経営・企業文化書評

一生食いっぱぐれないための ひとりビジネスの基本

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久道さおりさん著、「一生食いっぱぐれないための ひとりビジネスの基本」という本を読んだのでご紹介しよう。

僕自身2011年4月に会社員を卒業して「ひとりビジネス」をスタートさせ、まもなく11周年になる。

その間すごく上手くいっていた時期もあったし、大変だった時期も経験した。

いずれにしても、長くひとりビジネスを継続していくのは大変なことなのだ。

だから常に最新情報をインプットして自分を進化させたいと思っている。

先日書店でこちらの本を見かけ、即座に手に取った。

泥臭い、リアリティに満ちた素晴らしい本だった。

さっそく紹介しよう。

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稼げる人になるためには?

本書の基本姿勢は「スパルタ」である。

アマゾンのレビューも賛否両論真っ二つに割れているが、実際に起業11年の僕から見ると、低い評価をつけている人たちは本書の迫力にビビったんだと思う。

僕自身順風満帆な時期もあったし、自分が作って社長をしていた会社から自分をクビにして退職し借金を負うことになったりもした。

夢を見る事は大切だが、夢だけで食っていくことはできない。

本書では、「「稼げる人」へと変わるための心構え」として、「普通の人と同じような生活をしない」ことが大切と訴えている。

普通の人と同じ生活をしていたら、普通の人と同じ結果が出るだけだ。

この考えには僕は完全に同意で、僕自身ブログをスタートした時も独立した当初も同じように考えたし、今も同じように考えている。

他の人が遊んでいるときに働くからこそ、遊んでいる人より前に出ることができる。

他の人が眠っている早朝から仕事をするからこそ、誰より早いスタートダッシュを切ることができる。

先日書評を書いた山下誠司さん著「年収1億円になる人の習慣」で、山下さんも「15年間1日も休まずに働いた」と書いていた。

「休まずに働く」という言葉を聞くと拒否反応が出る人も多い。

働くことに拒否反応が出る人は、サラリーマンマインドが抜けていないのだと感じる。

要は、「仕事とは嫌なこと」「仕事とはやらされるもの」という発想で仕事を捉えているから、働くことが嫌なのだ。

ひとりビジネスは一国一城の主である。

自分の仕事が大嫌いで、自分の商品やサービスを磨いたり提供したりすることに情熱がないなら、独立・起業を目指すこと自体が間違っている。

多くの成功しているビジネスオーナーは、仕事と遊びの区別がなくなり、「生活=仕事=遊び」となっている。

僕自身、大晦日も元日も当たり前のように仕事をするし、すでにそこに「仕事をしている = 労働 = イヤなこと」という意識はまったくない。

自分を磨き、自分を成長させることが「ひとりビジネス」を成功に導く大前提なのだ。

「自分らしさ」は稼げるようになってから

「好きなことを仕事にしたい」

「 自分らしい働き方をしたい」

そう願う人は多いだろう。

僕自身好きなことを仕事にしてきたし、「サラリーマンだけが知らない好きなことだけして食っていくための29の方法」本も出している。

しかし、忘れてはいけないのは、「好きなことで稼げる」ことが大前提ということ。

僕自身、独立した当初はブロガーとしての収益だけでは生活できなかった。

だから、ウェブコンサルや請負のライティング、パーソナルITコンサルタント、会社員時代の勤務先の顧問など、あらゆる方法で生活を維持する努力をした。

複数の本が出てビジネスが軌道に乗った後は自分らしいライフスタイル構築ができたが、それまでは必死に売上げを上げるために働いた。

本書の著者の久道さんも以下のように書いている。

「自分らしく働いていいのは、稼げるようになってからです」。

「稼がなくていいから自分らしく生きたい」という主張があるのは理解している。

しかし、本書のテーマは「稼げるひとりビジネス」である。

自分らしさと売り上げ、両方の理想を追求することを同時に行うことは良いことだとは思う。

しかし、稼げないビジネスに固執したり、ビジネスが軌道に乗る前から「楽をすること」を優先すれば、稼げるようにならないのが現実だ。

ビジネス思考が何より大切

著者の久道さんは以下のように書いている。

「 私が見てきた限り、営業経験がない人はひとりビジネスでも苦戦しがちです。一方、営業、それも新規開拓の営業したことがある人は、かなりスムーズにビジネスを構築できています」

この意見には僕も同意である。

僕自身、サラリーマン時代は営業職だった。

B to Bの営業担当からスタートし、主任、係長、営業マネージャー、そしてシニアマネージャーとなり業務統括の立場になった。

当然、新規開拓の活動も数多く行ってきた。

新規開拓の営業を行うと、世の中の仕組みが良く分かる。

どんなに熱意を持って仕事をしても、自社の商品が魅力的でなければモノは売れない。

そして悟ることになる。

常に正しいのはマーケット(顧客)であり、常に間違うのは自社である」と。

顧客が「必要ない」「魅力がない」と感じるなら、その顧客が正しくて、その商品を売ろうとしている自分が間違っているのだ。

この資本主義の絶対法則が身体に染み込んでいる人は、ひとりビジネスでも強い。

なぜなら、「常に正しいのはマーケット(世界)であり、常に間違うのは自分である」と考えられるからだ。

自分本位で、独りよがりな商品やサービスを作っても、ビジネスは成功しない。

お客様が何を求めているか、どんな不満を抱えているかから逆算してビジネスを構築する。

売り上げから逆算して自分の行動を定義する。

そういったビジネス思考が何より求められるのだ。

まとめ

著者の久道さんは営業の中でも「もっとも厳しい」と言われる保険営業の経験もあり、また一度起業を失敗して1,300万円の借金を背負ったこともあるという。

そこから二度目の起業で成功されただけあり、 本書はかなり泥臭く、スパルタ式の内容だ。

この本を読んでアレルギーが出る人は、本書の泥臭さを直視したくない人ではないかと感じる。

もちろん世の中には営業努力をしない仕組みを作り、稼げるようになっている人もいる。

しかし、どのような仕組みを構築するにせよ、「稼げる」ことが大前提であることには変わりがない。

ビジネスを構築する上で、「ビジネス思考」が大切であることは言うまでもない。

そして、ビジネス思考の中には、「いかにお客様に選んでもらえるか、買っていただけるか」をイメージする力が必須である。

営業を自動化、仕組み化するとしても、その発想がなければ良い仕組みは作れない。

そういった意味でも、本書で伝えているメッセージは僕には非常に共感できるものだった。

泥臭く迫力がある一冊だが、独立・起業を目指している人にはぜひ読んでもらいたい。

僕も改めて気合いを入れビジネスを進化させようと決意を新たにさせてもらった。

オススメです!!

「一生食いっぱぐれないための ひとりビジネスの基本」のチェックはこちらから!!

一生食いっぱぐれないための ひとりビジネスの基本

「一生食いっぱぐれないための ひとりビジネスの基本」はYouTubeチャンネルでも紹介しています!併せてご覧ください!

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