野上浩一郎さん著、「3か月で自然に痩せていく仕組み 〜 意志力ゼロで体が変わる!3勤1休ダイエットプログラム」という本を読んだのでご紹介しよう。
SNSの僕のお友達界隈でこの本が話題になっていて気になった。
ご存知の方も多いと思うが、僕は今ダイエットを必要としていない。
40歳の頃に27kgのダイエットを成功させ、その後改善を続けリバウンドせずに12年が経過しようとしている。
僕自身も10年前に「やせる「仕組み」で人生を劇的に変える iPhoneダイエット」という本を出版している。
しかし、これからもスリムな体を維持し健康に年齢を重ねていくために、きっと収穫があると思い手に取った。
非常に共感する部分が多く、気付きと学びもたくさんいただけた素晴らしい本だった。
さっそく紹介しよう。
「イベント化」したダイエットは成功しない
多くの人がダイエットに挑戦し、そして失敗するのには理由がある。
それは厳しい食事やカロリー制限、 激しい運動等を自らに課すことだ。
僕自身を肥満体だった時、何度もカロリー制限と運動によるダイエットに挑戦したが、毎回挫折してリバウンドを繰り返していた。
厳しい食事制限や運動によるダイエットは、短期間はできても中長期的には続けることが困難だ。
また、最近一部の企業が行っているダイエットプログラムは、それら厳しい食事やカロリー制限、運動の管理を企業側が行う形をとっている。
高いお金を払いプログラムに参加すると、プログラムが進行している間はダイエットに成功する人も多いようだ。
しかし、プログラムが終了すると多くの人が自らではコントロールできなくなり、リバウンドしてしまっている。
失敗するダイエットの共通点は、「ダイエットのイベント化」だ。
ダイエットは、一生続けられるものでなければならない。
ダイエットとは、「痩せる」ことが最終目的地ではなく、「理想の体型を一生維持すること」なのだ。
つまり、イベントではなく、ダイエットが日常に溶け込み、習慣化されることが大切。
著者の野上さんが本書で紹介しているダイエットプログラムは、まさに「仕組み」を構築し、ダイエットを一生続けられる日々の習慣にする形となっている。
僕自身が2010年に27kgのダイエットに成功し、その後も体型を維持できているのは、まさにダイエットを日々の習慣にできたからだ。
ダイエットは「一定期間頑張る短期のイベント」ではなく、一生続ける「良い習慣」と捉えよう。
「3勤1休ダイエット」なら好きなものを食べつつ痩せられる
本書で提唱している「3勤1休ダイエット」の基本的な構成は以下のとおり。
3日ONの日を続けたら1日OFFの日にする、「3勤1休」の食生活を習慣化する。
厳密に3日連続でなくても良いが、OFF日が2日続かないように、また、二週間で見たときにOFF日が3日に収まっているように、緩やかに調整する。
その上で、以下の3つのルールに従う。
1. ONの3日間は「食べる時間」は8時間以内、「NG30品」のみ避ける
ONの3日間は、食べる時間を8時間以内にすることと、本書で紹介している太りやすい「最凶」食品30品を避ける。
食べる時間が8時間以内ということは、食べない時間が16時間以上続くことを意味する。
食べる時間を短くすると、空腹の時間が長くなることで内臓がリセットされ、痩せやすくなるのだ。
よく「半日断食」や「リーンゲインズ」という名称で紹介される手法だ。
僕自身も2021年からこの「食べる時間は8時間以内」のリーンゲインズを続けており、効果を感じている。
そしてONの日に避けるNG30品目について詳細は本書を熟読していただきたいが、糖質が多い、脂っこい、そして糖質 x 脂質の掛合わせの「最凶に太る食べ物」がリストされている。
ラーメンやカレーライス、とんかつ、ケーキ、ポテトチップスなど、誰もが「ダイエットの敵」と認識する食品が並んでいる。
一般的なダイエットでは、太りやすい食品はずっと遠ざけることを迫られる。
太りやすいものほど魅力的なわけで、その誘惑を永遠に遠ざけることは誰にもできない。
