ブックレビュー2010年の41冊目は吉田たかよし氏著、「「脳力」をのばす!快適睡眠術」を読了。
本書は我々の人生の約1/3を占有している眠りについて、医師でもあり元NHKアナウンサーでもある著者吉田たかよし氏が科学的に説明する眠り入門書である。
「脳力」をのばす!快適睡眠術 by 吉田たかよし — 眠りの質を高め脳を活性化せよ! [書評]
そもそも人間は何のために眠るのだろうか。
頭と身体を休め、脳に入ってきた情報を整理するため。
本書を読むまでの僕の知識はその程度のものだった。
そして睡眠不足が続くとイライラしたり集中力が落ちたりするほか、疲れやすくなるなどの弊害があることは自分自身の体験として知ってはいた。
だが、それだけではなかった。本書によると、睡眠の質(時間・深さ)の低下は発ガンリスクを高めたり、生活習慣病の原因なるなど、決して侮ることができない事態を引き起こす、恐ろしいものなのだ。
また、病気とまでは行かなくても、人間は寝不足状態になると脳の機能のうち、洞察や思考など、高度な箇所から順番に機能が落ちていくという。
つまり、寝不足で頑張って起きていても、自分の最高のパフォーマンスを出し続けることはできないのだ。
だからこそ、睡眠の質を高めたい。
本書では様々な視点から睡眠の質を高めるかについての具体的な説明がされていて、とても勉強になる。
当たり前にしている習慣でも改めるべきと感じたのが、目覚まし時計のアラームで起床するのは良くないという説明。
音による刺激による覚醒ではなく、光を浴びて目覚める形が望ましいという。
著者はタイマー付の時計をスタンドに接続する方法を採用しているそうだが、これにはちょっと興味を持った。
日々やりたいことが目白押しで、どうしても眠る時間を削ることが習慣となってしまっているが、やはり健康のためには日々しっかり眠ることがとても大事なのだと改めて実感させられた。
今後は睡眠の時間と質はしっかり確保していきたい。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。