンしデジタル版を利用すると、ウェブでの診断テストで集計も自動で簡単にチャート化される。
僕もさっそく診断してみた結果、以下の通り「うさギリス = 短期集中・快楽追求型」と出た。
チャートは以下の通り:うさぎ:25、かめ:15、キリギリス:23、アリ:2
うさぎとかめでいうと、どちらの要素も比較的高めだが、アリとキリギリスの場合、アリ的要素はほとんどない。
テストを実行する前から「多分うさギリスだろう」と思っていたが、予想通りの結果となった。
ちなみに本書の著者である古川さんも僕と同じ「うさギリス」とのこと。
古川さんも僕も、「習慣化が苦手」とされるうさギリスで一緒とは、人生とは面白いものだと思った。
タイプが分かれば習慣化への道も分かる
多くの人が「習慣化はとても大切」と認識しているが、なかなか上手くいかない。
そして、どうすれば上手くいくかを考えるとき、「全員に最適な方法はない」のが現実だ。
そこで、イソップ寓話の4つのタイプ分類により、タイプ別にどうするべきかが明確になる。
例えばダイエットを習慣化する。
その時も、短期集中で快楽主義の「うさギリス」と、長期分散でリスク回避の「かめアリ」では、取り組み方がまったく異なる。
僕の場合まさに「うさギリス」なので、長期にわたり我慢をするタイプのダイエットは続けられない。
ルールを押し付けられるのも嫌いなので、ルールではなく自ら「ガイドライン」を設定すると続けられる。
「土日は好きなものを食べる。そのかわり、平日の朝・昼だけはコントロールする」などのガイドラインだ。
まさに僕は平日と休日を分けたり、「オンの日」と「オフの日」を設定するなど、ガイドライン化している。
一方「かめアリ」タイプにオススメのダイエット法は「うさギリス」とは真逆になる。
長期にわたりコツコツと努力できる人なので、ルールを決めルールに向かい淡々と続けるのが得意だ。
僕は「かめ」タイプの数値も高いので、毎日体重計に乗ったり食事のログを取るなども得意だが、成果が出ないと飽きてしまうところが「キリギリス」なのだろう。
「自己実現」への道もタイプ別に異なる
習慣化には大別して自分を整える「自己管理」の分野と、自分を磨く「自己実現」の分野がある。
自己管理はマイナスをゼロにするイメージもあるが、自己実現は+10を+10,000に育てていく習慣である。
そして、適した自己管理の手法がタイプ別に異なるように、自己実現に向かう道もタイプ別に大きく違ってくる。
「うさギリス」の僕は、自分がやりたいこと、好きなことにのめり込むと誰より熱狂し集中できる。
僕自身、子供の頃から「スイッチが入っている自分は絶対誰にも負けない」という自負があったりする。
爆発的な集中力を発揮する一方で、同じことを繰り返すのが苦手だったり、やりたくないことを先送りしてしまうのが課題。
僕の場合「かめ」的要素も多いので、楽しいことはコツコツ続けられる。
だが、「アリ」的リスク回避素養がないので、「やりたくないことはやらないし、続けられない」という側面がある。
なので、本書を読むとき「うさギリス」と「かめギリス」の両方が当てはまる感じがした。
つくづく「アリ」的な素養がまったくないことを再認識させられることになった。
「自分史上最高」になっていく道もタイプごとに違う
自己管理も自己実現も、タイプ別に進む道が大きく異なることが分かった。
それはつまり、自分が目指す「ロールモデル」も、タイプにより異なることを意味する。
えてして「無い物ねだり」をしてしまうが、自分と異なるタイプの人になろうとしても無理がある。
自分と同じタイプ人をロールモデルとしてモデリングしていこう。
僕は究極の習慣とは「日々生きることで自分が進化し続ける習慣」だと思っている。
朝目覚めた時より夜眠る時には、わずかでも進化している自分になっていることを習慣化するのだ。
それを「自分史上最高を更新し続ける習慣」と呼んでいる。
どのような形で自分史上最高を更新するかは、タイプによって異なる。
「間違いではなく違い」と捉え、自分に最適な習慣を身に付けたい。
まとめ
めちゃくちゃユニークで、しかも鋭い4タイプ分類だった。
そして、自分の強みと弱みが見事にチャートに現れて、苦笑いしてしまった。
僕の場合、「アリ」的素養がとにかくまったくない。
「うさギリス」だが、「かめ」的素養もかなり高いので、快楽主義だが楽しいことはコツコツ続けるのが得意。
でも、イヤなこと、面倒くさいことは徹底的に先延ばししてしまうので、「どうやって楽しむか」が課題と分かった。
この分類は、自分のことも分かるが、他人のことを理解するのにも非常に有効だ。
家族で,職場のメンバーで診断をしてみると、相互理解の助けになることは間違いないだろう。
圧倒的に読みやすく、診断テストやワークシートも付属してめちゃくちゃ奥が深い。
一冊読むだけで、ワークショップに参加したような深い理解を得られた。
超オススメの一冊でした!!
「性格4タイプ別 習慣術」のチェックはこちらから!
「性格4タイプ別 習慣術」は僕のYouTubeチャンネルでも紹介しているので併せてご覧ください!!
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。