ブックレビュー2010年の76冊目はホリエモンこと堀江貴文氏とひろゆきこと西村博之氏の対談集、「なんかヘンだよね・・・」を読了。
ホリエモンの著書は何冊も読んだことがあって共感する部分も多いのだが、ひろゆきの著書はこれまで読んだことがなく、興味があり読んでみた。
なんかヘンだよね・・・ by ホリエモン X ひろゆき 〜 ゆるゆると、しかし熱い対談!! [書評]
そもそも僕は2chが嫌いで、その2chを管理するひろゆきは悪の権化だと考えていた時期もあり、近寄らないようにしていた。
しかし僕も歳を取り(笑)、最近2chのことも昔ほど嫌いではなくなった。
また、ひろゆきのことも、勝間氏との対談で初めて姿を見て以来、この人は何を考えて今まで活動してきたのか興味を持つようになった。
本書は対談の書き起こしで、話題は格差社会や政治・裁判・税金、メディア、IT、そして食、おしゃれ、女、お金など多岐に渡る。
現代の日本で当たり前と言われていることに二人が異を唱えるという形で対談が進行する。
口語体そのままに書き起こされているため読みにくい部分もあったが、口語体ゆえの疾走感もあり、なかなか楽しく読めた。
僕はホリエモンは恐ろしく頭がいいし努力家だとも認識していて、その認識は変わらなかったが、意外だったのはひろゆきがかなりフォローに回っていて、気を配っている点だ。
僕の中のひろゆき像は、もっと勝手でわがままで人に合わせないという印象だったので、これは新たな発見だった。
年長者のホリエモンはひろゆきのことを気に入っていて、リラックスして普段より饒舌になり、普段見せない素の顔も出していて面白い。
一方のひろゆきは一応自己主張はするものの、ホリエモンに否定されると特にそれ以上反論はせず、ホリエモンを立てている。
個人的にはひろゆきに興味があったので、もっと彼が縦横無尽に勝手なことを言ってくれるかと期待していたので、その点は少々肩透かしだった。
それでも現代の日本ITを代表した二人の対談だけあって切り口が鋭く飽きることがなかった。
途中に差し挟まれる写真もなかなか味があって良い。
ひろゆきに関しては、まだまだ本書を読んだだけでは本性は分からなかった。
もう2、3冊読んで、彼にもっとアプローチしてみようと思う。
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。