白鳥詩子さんの「神社で引き寄せ開運」という本を読んだのでご紹介。
この本は2016年刊行の本で、僕は2017年ころに購入して一度読んだのだが、当時はいまのように熱心に神社に参拝する習慣がなかった。
なので、読んだ内容もあらかた忘れてしまっていた。
2019年から毎月のように全国の神社に昇殿参拝するようになり、神社のこと、そして日本の神話についても色々知りたいなと思っていたときに、この本のことを思い出し、改めて手に取ってみた。
結果、前回とは全然違うリアリティをもって、とても興味深く楽しく読むことができた。
さっそく紹介しよう。
氏神神社と鎮守神の違いも分かっていなかった
本書の最初の方で、「あなたの人生を激変させる三柱の神々」という項目がある。
この項目では氏神神社と産土神社、それに土地神神社(鎮守神)についての解説があって、僕ははじめて氏神神社と鎮守神の違いを認識した。
それまで僕は氏神神社 = 鎮守神だと思っていたのだが、そうではなかった。
氏神神社とは
氏神神社というのは、それぞれの家、つまり「家系」であり「氏(うじ)」の神様である。
僕の場合、「立花」という家の出身は九州は福岡県の柳川市、立花藩である。
ネットで調べると、柳川市にずばり立花宗茂公がご祭神の「三柱神社」という神社があり、ここが立花家の「氏神神社」だと分かった。
何ということだ、僕は50歳になるまで一度も氏神神社に参拝することなく生きてきてしまった!!
というわけで、4月に法事のため柳川に行くので、そのときに絶対三柱神社に参拝すると誓った。
産土神社とは
ちなみに「産土神社(うぶすなじんじゃ)」は、生まれてから7歳までメインで過ごした土地の神様ということになる。
僕の場合これもややこしくて、4歳になる頃までは杉並区浜田山父方の実家にいて、そのあと母方の実家の西麻布に引っ越した。
浜田山の場合は下高井戸浜田山八幡神社が、西麻布の場合は櫻田神社が産土神社ということになる。
神職の方に確認したところ、「両方産土神社で良いのでないか」とのことだったので、僕は産土神社がダブルということになる。
土地神神社(鎮守神)とは
土地神神社(鎮守神)とは、その土地を守っている神様を祀る神社だ。
僕の場合いま住んでいる鎌倉の海街の土地神神社は五所神社になる。
土地神神社は引っ越すたびに変わるし、氏神神社は結婚や離婚などで名字が変わると変わることになる。
昔は現代のようにしょっちゅう引っ越しをすることはなかった。
先祖代々の土地に生まれて育ち、そこに住み続けている人というのがほとんどだったわけだ。
その場合、「氏神神社 = 産土神社 = 土地神神社」だったわけだ。
でも、現代は僕のように、そもそも生まれたときに住んでいた場所が先祖代々の土地からは離れていて、幼少期に引っ越しして、さらに両親が離婚して名字が変わり、大人になってからも何度も引っ越したなんてことになる。
そうすると、僕のように、氏神神社と産土神社と土地神神社が全部違ったり、産土神社が2つある、みたいなことも生じるわけだ。
いずれにしても、氏神神社と鎮守神の違いを明確に認識できて良かった。
参拝しなきゃ。
日本の神話についてもっと深く知りたくなった
本書の前半では、日本の神様たちの神話を紹介している章がある。
とても分かりやすい現代語で、シンプルにいろんな神様や神社の系統を紹介してくれていて、とても興味深かった。
今まで断片的に名前を知っているだけだった神様について、そして神社の系統についても知ることができた。
そしてそれら神様の話しを読んでいると、日本の神話について何も知らない自分がだんだん恥ずかしくなってきた。
太平洋戦争に負けたため、日本は日本の神様について学校で教えることができていない。
僕は神道というのは「宗教ではなく自然崇拝」だと思っている。
日本の神様についてもっと知ることは、日本の文化と土地と歴史について学ぶことだと感じた。
日本の神様についての本、日本の神話について、もっと深く知りたいと思うようになった。
お札、お守り、おみくじ、御朱印などのご利益やお正月の迎え方などが接続された
日本人のほとんどの人はお正月になったら「あけましておめでとう」と言うだろう。
でも何が「おめでたい」のか、深く考えたことがある人はそんなにいないのではないだろうか?
お正月の門松ってなんで飾るのか?鏡餅は?
お祭りのときお神輿が街を練り歩くのは何なの?
それら日本に根付いている風習について、あらためて本書で学ぶことができて素晴らしかった。
あと神社のお札、お守り、おみくじ、御朱印などの意味と価値、それにご利益を最大化するいただきかたなども参考になった。
僕は御朱印はまったく興味がなく、お守りもテキトーだったが、もうちょっとちゃんと考えようと思うようになった。
神様と「エア対談」で運気アップ
僕は仕事場に簡易的な神棚を作ってある。
お札を19枚ずらっと並べて貼ってある場所を神棚としている。
伊勢神宮(内宮、外宮)産土神社の櫻田神社、そして崇敬神社のお札が貼ってあるところを神棚に見立てているのだ。
毎朝僕は神棚に参拝するのだが、このときに神様との「エア対談」をするようにしている。
この「エア対談」も本書で白鳥さんがオススメしているものを真似して始めたのだが、これがとても良い。
参拝のときに、そのとき感じていることや感謝したい報告、悩んでいることなどをお札に向かってトークするのだ。
実際口に出して、友達に語りかけるように喋るのだ。
もちろん相手は神様なので、しっかり敬語を使ってお話しをするのだが、これをすると猛烈に気持ちが爽快になる。
悩んでいることも口に出して言語化し、神様に報告することで気持ちの整理がつきやすくなるし、実際神様が聴いてくれている感覚に包まれる。
コツとしては、願掛け、願いごとはせず、報告と感謝をする場にするということ。
困っていることや悩み、願いごとがある場合も、「○○を叶えてください」という形のトークにはしない。
代わりに、「○○で困っているので、××というチャレンジをしてみます。どうぞ見守っていてください」という形にする。
それで上手くいったなら、「お陰さまで××を試したら○○が解決できました。ありがとうございます」と感謝するのだ。
これを始めてから運気のアップがとても激しい気がする。
毎朝頭がすごくクリアになる感じだ。
まとめ
僕は日本という国は、「世界一洗練されたアミニズム国家」だと思っている。
国の歴史と神話と人々の風習が全部土地と自然に根ざしていて、山や海、太陽や水などの自然すべてに神様が宿っているという考え方は本当に素晴らしい。
この素晴らしい日本の成り立ちを、これからもさらに発展させていきたいと思う。
そのために、まずは僕自身がもっと深く日本と日本人、そして日本の神様について知ることが必要だなと思っている。
この本は入門ガイドとしてぴったりだし、分かりやすいけれど結構奥も深い。
日本と日本の神様、そして神社について知りたい人はぜひ手に取ってみてください。
オススメです!!
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。