KYOKOさんこと、水谷恭子さん著「世界一やさしい YouTubeビジネスの教科書 1年生」という本を読んだのでご紹介しよう。
僕自身今年2021年2月3日から毎日YouTube動画の配信を続けている。
続けている目的の一つはYouTubeをビジネスに活かしていくこと。
連続更新を1ヶ月続けて、動画の収録と公開の手順には慣れてきたので、そろそろビジネスという視点からYouTubeを学びたいと思っていた。
そんなタイミングで出会ったのがこの本だ。
2021年2月28日刊行の、出たばかりの最新情報に触れられて嬉しい。
さっそく紹介しよう。
YouTubeは「個人」が大きく稼げる最高のプラットフォーム
YouTubeに代表される動画市場が急拡大を続けていることは、多くの人が感じていることではないだろうか。
本書で紹介されているデータによると、2014年に317億円だった動画広告市場規模が、2020年には2,009億円になっている。
7年間で6倍以上という猛スピードで急成長を続けているのだ。
それだけの勢いで市場が急成長している理由は、やはり動画は伝えられる情報量が圧倒的に多く、視聴者にダイレクトに伝えられるからだろう。
また、ユーザーの嗜好の超多角化、超個別化により、マスメディアでは扱わないようなニッチなニーズが世の中に溢れるようになったことも追い風になっている。
市場が急拡大するということはビジネスチャンスも多いということだ。
本書の筆者KYOKOさんはYouTubeの広告や、広告以外の収益が月額2,000万円前後あるという。
2017年にYouTubeを始めたということなので、4年で月額2,000万円まで稼ぐように急成長を遂げたということになる。
売れっ子YouTuberというと、子供向けの動画を作っているというイメージがあるが、KYOKOさんの動画は子供向けではない。
KYOKOさんのチャンネル名は「kYOKO Business Channel」で、ビジネス系の動画を扱っており、チャンネル登録者は約12万人とのことだ。
一般的には1再生数あたりの広告収益は0.1円程度なのだそうだが、KYOKOさんのチャンネルの収益は1再生あたり1円を超えているという。
ビジネスの分野は広告単価が高くなるそうなので、高収益率のチャンネルを作れるのだ。
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YouTubeで稼ぐためにはアルゴリズムの理解が必須
地上波に出ている芸能人のような全国区の有名人は別として、YouTubeで稼げるようになるためには、YouTubeのアルゴリズムを理解していることが大切だ。
YouTubeはGoogleが運営しているだけあって、検索からの流入が多い、ストック型のメディアである。
ストック型ということは、新しい動画でなくてもしっかりSEO、検索対策をした動画はずっと見られ続ける傾向が高い。
いっぽうYouTubeには「関連動画」からの流入も多くあり、関連動画対策も検索対策と同様に必要になる。
また、ブログと同様にチャンネル運営者のプロフィール、専門性も大切になる。
どのようなバックグラウンドを持った人のチャンネル、動画なのかが明確になっていることが、チャンネル登録者を増やすのに効果的なのだ。
本書ではYouTubeにおけるSEO対策とアルゴリズムの攻略法が詳細に説明されている。
一つ一つの対策をしっかり講じていくことで、確実にチャンネルを強化していくことができるだろう。
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YouTubeでの稼ぎ方は広告だけじゃない
「YouTubeで稼ぐ」というと、広告収益というイメージが強い人が多いのではないだろうか。
僕自身も、本書を読む前はYouTubeといえば広告でしか稼げないというイメージだった。
しかし本書を読んで、YouTubeでの稼ぎ方もブログと同様多岐に渡ることを再認識した。
もちろん広告収益もあるに越したことはないが、最大の魅力は「自分の商品を売ること」だ。
「自社商品、独自コンテンツの販売」は、広告収益よりもずっと売上も上げやすく、利益率も高くなる。
僕の場合だとセミナーや講座、それに個人コンサルやカウンセリングなどの販売に結び付けるような動画を作成することになる。
自分の商品がない人の場合は、アフィリエイトで商品を紹介することで稼ぐという方法もある。
ブログも同様だが、YouTubeも稼ぎ方は多岐に渡り、可能性はどんどん増えているのだ。
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アナリティクスを分析して改善しよう
本書ではYouTubeのアナリティクスの見方も解説されている。
個人的にさっそく参考にして改善したのが、動画の公開時間だ。
アナリティクスで視聴時間帯のピークを確認したところ、僕の動画は21時〜22時が視聴のピーク時間だった。
YouTubeは「公開直後に視聴回数の初速が伸びると、関連動画やオススメなどに出やすくなる」アルゴリズムになっている。
従って、公開する時間を視聴ピーク時間に合わせれば初速が出て、視聴回数が伸びやすくなるという。
さっそく公開時間を夜の20時に変更したところ、その動画の視聴回数はかなり好調となっていた。
アナリティクスは漫然と眺めるのではなく、改善ポイントを探すための分析ツールとしてチェックしていきたい。
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まとめ
YouTube動画を毎日公開するようになって一ヶ月ちょっと。
このタイミングで読むのにピッタリの、素晴らしい一冊だった。
戦略的に改善していかないと、成長スピードを速めていくことができない。
一回読んで終わりという本ではなく、本書が示している一つ一つの改善ポイントを攻略し、チャンネルを成長させていきたい。
これからチャンネルを作るという人にはちょっとハードルが高いかもしれないが、ビジネスで使っている人には最高の参考書になるだろう。
世界一やさしいYouTubeビジネスの教科書 1年生、オススメです!!
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ttcbn.net/books/net_books/125076
著者/出版プロデューサー/起業支援コンサルタント/ブロガー/心理カウンセラー。
あまてらす株式会社 代表取締役。
著書に「やってみたらわかった!40代からの「身体」と「心」に本当に良い習慣」「起業メンタル大全」「「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる」「ノマドワーカーという生き方」など全9冊。
神奈川県鎌倉市の海街在住。