9. 「やりたいけどできない」のは、やりたくないから
やりたいことがある。でもさまざまな理由があってできない。
セミナー会場などで、そう言ってくる人がたくさんいる。
最近僕はそんなときには、「それは好きじゃないんでやめてしまいましょう」と言うことにしている。
「ブログが書きたいんですが、全然続かないので良いコツはないでしょうか?」と言ってくる人にもこう言っている。
「続けるためのコツはテクニックとしてはあるけれど、そもそも書きたくないものを我慢して書く理由はないんだから、やめれば?」と。
僕たちの「やりたい」には、実は2種類あるのだ。
1つは「本当にやりたい」と思っていること。
もう1つは損得や見栄、流行などの他人軸によって「やりたいと思い込んでいること」だ。
この2つを僕たち人間は、実際にやってみるまではほとんど区別することができない。
「ブロガーとして世界を旅して自由に生きてお金を稼いでいる人」
そんな人の記事を読んだり講演を聴いて、「私もそんな生き方をしたい!ブログを書こう」と思う。
それ自体は悪いことではないのだが、ここで一つきちんと見極めるべきことがある。
それは、「本当に自分はブログが好きなのか」「それとも、ブロガーっぽい生き方が好きなのか」のどちらなのかだ。
「好きなことなのに続けれらない」というのは、ほとんどの場合、本当には好きではないことを、「好きだと思い込んでいる」ことが原因のことが多い。
本当に好きなことは、多少苦しくても面倒でも続けられるものだ。
だからこそ、先送りせずにどんどん色んな「やりたい」を試してみる必要があるのだ。
10. 不幸を選んでしまうクセがある人は「かわいそうな私」を手放そう
「私は好きなことなんかして生きていけない」と言っている人の中には、「かわいそうな私」でいることが大好きな人がいる。
それはつまり、「私はこんなにけなげで一生懸命働いているのに、ちっとも報われず不幸です」という自分を、他人から同情してもらうことが好きな人なのだ。
人から注目してもらう手段、つまり自分を認めてもらう方法が、「かわいそうな自分でいつづけること」になってしまっている。
この思考パターンに陥っている人は、自分から幸せになることが非常に難しい。
なぜなら、すでに「かわいそうな私でいつづけること」が「好きなことをしている」こととイコールになってしまっているからだ。
自分がやりたいことをやって幸せな人生をつかんでしまうと、周囲はもう自分を「かわいそうな人」とは見てくれなくなる。
それはその人にとって最大のタブーなのだ。
もしあなたに「かわいそうな私」をその手に大切に握りしめているという自覚があるなら、その自分を手放すことが最初の一歩になる。
心屋さんも「それはとても怖いことです」と書いている。
しかし、「でも勇気を出して思い切って手放したとき、新しい世界が広がります」とも書かれている。
自分の不幸自慢に終止符を打てるのも、実は自分だけなのだと知ろう。
まとめ
好きなこと「だけ」して生きていく。
これはとても深遠なテーマだ。
ある部分禅問答のようになってしまう部分もある。
実際に体感した本人はすごく合理的に感じて書いていても、まだ「好きなことをして生きている」という実感がない人が読むと、さっぱり意味が分からないというケースもあるだろう。
もし、あなたが「好きなことだけして生きていく」というキーワードに強い違和感や腹立たしさを感じたなら、それはあなたの潜在意識が何かをあなたに訴えかけているサインかもしれない。
20世紀にはできなかった、好きなことだけして生きるための、さまざまなツールやデバイス、環境は出揃いつつある。
しかし、ツールやデバイスの使いこなしのテクニックをどんなに学んだところで、肝心の人間が「そんなことできるわけない」と思っていては、永遠に好きなことだけして生きられるようにはならない。
本書の帯に書かれているとおり、「やりたくないことをやめることから、始めよう!」というのが、最初の一歩なのだろう。
「それも無理!」と感じるならば、せめて「やりたくないことの時間を減らし、やりたいことの時間を増やす」からスタートして欲しい。
好きなことだけして生きていく。
チャレンジしがいのあるテーマだとは思わないだろうか?
僕はいまの僕の人生を、とても気に入っている。
あなたも一歩踏み出してみてはどうだろうか?
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僕が書いたこの本も要チェック!
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。