藤堂ヒロミさん著、「潜在意識3.0 〜 「臓器との対話」で人生をアップデートする方法」という本を読んだのでご紹介しよう。
潜在意識の活用は僕が常日ごろから学び続けている重点テーマの一つ。
この本は、サブタイトルの「「臓器との対話」で人生をアップデートする方法」に惹かれて手に取った。
僕は以前から人間は脳だけが思考や感情を支配しているのではなく、腸の最近や細胞レベルも思考や感情を持っていると感じていた。
本書では、細胞をさらに推し進め、臓器との対話というテーマで潜在意識を語っている。
さっそく紹介しよう。
臓器の声を聴くことで潜在意識をアップデートする
本書の著者である藤堂ヒロミさんは、ある特殊な力を持っている。
それは、他人の「臓器からの声」が聞こえてしまうというもの。
藤堂さんはこの力を「超感覚」と呼んでいる。
人の臓器からの叫びとは、その人の「潜在意識からのメッセージ」である。
そして臓器には、潜在意識にある「思い込み」が反映されている。
藤堂さんは以下のように説明している。
「 たとえば、「私は休まず働かなければならない」と言う思いこみが潜在意識にあると、胃に必要以上に負担がかかるため、胃は叫ぶようにメッセージを発します。
また、「どうせ言っても否定される」と言う思いこみが潜在意識にあると、喉にストレスがかかりメッセージが発せられます」
この臓器から発せられるメッセージを受け取り、対話していくことで、思い込みが外れて潜在意識がアップデートされるのだた。
潜在意識がアップデートされることで、我々の本音とズレが生じている思い込みがリセット、微調整される。
それによって心の中で感じていたもやっとした生きづらさが解消され、自分らしさを取り戻すことができる。
また、制限が外れ、新たな能力を発揮したり、本人が望む幸せや豊かさ、成功を手に入れることができるようになるのだ。
本書では、脳の機能にクローズアップする方法を「潜在意識1.0」、体の反応から潜在意識にアプローチする方法を「潜在意識2.0」と呼ぶ。
そして臓器から潜在意識にアプローチする方法を「潜在意識3.0」と定義している。
臓器からのメッセージを受け取ろう
世の中には、臓器からのメッセージを無視した結果、強制的に潜在意識の思い込みを変えて人生の方向転換をする人がいる。
著者の藤堂さんは自分自身の過去の強制終了を引き合いに出している。
ハードな職場で働いていた藤堂さんは「絶対休んではいけない」という考えを持っていた。
深夜まで働くと藤堂さんは、胃に不調を抱え始めていた。
胃からは「がんばりすぎですよ、休みなさい」と何度もメッセージをもらっていたのに、聞こえないふりをしていた。
薬で騙していた胃痛は次第に激痛になり、最後は痛みで起き上がれなくなってしまった。
最終的には仕事を辞めることになったが、その時藤堂さんは深いところでホッとした。
このような形で強制終了となる前に、積極的に臓器と対話することで潜在意識をアップデートすることが可能だ。
藤堂さんのような「超感覚」がなくても、我々にも臓器との対話が可能だ。
理屈ではなく感覚を優位にし、自分が感じたことをそのまま受け入れることが大切となる。
感情ごとに、臓器が受け止める担当が決まっている。
肝臓は怒りや寂しさを、肺は悲しみや罪悪感、孤独感を、子宮や皮膚は罪悪感、腎臓は憤りなどだ。
体に大きな不調が出る前に、臓器が発するメッセージを感じ取り、対話することで潜在意識をアップデートするのだ。
潜在意識3.0で望む世界へパラレルシフト
さて、臓器の声を聞き、潜在意識をアップデートし続けることで、どのようなメリットがあるのだろうか。
究極の目的は、望む世界へのパラレルシフトである。
自分が望む世界、パラレルワールドへとシフトする方法を、藤堂さんは以下のように解説している。
「 パラレル・ワールドを自由に選択するコツは「周波数(振動)の波(波動)」を上手に味方につけることにあります。
無条件にできるとは断言しませんが、「解釈」と「いい気分」の2つを練習することで可能になります」
我々は日々、様々な出来事と触れ合いながら生活をしている。
一つ一つの出来事をどのように解釈し、自分自身を「いい気分でいさせる」かが大切なのだ。
例えばおいしいランチを食べようとお気に入りの店に行ったら臨時休業だった。
その時、「ああ、なんてツイてないんだ。今日は最悪の一日だ」と解釈し、イライラ落ち込んだまま過ごせば、あなたの周波数は下がる。
いっぽう、「だったら近所にある、前から気になっていたお店を新規開拓しよう!楽しみが増えた!」と「解釈」し、「いい気分」でいれば、あなたの周波数は上がるのだ。
周波数が下がると、下がった周波数と同じ周波数帯の出来事と共振してしまう。
つまり、良くないことがどんどん起こってしまうのだ。
いっぽうあなたの周波数が上がると、高い周波数のできごとと引き寄せるから、さらに良いことが連鎖的に起こっていく。
自分が望む世界に生きるためには、自分の解釈を変え続け、いい気分でい続けることが大切なのだ。
まとめ
「臓器との対話」と言うと一瞬ギョッとする人もいるかもしれない。
しかし本書を詳しく読めば、我々の体の細胞、そして臓器ひとつひとつが我々を正しい道に進ませようとメッセージを発しているというのは極めて納得できることだ。
思考でがちがちに固めてしまうことなく、感覚を信じて身を委ねることで、臓器と対話できるようになるだろう。
僕自身先日急性胃腸炎で倒れたが、そのときも「この胃腸からのメッセージは何だろう?」と感じ取ろうとしていた。
そのときに感じたのは「ちょっと頑張りすぎ」「無理しすぎ」「肩に力入りすぎ」というようなものだった。
次回からは倒れる前に臓器からのメッセージを受け取って対話する形で潜在意識をアップデートできるよう精進したい。
斬新なアプローチだけど、納得の一冊でした!!
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潜在意識3.0 〜 「臓器との対話」で人生をアップデートする方法
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。