自己実現・自己啓発書評

自分を変える1つの習慣

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ロリー・バーデン氏著、「自分を変える1つの習慣」という本を読んだのでご紹介します。

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こんにちは。ビジネス書作家・ブロガー・心理カウンセラーの立花岳志です。

当ブログでは、皆さんが人生をより自由に、より美しく、より楽しく生きるための情報やメッセージをシェアしています。

学び進化することも、より楽しい人生の構成要素の一つと僕は考えています。

学ぶために読書をし、読んだ本を紹介することも、このブログのメインコンテンツの一つ。

今回ご紹介する「自分を変える1つの習慣」は紙の本は絶版になってしまっているようですが、Kindle版は入手可能です。

僕は2015年に紙の本を購入していましたが、今年まで読む機会がありませんでした。

素晴らしい本だったので、読めて良かったと思っています。

さっそく紹介しましょう。

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エスカレーターではなく階段を昇る人生

この本の日本語タイトルは「自分を変える1つの習慣」だが、英語の原題は”Take the Stairs”である。

Take the Stairsを日本語に訳すと、「階段でいこう」とか「階段を使おう」になる。

街でエスカレーターと階段が併設されていた時、あなたはどちらを選ぶだろうか?

95%の人がエスカレーターを使って昇り、わずか5%の人が階段を使っているという。

これが、この本が扱う大きなテーマである。

エスカレーターを使えば楽だが、身体には何の変化も起こらない。

しかし、もし階段を使って昇れば、カロリーを消費する、筋肉を動かす、心拍数が増加するなどの変化が身体に起こる。

もちろん一度階段を昇ったからといって、急に身体が健康になるわけではない。

しかし、もしそれが毎日の習慣になっていった場合、その変化は決して小さなものではなくなっていくだろう。

本書が引用しているアルバート・グレイ氏の言葉に、「成功者は、失敗者がやりたがらない行動を習慣化している」とある。

つまり、95%の人は目の前のエスカレーターという「楽」を選び、その結果運動不足になっている。

それに対して5%の人は「階段を昇る」という「やりたがらない行動」を選ぶことで、日常的に運動する習慣を手に入れてる、ということだ。

本書が提唱している「自分を変える1つの習慣」とは、「セルフコントロール(習慣の力)」である。

現代に生きる我々は、「てっとり早く、楽をする文化」に影響されている。

目の前の楽を手に入れる結果、我々は本当は必要だけれど面倒くさいことや気が進まないことに手を出さなくなっている。

だが、「成功者とは、目標を達成するために、面倒くさいことや気が進まないことでも、我慢して実行できる人である」。

それが、まさに「エスカレーターではなく階段を昇る人生」であるということだ。

私たちは「何をすべきか」については分かっている

「私たちは「何をすべきか」については分かっている」と著者のロリー・バーデン氏は書いている。

分かっているなら、なぜすべきことをしないのか。

それこそが、悪い意味での習慣の力に負けてしまっているから。

「先送りをする」習慣。

「楽をして自分に負荷を掛けることを避ける」習慣。

「見たくないものから目を背けてなかったフリをする」習慣などだ。

人生を変えるために必要なことは、「行動」である。

そして一つ特筆すべきことは、成功者は最初から特別に困難なことをし続けてきたわけではないということだ。

成功者は誰にでもできるような些細なことを、愚直に繰り返し続けることによって成功者になった。

たとえば「街ではエスカレーターではなく階段を使う」ということは、多くの人にとっては「それほど大変なことではない」だろう。

そして「階段を使った方が健康に良い」ということも、多くの人が分かっている。

階段を昇るという行為は、人生を賭けるような重大な選択ではない。

でも95%の人は、階段ではなくエスカレーターを使うことを選んでいる。

何をすべきかについては分かっているのに、行動できていない。

それが我々の問題である。

そしてその問題をいかに解決して「階段を使う人」になるかが、本書のテーマだ。

成功するためには、行動しなければならない

本書がひたすら繰り返し説いていること。

それは「成功するためには行動しなければならない」という点だけだ。

いかに「成功に必要な行動を、成功に必要なときに行なうか」について、本書では7つのステップに分けて解説している。

ロリー・バーデン氏はこう書いている。

私たちは、何をすべきかを、すでに知っています。問題は、それを行動に移さないことなのです」。

本書で解説している7つのステップをすべてここに書くことはできないので、是非本書を熟読して欲しい。

以下、ごく簡単にまとめる。

我々は成功するために、何をすべきかはもともと知っている。

しかし、我々は「目の前にある楽を選び、面倒なことを先送り、後回しにしてしまう習慣」に毒されている。

成功するために必要なのは「正しい行動」である。

そこで、小さな、誰でもできるような「正しい行動」を習慣化することから始めよう。

誰でもできるけれど、今までは面倒で先送りしてきたような、小さな行動だ。

その小さな行動が習慣化されることにより、小さな小さな、肯定的な結果が生まれる。

毎日すべて階段で移動するようにしたら、体重が減った、というような、小さな結果が出る。

結果が出ることで、「正しい行動」を続けることの意味を理解する。

そして、自分の中で「もともと分かっている」正しい行動を片っ端から習慣化していく。

「やるべきこと」と思っているだけでは何も変わらない。

とにかく小さな、できることから、「楽」ではなく「正しい」行動に習慣をシフトさせていく。

それによって「自分を変える」ことができるようになる。

成功するためには、とにかく行動するしかないのだ。

まとめ

素晴らしい本だった。

身が引き締まり、しゃきっと背筋が伸びる。

本書の内容のとおりで、楽な成功を約束する本ではない。

そういう意味では、昨今流行しているスピリチュアル的な成功本とは正反対の、泥臭い本だと思う。

その分この本には本質的な、我々が本当にやるべきことのやり方が詰まっている。

今までで最高ではないかというくらい、たくさんの付箋が付いた。

一度読んで終わりにするのは、あまりにももったいない名著。

このタイミングで読むことができて良かった!!

超オススメです!!

「自分を変える1つの習慣」のチェックはこちらから!!

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