5. 人からの注意には真剣に耳を傾ける
人生がうまくいっている人とうまくいっていない人の差はごく僅かだ。
斉藤氏はそう指摘している。
だからこそ、年上や目上の人からのちょっとしたアドバイスや指摘には、真剣に耳を傾けよう。
注意する側は、あなたの至らない点を何とかして、うまくいく人生といかない人生の「僅差」を埋めてあげようとしているのだ。
「自分で気がつかないところを気づかせてくれてありがとうございます」この一言が言えるかどうかがとても大切。
この一言が言えれば、あなたは人生をアドバイスしてくれる「マスター」を手に入れることができる。
6. 「指導され力」を身につけよう
年上や目上の人があなたを注意する時、どんな気持ちで言っているかを考えよう。
できれば言いたくない。言いにくいな、と思いつつも、あなたを良くしたいと思いアドバイスしているはずだ。
そんなときに、言われたことに腹を立ててブスッとしてしまったら、注意してくれた人はどう感じるだろう。
そこを考えて行動しなければならない。
特に、年齢が上がり仕事の立場も強くなると、「指導する側」に立つ人も多いだろう。
でも、普段は指導する立場の人でも、もっと年上の人や目上の人がいる。
自分が偉くなったと勘違いして、注意してくれた人に対して腹を立ててはいけない。
偉い人を注意することこそ、一番したくないし、しにくいことなのだと気づかなければならない。
「指導され力」は、年齢や立場が上の人こそ、意識して身につけたいものだ。
7. 本当の意味での「大人」になろう
自分のことしか考えない人。自分と相手のことしか考えない人。
身体は大きくなって歳を取っても、そんな人は「大人(たいじん)」ではなく「小人(しょうじん)」だ。
例えばパーティー会場で、自分の業績に対し嫌味を言ってくる人がいたとする。
その時にその嫌味に腹を立てて言い返したりするのは「小人」の対応だ。
パーティー会場には自分と相手以外にもたくさんの人がいて、あなたの言動を見ている。
そんな時はその相手のことを立てて褒めるくらいのことをしてみれば、周囲でハラハラしていた人たちの心がふわっと軽くなる。
そしてそういう良い気分にさせてもらった人たちは、あなたのことを「あの人の対応は大人だね。俺だったらあんなこと言われたらムッとしちゃうところを、スッとかわしたね」と言うようになるだろう。
まとめ
人間生きて行くためには、「成功」や「効率」は大切だろう。
でも、そう言った直接的な欲求よりも、もっとずっと高い次元の「身だしなみ」や「エチケット」があってしかるべきだ。
「マナー」や「エチケット」は「法律」でも「ルール」でもないので守らなくても逮捕されないし減給にもならない。
ただ、高い次元のマナーやエチケットを重んじる人々の輪には入れてもらえないし、その輪の存在にすら気づくことができない。
「大人」な対応をして人を笑顔にして「あの人には人徳があるね」と言われる人の周りには、きっと素晴らしく高いレベルの「徳」を積んだ人たちが、お互いを幸せにしようと願いつつ生きているのだろう。
僕自身も至らない点が多いのは承知だが、周囲に笑顔と楽しさを伝えていけるよう、精進していこうと誓ったのであった。
背筋が伸びてシャッキリしつつ、ほんわかと温かい気持ちになる楽しい本だった。
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変更履歴
2012年2月8日 オリジナルコンテンツを公開しました。
2020年4月22日 リンク等を変更し最新にアップデートしました。
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。