我慢に我慢を重ねた結果、ついに耐え切れなくなり挫折、そして爆食いして自己嫌悪、という悪い循環に入ってしまう。
しかし、「3勤1休ダイエット」の場合は3日おきにOFFの日が訪れる。
2. OFFの1日は、1食好きなものを、好きな時に食べていい
三日間ダイエットを頑張ったら、お休みの日がやってくる。
お休みの日には、NG 30品も含め、1食何を食べても良いというルール。
また、食べる時間も8時間以内に制限する必要はない。
ダイエット中にスイーツやこってりしたものを食べるのは怖い、と感じる人も多いかもしれない。
しかし、ずっと好きなものを我慢し続けるダイエットは、短期的には効果が大きくても、挫折する人が圧倒的多数。
ずっと我慢するのではなく、安心して食べたいものを食べられる日を作る。
それによってメリハリが生まれ、長く確実に痩せる習慣を作ることができるのだ。
また、三日間のダイエットを行うことで、短期間で体質が改善されていく。
NG30品を守って3日間過ごすと、自然と糖質中毒の状態から脱していくことができる。
3勤1休ダイエットは「糖質制限ダイエット」ではないが、糖質過剰な食生活からは脱するようになっている。
3日間糖質少なめの生活をしていると、糖質中毒状態から脱することができる。
野上さんは「糖質中毒は2〜5日ほどで抜けます」と指摘している。
糖質中毒を抜けると、オフの日にも、NG30品に代表される「娯楽食」を食べなくても平気になる人が多い。
僕自身も太っていた時は毎日コーラやポテトチップス、ビックマックやピザなどが手放せなかった。
それが日常的に緩やかに糖質を遠ざけたところ、ほとんどそれらの食べ物に興味がなくなり、滅多に食べることがなくなった。
また、半日断食を行なうと味覚が鋭く敏感になるので、味が濃くこってりしたものを体が欲しがらなくなるという指摘も、僕が通った道で納得である。
3. 「食べたもの」と「体重」「体脂肪率」などを、毎日レコーディング
3つ目のルールは食べたものと体重、体脂肪率などを毎日記録するということ。
太っている人は、自分が食べているものの内容や量に無頓着な人が多い。
一言で言うと、「無自覚に食べている」ことが多いのだ。
「そんなに食べていないのに太りやすい体質だ」と言う人が時々いる。
だが、食事内容を全部記録してもらうと、甘い缶コーヒーを毎日飲んでいたり、食事のあとに甘いメロンパンを食べていたりする。
食べたものをすべて記録することで、食べることを「自覚」するようになる。
そして、食べたものや量と体重・体脂肪の関連性などにも気づきやすくなる。
ダイエットだけでなく、体調管理にも有効な習慣となる。
まとめ
ダイエットとは、短期間食べたいものを我慢して体重を落とせば終わり、というものではない。
痩せやすく太りにくい食生活を習慣化し、理想の体型を苦労せずに維持することが目的だ。
そのためには、ダイエットは「イベント」ではなく、「日常」にならなければいけない。
本書では、苦労せずにダイエットを日常に取り入れ習慣化し、長く続けられるための様々なノウハウや「抜け道」が詰まっている。
僕自身もいくつか今の食生活を改善できるポイントを見つけたので、早速取り入れたいと思う。
苦労せず理想の体型を手に入れ、維持しつつ、美味しいものもしっかり食べる。
そんな嘘みたいな現実が一冊の本で手に入るとしたら、読んでみたくなりませんか?
僕自身はノウハウがない中で苦労しながら27kg痩せたけど、この本があれば、ずっと楽にそして確実にダイエットできるでしょう。
素晴らしい一冊でした!オススメです!!
「3か月で自然に痩せていく仕組み」のチェックはこちらから!!
「3か月で自然に痩せていく仕組み 〜 意志力ゼロで体が変わる!3勤1休ダイエットプログラム」
「3か月で自然に痩せていく仕組み」は僕のYouTubeチャンネルでも紹介しているので併せてご覧ください!!
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。