女性起業プロデューサー加藤あいさん著、「私らしさ120%! 「満席講座」のつくりかた」という本を読んだのでご紹介しよう。
僕自身2011年にセルフプロデュースのセミナーを初開催して以来、11年間に渡り数え切れない回数のセミナーや講座を開催してきた。
ある意味で専門分野であるからこそ、最新情報をキャッチし、自分自身をアップデートし続けていきたい。
そう思っていたところ、SNSでこの本が刊行されたことを知った。
まさにドンピシャのタイミングだったので、手に取り読ませていただいた。
講座開催を夢見る初心者の人でも自信を持って取り組める、素晴らしい内容だった。
さっそく紹介しよう。
あっという間に人が集まる!講座のつくり方
まず最初にやるべき事は、講座のコンセプトを固め、具体的に企画することだ。
その際に重要な順番がある。
それは、「誰に」→「何を」→「どのように」の順序だ。
まずは、あなたの講座に参加するお客様を決めよう。
その際大切な事は、未来のお客様を「超具体的に」設定すること。
ターゲットを具体的に絞り込みすぎると、誰も来なくなるのでは?と心配する方が多い。
その心配は不要で、ターゲットを具体的に絞り込むことで講座の内容が具体的かつ尖ったものになり、ターゲットの周辺の人たちも興味を持ってくれるようになる。
次に大切なことは、あなたの講座に参加することで、お客様はどのような状態から、どのようになれるのか。
つまりどんな未来が待っているかをリアルに描くこと。
このコンセプトが固まると、講座の内容を具体化しやすくなる。
あとは、講座名を決め、 価格を設定し、講座の時間、会場の選定(リアルかオンラインかを含む)などを行っていく。
重要なことは、最初から完璧を求めないこと。
完璧を求めると、不安が強くなりいつまでたっても開催に踏み切ることができない。
僕自身も経験があるが、講座が未完成であってもリリースする日を公開してしまい、後戻りできないようにすることだ。
内容は講座当日までに精いっぱいブラッシュアップすれば良い。
未来の自分を信じて一歩を踏み出す勇気が大切だ。
理想のお客様で満席になる!集客の最短ルート
講座ができたら、次のステップは集客、インターネットを使った集客を仕組み化することが大切だ。
人が商品を購入するときには以下の4つのステップがあることを認識しておこう。
「認知 → 興味・関心 → 比較・検討 → 購入」という流れである。
このステップに沿って集客の流れを作っていくと、自然と人が集まってくる状態を作れる。
具体的なステップとしては以下の通りになる。
1 プル型ツール(ブログ、Facebook、Twitter、Instagramなど)を使って講座を認知してもらい、興味・関心を引く
2 プッシュ型ツール(メルマガ、LINE公式)を使い見込み客を集める
3 ランディングページを作り、体験講座の募集を開始する
4 体験講座を数日開催し、本講座の募集を開始する
このステップで大切な事は、いきなり募集するのではなく、十分に事前の「興味づけ」の告知を行うことだ。
著者の加藤さんは「募集は、仕込みが8割なのです」と書いている。
告知の期間は、映画の予告と同じで、より多くの人に講座の内容を知ってもらい、興味・関心を持ってもらう。
大ヒット映画は、何の予告もなく突然封切られたりはしない。
様々な媒体を駆使して少しずつ多くの目に留まるよう、繰り返し予告を流したり出演者のインタビューを掲載したりして、興味・関心を引き、気持ちを盛り上げていき、封切りとなる。
個人が開催する講座もまったく同じで、SNSやブログ、メルマガやLINE公式などを駆使して、事前の告知を繰り返していこう。
たとえば以下のように、興味・関心を持ってもらうよう投稿する。
「これ受けてみたい人〜?」(反応を見る)
「日程のみお知らせします!あけておいてください」(日程の確保)
「今、こんな段階です!」(興味づけ)
「体験したいという声をいただきました!」(人気感)
「内容が決まりました!」(LPの発表)
「○月○日から募集します!」(募集開始)
そして、募集を開始した後も、一回の告知で終わらせず、繰り返し告知をしていこう。
よく、「あまり何度も告知すると迷惑がられるのでは」という声を聞く。
しかし、その心配は不要だ。
人は誰かの投稿をそこまで真剣には見ていない。
一回の告知では気づいてさえもらえないことが多い。
告知の回数と参加者の人数は比例する。
僕自身、過去に驚いた経験がある。
香川県の高松市で自主開催のセミナーを開催した時のこと。
事前にかなり告知をしたつもりだったが、セミナー翌日の朝に高松市内をランニングをして写真をSNSに投稿したところ、地元の方からこんなコメントがあった。
「高松にいらしてるんですか!?高松でもセミナーを開催してください!参加したいです!」と。
その方は僕のSNSをフォローしてくれていたにも関わらず、僕のセミナーの告知に気付いていなかったのだ。
告知は「ちょっとしつこいかな」ぐらいでもまだ足りないことが多い。
「あっちでもこっちでも目にした!」くらいの状態が購買意欲を増すと捉え、積極的に告知をしていこう。
いよいよ開講!講座を成功させるコツ
講座の開催までの期間、お申し込み者の方とメールでコミニケーションをとる機会がある。
お申し込み子の自動返信メールや、お支払い確認のお礼、前日のリマインドなどだ。
さらに開校後にお礼のメールを送ったりと、前後のコミュニケーションを大切にしよう。
主催者・登壇者も緊張しているだろうが、参加者も初対面の場合それ以上に緊張しているものだ。
参加者の方たちがリラックスして参加できるよう、柔らかく優しい雰囲気で、丁寧な対応を心がけよう。
講座当日も、BGMを選んだりお出迎えの表情を柔らかくする、会場におやつを用意したりお茶を出したりと、雰囲気作りを心がけよう。
講座の内容を充実させることはもちろん大切だが、参加者の方たちに居心地の良い時間を過ごしてもらうことも、同じくらい大切だ。
講座の様子や全員の集合写真などもお忘れなく。
修了証を用意して参加者の皆さんと修了証を手に写真を撮るのも良いだろう。
また、講座終了後にはアンケートを用意して感想を書いてもらうことも大切だ。
しっかりしたアフターフォローにより、さらにステップアップした講座やコミュニティなどに誘導することができる。
まとめ
網羅的で初心者の人でもステップごとに進める充実の内容の素晴らしい一冊だった。
それにしても、21世紀は本当に素晴らしい時代になった。
20世紀には不可能だった、個人が自分メディアを駆使して自分らしさを講座にし、多くの人に届けることが可能になったのだ。
21世紀は超多様化・個別化の時代と言われている。
講座の内容を充実させることも大切だが、それと同じくらい、あなたらしさを表現することが大切だ。
本書のステップに従ってあなたにしかできない講座を構築することで、あなたに惹かれる人が集まり、講座はすぐに満席になるだろう。
オススメの一冊です!!
「私らしさ120%! 「満席講座」のつくりかた」のチェックはこちらから!
「私らしさ120%! 「満席講座」のつくりかた」は僕のYouTubeチャンネルでも紹介しています!併せてご覧ください!
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。