古川武士さんの「マイナス思考からすぐに抜け出す 9つの習慣」を読了したのでご紹介。
人間誰でもネガティブなことを考えてしまうことがある。
僕はもともとお気楽な人間だが、それでもひどく落ち込むことあるし、真夜中に目が覚め不安で眠れなくなることもある。
でも、最近不安で仕方がないということが減ってきたことも事実だ。
それは、選択理論心理学や岡部明美さんのLPL養成講座、アドラー心理学などに触れ、自分の心の動きを学んできたことも大きい。
自分の心の動きを客観的に見ることができると、人はぐっと楽になるのだ。
今日紹介する「マイナス思考からすぐに抜け出す 9つの習慣」という古川武士さんの本も、まさに心を楽にするための指南書だ。
とても良い本だった。さっそく紹介しよう。
マイナス思考からすぐに抜け出す 9つの習慣
1. 自分ルールを見直す
僕たちは、自分で作った「自分ルール」をたくさん持って生きている。
「完全であれ」「もっと努力せよ」「男は泣いてはいけない」「ちゃんとしなければ」などなどだ。
これらの自分ルールは幼少期に親や先生に言われたりした経験などから、無意識に自分に定着してしまっているものだ。
自分ルールがあるおかげで、高いレベルの自分を維持できるという良い側面もある一方で、問題も起こる。
自分ルールに合わない限り、「ダメ」「NG」と判断して自分を責めてしまうのだ。
そして自分を責める人間は、自己評価、自己肯定感が下がってしまう。
そして自分ルールが厳しい人は、他人に対しても厳しくなりがちで、優しくなれない傾向がある。
自らにストレスを課している自分ルールが何かを考え、減らしていくことで、必要以上に自分を責めるループから脱出できるだろう。
2. 「違い」に寛容になる
人間は自分と似ている価値観を持っている人を好きになる傾向ある。
裏を返すと、考え方や価値観が違う人に対しては好意を持ちにくいということだ。
人間の心として好意を持ちにくいのは仕方がないかもしれないが、違うことを許容できないとストレスになる。
「こうあるべきだ」「こうするのが常識だ」「お前のその考え方はおかしい」
こういう言葉は相手を否定しているのと同時に、違いを許容する自分をも否定してしまっている。
しかし、実際には自分と同じ価値観が優れているとか違う価値観の人が劣っているとかではなく、それは単なる「個性」であり「違い」であるに過ぎない。
「エニアグラム」などの性格分類ツールを用いて、自分のことを客観的に知ると同時に、他人のことも「優劣」ではなく「個性」として見る訓練をしよう。
エニアグラムについては、以下の書評を参考にして欲しい。
【次のページ】イヤな気持ちはどうすれば消えていくのか?効果抜群の方法とは??
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。