頼藤太希さん、高山一恵さん著、「1日1分 読むだけで身につく お金大全100」という本を読んだのでご紹介しよう。
「お金」は僕が学びの重点テーマと位置づけており、お金に関する本は気になったらすぐ読むようにしている。
どんなテーマもそうだが、知識として知っているだけではダメで、身に付けて実践してこそ価値がある。
本書はお金に関する基礎知識を網羅的に扱っており、自分の知識の抜けや漏れ、知覚していない弱点などを知りたいと思い読んでみた。
早速紹介しよう。
日本人がお金に弱い理由
日本人は昔から「お金の話をするのは下品でみっともないこと」という認識が強い。
その認識のせいで、学校でお金について教える機会もなく、家で親子がお金について話題を共有する機会も少ない。
さらに、日本では高度経済成長期からバブル期にかけては、お金について深く学ぶ必要もなかった。
景気は良く、会社は終身雇用制度で年功序列、退職金もしっかりもらえ、しかも銀行の金利が高く貯蓄だけしていれば良かった。
もともとお金について語ることがタブー視されていた上、「貯金だけしておけば大丈夫」という風土が生まれてしまったのだ。
しかし、バブル崩壊後の長く続く不況とデフレ、そして終身雇用制度の崩壊、銀行の超低金利政策など、日本を取り巻く状況は一変。
給料は上がらず、退職金がもらえるまで勤められるかも不明、それどころか会社が倒産するリスクも増大している。
少子高齢化が進み、年金の受給開始が遅らせられ、受給額も減るのではないかと言われている。
そのような状況では、「貯金だけしておけば大丈夫」とは言ってられない。
これからの時代、豊かに生きるためには自らお金について学ぶことが大切なのだ。
お金に困らないための基本戦略とは
- 節約する
- 増やす
- 貯める
- 備える
- 使う
お金を増やすことより、無駄を省き節約する方が即効性が高い。
どんなにたくさん稼いでも、全部使ってしまえばいつまでたってもお金が増えない。
まずは日々の支出をチェックし、何にお金を使っているのかを把握しよう。
そして節約は優先順位をつけることが大切だ。
毎月決まった金額が出ていく「固定費」から削減する。
家賃や光熱費等ももちろんだが、最近はスマホなどの通信費、それに動画サービスなどのサブスクなども多くなっている。
定期的に無駄をチェックし、支出を削減していこう。
また、 給料から天引きされてしまい日頃意識しない税金や社会保険についても学ぶことが大切だ。
税金を安くする仕組みを知らなければ利用することができないし、いざと言うときの公的保険をしっかり理解しておくことが、身を守るために必要となる。
お金の増やし方もしっかり学ぼう
日本とアメリカの関係における金融資産の比較をすると、日本人は現金と預金が占める割合が半分以上となる。
一方アメリカでは株式・投資信託・債券といった資産が半分以上を占めている。
日本人は「投資はリスク」と恐れ、遠ざける傾向が強い。
しかし、日本の銀行は超低金利政策を続けており、銀行にお金を預けておいても、お金を増やすことははできない。
その結果、1997年からの20年間で、日本の金融資産残高は1.4倍にしか増えていない。
一方のアメリカでは同じ期間で金融資産残高は2.9倍と、日本の2倍以上の伸びを見せている。
これからの時代、投資についても学び、積極的に投資商品を購入していくことが大切になる。
本書では金融商品や不動産投資のリスクやリターン、税金の仕組みなども詳細に説明している。
お金の増やし方を学び自ら動くことが大切だ。
まとめ
「なんとなく貯金をしておけば、全部うまくいく」という時代は終わった。
日本の場合、高度経済成長期からバブル期に成功体験を得た人たちがミドルからシニア層に多い。
その時期の成功体験を今の若者に語っても無意味だ。
なぜなら世の中のお金に関する環境が当時と今で違いすぎるからだ。
あなたの親が「貯金だけしていれば良い」「投資は危険だ」と言ったとしても、従ってはいけない。
これからの時代、マネーリテラシーを身につけ、自分の力でお金を増やしていく必要がある。
そのための入門書、分かりやすく網羅的なので、1冊目の入門書としてオススメです。
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「1日1分 読むだけで身につく お金大全100」は僕のYouTubeチャンネルでも紹介していますので併せてご覧ください!
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。