7. 最終決定を他人のものにするな
人間は常に意思決定しながら生きている。
人生を変えるような重大な選択の場合もあれば、昼食に何を食べるか、というような瑣末なものもある。
意思決定、特に最終決定を自分のコントロール下に置くことは重要だ。
どんなことでも、「他人が勝手に決めたことだ」と考えてしまえば本気で取り組むことができず、結果も出ないだろう。
だが、組織に勤めれば、自分が意思決定できないことも多い。特に若い世代はほとんど意思決定に加われないというケースもあるだろう。
その場合にも、上司が決めたことであっても、自分が決めたことという意識を持つことが大切だ。
上司の決定に納得がいかない場合も多いだろう。その場合も、きちんと自分の中で反証を考え、それを多面的に考察することが必要だ。
なぜ自分はYesと思う判断を上司はNoと言うのか。自分が未熟なのではないか。上司の立場からこの案件はどのように見えるのか。など。
こういった考察を行ない続けることで、常に当事者意識を持つことができ、どのような仕事にも真剣に取り組むことができる。
「下っ端だから自分では判断できない」と嘆いていてはいけない。常にコントロールは自分の手の中にあるのだ。
8. 成功体験の奴隷になるな
一つの目標を立てて必死に努力する。仕事でも勉強でもなんでもいい。
そして結果が出る。困難な目標や夢をかなえた時ほど、その感激は大きい。
だが、その成功は一つの通過点に過ぎない。いつまでもそこに留まって喜びに浸っていてはいけない。
何故なら、その絶対的な肯定感が「成功体験」として定着し、自らの成長の最大の足枷となってしまうからだ。
一つの頂点を極めたならば、さらなる高みを目指して目標を再設定し、危機感を持つ。
この再設定の際に、成功体験が強過ぎると邪魔になるのだ。
9. 瞬間を生きよ。次の瞬間死んでもいいように
僕たちは生きていることを、つい当たり前だと捉えがちだ。
今日も一日生きていた。だから明日も当たり前のように生きているだろう。
だが、そんな保証はどこにもない。
我々の周りには、夥しい数の、予測しなかった突然の死が溢れている。
事故、事件、急病、怪我といった予測不可能な事態が明日襲いかかる可能性は十分あるのだ。
だからこそ、僕たちは時間に対する緊張感を持つべきだ。それは命に対する緊張感と言い換えられる。
日々その瞬間瞬間を全力で生きることが、命に対する緊張感を高め続ける方法なのだ。
人生の価値とは、「濃度 X 時間」で表すことができる。
人生の自分の終着点は40歳か80歳か100歳か分からない。
だからこそ、「魂の温度」を最大に高め、時間の密度を限りなく高める覚悟が必要なのだ。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。