心・心理・あり方書評

今すぐ幸せになる方法は、これしかない!!

心・心理・あり方書評
スポンサーリンク
スポンサーリンク

法則5. ゾロ・サークル

日本ではあまり知られていないが、「怪傑ゾロ」はアメリカでは古典的ヒーローなのだそうだ。

そしてゾロは最初から無敵だったのではなく、荒削りで隙が多かった若者時代に、師匠に徹底的に鍛えられて一人前になるのだという。

 

その時の訓練手法として使われたのが「ゾロ・サークル」だ。小さな円を自分の周りに書き、その中で自在に動けるように鍛練をする。

そして十分自分をコントロールできるようになったら、円を大きくして、さらにダイナミックな動きができるように訓練のレベルを上げるのだ。

ここで重要なのは「コントロール感覚」だ。

仕事においても家庭においても、自分が自分自身の運命の主人公であるという感覚は、幸せと成功をもたらす最大の推進力となる。

 

そしてこの時に重要なのは、その人が実際にどれぐらいコントロールできるかではなく、その人が「どれぐらいコントロールできると思っているか」なのだ。

 

コントロール感覚が身についている人は、自分の成果を正しく認識できる。これを「内的統制感」と呼ぶ。

一方コントロール感覚が身についていない人は、自分を正しく認識できない。

たとえば昇進の話しがあっても自分に自信が持てず、「たまたま」とか「運が良かっただけ」などと考えてしまい、せっかくの良い状況でも「無力感」「疎外感」を感じてしまう。

 

では、コントロール感覚を身につけるにはどうしたらいいか。それは「正しい自己認識」という、一番小さな「ゾロ・サークル」を作ることだ。

そのためにすることは、自分の気持ちや感情を、ネガティブなものでもポジティブなものでも書き出したり、信頼できる友人に話すなどして、客観化することだという。

 

実験によれば、ひどい落ち込みから一番早く回復する人は、自分の気持ちを認識してそれを言葉で表現できる人だという。

まずは自分の感情を把握してそれを言葉にすること。

そしてそれができるようになったら、自分以外のビジネスや人間関係などにゾロ・サークルを広げていく。

これがステップなのだという。

 

法則6. 20秒ルール

私たちは「単なる習慣の塊」である。

そして、習慣は「初期設定」を変更しないと、変えることができない。

そして初期設定は、一番楽なこと、に集約されていく。

 

著者はギターが趣味だという。でも忙しくて弾く機会がなかった。

そこで一念発起して、「毎日30分ギターを弾く」という誓いを立てた。

習慣が身につくには21日かかるという研究結果から、21日分のカレンダーに✓マークをつけることを想像してニヤニヤしていたという。

 

ところがその計画は4日で頓挫し、著者はうなだれることになった。

だが、そこから著者が学んだことは、以下の仮説だった。

一番の問題は、「ギターがギターケースに入れられ、リビングのソファーから歩いて20秒かかるクローゼットにしまってあることだ」。

 

そこで著者はギタースタンドを購入し、ソファーの自分の座る位置から手が届くように配置した。

その結果、21日後に著者は、✓マークが21並んだカレンダーと、ちょっとだけ上達したギターのテクニックを纏い、ニヤニヤすることになった。

 

この二つの事例の違いは、クローゼットまでギターを取りに行くという、20秒しかかからない行動の「面倒くささ」が習慣化を拒んでいた、ということだ。

つまり、重要なのは、「望ましい行動」を「最も抵抗の少ない道にする」、ということだ。

 

そして著者は正反対の実験へと自らを進めた。

彼は帰宅後にだらだらテレビを観てしまう習慣を何とかしたいと思いつつ、やめることができずにいた。

オフィスから自宅に戻ると、リビングのテーブルの上にあるリモコンでまずテレビのスイッチを入れてしまうのだ。

 

そこで、彼はテレビのリモコンから電池を抜き、リビングから20秒かかる部屋の引き出しにしまった。

そして代わりに積ん読になっていた本を自分が座る位置に置いた。もちろんギターも手に届く場所にある。

 

最初の数日、エイカー氏は帰宅すると、電池が抜けていることを忘れてリモコンを操作しガッカリしたという。

だが、そこで彼は引き出しまで電池を取りに行ったか?

そう、面倒だから行かないのである。立ち上がってテレビまで行って操作するのも面倒だ。チャンネルを変えるのもボリュームを下げるのも、いちいち立ち上がらないといけない。

 

そしてその代わりに、すぐそばにある本を手に取ってパラパラめくったり、手許にあるギターを弾いて時間を過ごすようになった。

やがてエイカー氏は、テレビ番組に対する興味が薄れている自分に気づいた。そしてその代わりに読書とギター練習という、より「望ましい」習慣を身に付けた自分を発見した。

 

本書に満載されている「幸福優位性の法則」も、読んだだけで実行しなければ何も起こらない。

20秒ルールを活用して、自分の「望ましい」状態が「一番楽」になるよう、工夫してみて欲しい。

 

【次のページ】「幸福優位」7つの法則!法則7!そしてまとめ!

タイトルとURLをコピーしました