心・心理・あり方書評

自分の小さな「箱」から脱出する方法

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箱から脱出しよう!

大事な家族や仲間に対してひどいことをしてしまう自分。

多くの職場で起こりがちな停滞、家庭で起こる暴力や対立。

僕たちはどうしたら箱に入らずに生きていけるのだろう。

どうしたら、箱から脱出して、二度と入らずにいられるようになるんだろう。

答えはシンプルだ。

箱の中にいる自分は常に自分を正当化している。自分が正しい。相手が悪い。

だからこそ、「自分は本当に正しいのか?」と自分に疑問を持って欲しい。

そして、相手を攻撃することをやめ、相手の言葉に耳を傾けて欲しい。

相手を変えようとしてはいけない。変わるのはまずは自分だ。

自分を取り繕ってはいけない。表面的に態度を変えても心か変わらなければダメだ。

最初はそれはとても苦痛を伴うことかもしれない。だってあなたは箱の中にいるのだから。

そんなあなたは、まずは「箱」が存在していることを認識して、自分が箱の中にいることを自分に認めさせよう。

そうすると、あなたは相手が「物」ではなく「人間」に見えはじめるだろう。

自分の主張が本当に正しいのかと冷静に考えるようになるだろう。

会社の部下との対話でもそう。家族の問題でもそう。

相手を、尊重すべき人格をもった「人間」であると捉えた時、僕らは箱から出ることができる。

そして、もう一つ重要なこと。

それは、今まで自分が攻撃してしまった人たちに対して、心から謝ることだ。

常に箱から外に出続けているためにも、箱が存在して自分を招き入れようと狙っていることを意識しよう。

そして、自分を正当化しそうになった時には、「箱」が自分を飲み込もうとしていることを思い出して、相手のことを考え、箱から脱出しよう。

まとめ

151023-01 - 2

「箱」というのはとても抽象的な存在で、目にも見えないし、触ることもできない。

でも、僕はこの本を読んで、手に取るように自分が今まで嵌り込んできた箱のことが分かった。

あの時会社の部下に対してこんな言い方をしてしまった、とか。

奥さんに対してひどく自己正当化をして、つらくあたってしまった、とか。

あなたがもしちょっとでも、自分にも「箱」がありそうだと感じたなら、是非この本を読んでみて欲しい。

とても怖いことかもしれないけれど、自分に「箱」」があることを認識するのは素敵なことだ。

「何故自分はこんなにいらいらするんだろう」

「どうして僕と奥さんはこんなに仲が悪くなってしまったんだろう」

「どうして部下は愛想笑いを浮かべるばかりでチームに一体感がないんだろう」

そういった悩みは、実はあなた自身の「箱」に問題があるのかもしれない。

あなたが箱から出たとき、きっと相手も箱から出てくれる。

そう信じて。

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更新履歴

2012年1月30日 オリジナルコンテンツを公開しました。

2020年5月5日 2011年9月の書評と合体させ全体をフルリニューアルしてアップデートしました。

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