心・心理・あり方書評

感性のある人が習慣にしていること

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SHOWKOさん著、「感性のある人が習慣にしていること」という本を読んだのでご紹介しよう。

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著者のSHOWKOさんは京都で330年の歴史がある茶道具の「窯元」の家に生まれ、ご自身も陶芸家として活躍されている方。

日本だけでなく世界を活動の場とされているとのこと。

「感性」という切り口で書かれている本を見かけることがあまりなく、書店でピンときて手に取ってみた。

普段あまり向き合っていなかった感性という分野に引き寄せられ、とても良い刺激を受けたし、実践したいこともたくさん見つかった。

もっと感性を大切にして生きたい。

さっそく紹介しよう。

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感性は才能ではなく、習慣で磨かれる

本書を読み始めて最初に感銘を受けたのが「感性は才能ではなく、習慣で磨かれる」と書かれていたこと。

僕は根拠なく「感性は生まれつきの先天的なもの」という捉え方をしていたことに、この本を読んで初めて気付いた。

確かに、日々丁寧に生活する習慣があれば、感性を動員する機会も増えるだろう。

著者のSHOWKOさんは、感性のある人の5つの習慣として、以下を挙げている。

「 観察する習慣」「整える習慣」「視点を変える習慣」「好奇心を持つ習慣」「決める習慣」

どれもが、人間が本来持ち合わせているが、多忙な日々を機械的に送っていれば見失ってしまうものばかりだ。

ハイパフォーマンスを求め、機械のように生きていると、人間本来の感性を鈍らせてしまうのだろう。

感性を磨くための5つの習慣を日々の生活に取り入れていくことが大切だ。

以下、僕が特に感銘を受けた3つの習慣について書いてみよう。

同義語を学ぶ、季節を表す言葉を覚える

「観察する習慣」の中で、同義語を学ぶこと、季節を表す言葉を覚えることで感性を磨くことができる、と紹介されている。

日本語には数え切れないほどの表現がある。

文章書くときや会話する時、できるだけきめ細やかな表現をすることを目指そう。

例えば「すばらしい」には、「素敵」「最高な」「えも言われぬ」「輝かしい」「見事な」「秀逸な」「目ざましい」などの同義語がある。

同義語を知り、できるだけ細かく使い分けることで、自分の感情表現の粒度を細くすることができ、よりピタッとはまる表現にできる。

言葉には口語と文語があり、それを使い分けることも豊かな表現を身に付けるポイントだ。

日常的に自分が書いたり話したりする文章に、きめ細やかな同義語を用いる習慣を身に付けることで、より鋭い感性を身に付けられるのだ。

また、季節や気候を表現する言葉も、古くからさまざまなものが使われてきている。
日本には四季があるが、四つの季節は二十四節気という、15日単位の「節気」に分かれている。
有名なのは「冬至」「立春」「春分」「夏至」など。
そしてさらに二十四節気を3つに分けた「七十二候」もある。
気候の表現もとても豊かだ。
「暑い」という言葉一つを取っても、「炎暑」「厳暑」「小暑」など、きめ細やかな表現がある。
本書で初めて知ったが、日本には風の名前が2000以上あるという。
こうした豊かな表現を学び使っていくことで、感性が磨かれていくのだ。

言葉をなるべく感情的に「書き殴って」みる

我々は子供の頃には、自分の感情を抑えることなく口に出していた。

毎日のように友達と喧嘩したり、きょうだいと揉めたりして、その度に大声で自分の感情を表していた。

しかし大人になると我々は、自分の感情を押さえつけるようになってしまう。

確かに自分の感情をすべて他人にぶつけていては社会生活に支障が出るだろう。

しかし、自分の心の中に渦巻く感情を押し殺していると、感性も一緒に封印されることになってしまう。

そこで、日記帳やノートに自分の感情をすべて書き殴る習慣を持とう。

絶対誰にも見せないという前提で、ネガティブな感情、怒りや絶望感、無力感、嫉妬心なども隠さず書き出すのだ。

誰にも迷惑をかけずに自分の感情を思い切り吐き出せる「聖域」を作る。

我々は常に「ネガティブな感情はダメ」「ポジティブな感情は良い」とジャッジしながら生きている。

しかし、本来感情には「良い」も「悪い」もなく、ただ我々が自分自身を裁いているだけなのだ。

すべての感情を毎日吐き出し続けることで、感情は封印されることなく健全に吐き出され、溜め込まれることがなくなる。

これを続けていくことで、本来持つ自分の感受性が磨かれ、発揮するための土台が作られていく。

「選択の理由」を言葉にしてみる

感性のある人は、決断が速く、自分の判断基準に自覚的だ。

それは、些細なことでも「理由を持って決める」習慣があるからだろう。

我々の人生は、日々無数の選択が積み上がって出来上がっている。

しかし多くの人は、自分の選択の理由に対して無自覚だ。

「みんながそうしているから」「流行っているから」「何となく」といった理由で選択していたり、単に惰性になっている場合も多い。

そんな流されるような判断を止め、自分の選択に対して自覚的になろう。

「なぜ今日はこの洋服を着るのか」「なぜ今日はこのメニューを食事に選ぶのか」「なぜこの本を手に取ったのか」

それら一つ一つの選択の理由を自分に問い、言語化し自覚的になっていく。

選択の理由を言葉にする習慣が身に付くと、常に自分が何を選び、どこへ行くのかを自覚的に選べるようになる。

そして決断のスピードも上がり、自分軸が形成され、自分の道を歩めるようになっていく。

小さな選択を自覚的にできる人は、やがて人生を変えるような大きな選択も、自分の意志で明確に決断することができるようになるのだ。

まとめ

感性とは、人間がそもそも持つ素晴らしい力だ。

しかし現代社会で多忙に生きていると、生き方が雑になり感性を押し殺してしまうようになる。

本書を読んで、感性を磨く習慣の大切さを再認識した。

また、感性は習慣で磨かれることが分かったので、日々の生活にどんどん取り入れていきたい。

丁寧に生活し、しっかり自分と周囲を観察すること。

豊かに表現し、感じ取ること。

そして自分の感情を否定せず、すべての感情を肯定することを大切にしていきたい。

世界的な陶芸家が書いただけあって、とても心豊かにさせてもらえる良書でした。

オススメです!!

「感性のある人が習慣にしていること」のチェックはこちらから!

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