ひさしぶりの書評記事。
5月に自分の本の原稿を書き始めたら、ぱったり書評が書けなくなった。
脳みその使い方が変化したせいなんだけど、このままずるずる書けないのは不本意なので、まずは質より量より更新頻度で、とにかく書く。
というわけで、2ヶ月半ぶりの書評は、斎藤一人さん著「お金の真理 〜 大富豪が教える「お金に好かれる5つの法則」」。
斎藤一人さんといえば、以前高額納税者番付が発表されていたころ、11年連続でトップとった、日本一のお金持ちである。
しかも一人さんは、土地売却益などの利益ではなく、全部実業で稼いだお金だというのがすごい点。
一人さんの著作はいくつか読んでいるが、どれも奥が深い話ばかり。
この本もとっても良かった。
さっそく紹介しよう。
お金の真理 by 斎藤一人 〜 大富豪が教える「お金に好かれる5つの法則」 [書評]
本書はサブタイトルにあるとおり、お金に好かれる5つの法則を順を追って説明している。
この記事でもその順に沿って紹介したい。
1. お金は「知恵」と「忍耐」を学ぶためにある
人間は大別すると、「特殊な才能を持っている人」と「そうでない人」に分けられる。
特殊な才能を持っている人は、それを活かせばお金持ちになるのは難しいことではない。
いっぽう、特殊な才能を持っていない人は、どうすればお金持ちになれるのか。
それは、稼いだ収入の1/10、つまり10%を「自分にあげる」、つまり貯金をすることから始めよう。
稼いだお金がまったく手許に残っていないということは、あなたは自分が稼いだお金を全額「誰かにあげている」ことになる。
斎藤一人さんはこう書いている。
「家賃として大家さんにあげたり、食費としてスーパーにあげたり、バッグ台として鞄屋さんにあげたりしているの。
これって言い換えれば、大家さんやスーパーのために働いているのと同じことですし、言い方は悪いけど、「社会の奴隷」と一緒です。
もちろん、生きていくには生活するための家も必要ですし、体を養うためは食費もかかります。でも、稼いだお金が手元にまったく残っていないのだとしたら、「全部、誰かのためにあげているのと同じだよね」って言いたいの」
収入の1割を自分のために残す。
そして、財布に入っているお金を使ってしまわない、という「忍耐」を養い、知恵を磨く。
知恵と忍耐で「器量」を増やし、運を良くしていく。
お金持ちになる第一歩は、自分のためにお金を取っておくことから始まる。
2. 「なぜかお金が入ってこない人」は心のどこかでお金を嫌っている
お金持ちは、お金持ちになる方法を知っている。
だから、もしあなたがお金持ちになりたいなら、お金持ちの人に聞きにいけば、お金持ちになる方法を知ることができる。
ところが、日本では、なぜかお金持ちを悪人のように扱う風潮がある。
そして、お金をたくさん稼ぐことが、悪いこと、ずるいことのように言われている。
お金のことを嫌っていたら、お金持ちになることはできない。
一人さんはこう書いている。
「お金は決して汚いものではありません。一部の「汚い使い方をする人」がいるだけです。お金は神が作ってくれた最高の知恵なんです」。
3. 目の前の問題を解決すると豊かになれる
日々生きていると、さまざまな問題が起こってくる。
それらの問題はなぜ起こるのか。
それは、神様があなたを困らせようとして起こしているのではない。
あなたがそれらの問題を解決することで、あなたが成長するように、神様が問題を起こしているのだ。
たとえば、お金がなくて困っている人は「お金を持つ」という修業が与えられている。
次のステージでは、お金を持っていることが不安という人がいて、その人は「お金を持っても不安にならない」とい修業が待っているのだ。
なので、目の前の課題・問題から逃げたり目を逸らしたりせず、取り組んでクリアすることで、あなたの人生のステージが上がり、さらに豊かな世界へと移動することができるのだ。
4. 神様を信じる人は成功する
一人さんはこの本の冒頭で、「私は神を信じている」とのべている。
といっても、何か特定の宗教の話が出てくるわけではなく、ただ「大いなるもの」として神がこの本の中で頻繁に登場する。
一人さんは神を信じた方が成功するし、豊かになれる、と書いている。
その理由について、一人さんはこう書いている。
「神を信じないと、「人生の最高責任者は自分自身」ということになります。すると、「こんなことをしたらバチが当たるからやっちゃダメ」というような、自分の行動に対して歯止めがきかなくなる人が増えます。
人をいじめたり、悪いことをしたりすると地獄に落ちる」って思っていない人は歯止めがきかなくて、自分の人生をダメにしちゃうんだよね。
神は間違いができません。だから、私たちは神の最高傑作なんです。
「自分は神の最高傑作であり、価値のある人間なんだ」と思えると、価値のあることをするようにできているんだよね」
自分の本当の価値に気づき、価値あることをすることで、我々はお金持ちになっていくのだ。
5. 「自分は運がいい」と思い込めば運は良くなる
僕自身も自分が強運だと思っているのだが、強運の人に共通するのは、「自分は強運である」と信じていることだ。
強運の人は、自分の運気の上げ方を知っている。
いつも笑顔でものごとを肯定的に解釈していく。
自分の都合で事実を湾曲させることなく、あるがままの状態を肯定してくことで、どんどん運気が良くなっていく。
そしてお金持ちになる人は、「自分は運がいい」だから「お金持ちになれる」と思った人がなれている。
自分が運がいいと思っている人が、お金持ちになれると思い、毎月10%のお金を貯め始めると、加速の法則が働き、どんどんお金が貯まっていくという。
ただ、自分が強運だと思えない人はどうしたら良いのか。
自分を強運だと思えないのは、「怖れ」があるからだ。
さまざまな不安や過去のイヤな記憶などから怖れは作られるが、怖れには根拠がない。
だから、怖れが出てきたときには、「恐れない、怒らない、ツイてる、ツイてる」と念じて怖れを手放すと良い。
怖れを一つ一つ手放し、ちょっとずつ自分の波動を良いものに変えていく。
すると、あなたの波動が変化することによって、起こる現実もちょっとずつ変わっていく。
その積み重ねが、「ちょっと運のい人」から「わりと運のいい人」へ、それから「ものすごく運のいい人」へと、あなたを変化させていくのだ。
まとめ
この本で一人さんが書かれていることは、とても抽象度が高い「あり方論」である。
「具体的な稼ぎ方」とか「投資のノウハウ」というような、「やり方」の本ではない。
だが、正直いって、心のあり方が整っていない人が、どんなテクニックを学んでも、結局ダメなのだと僕は思っている。
なので、心の修業をして波動を上げ、自分を価値ある存在として認めていくことは、とても大切なことだと思う。
何箇所も心に響くポイントがある良書でした!
オススメです!
「お金の真理」のチェックはこちらからどうぞ!
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著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。